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2006年10月31日 (火)

記事検索により判明した報道

最近行った新聞雑誌記事検索により,当方に関し,以下のような報道が為されていたことが分かりました.

●豪雨、無理に逃げず屋内待機も手 安全な避難行動とは
2006年8月27日 読売新聞 朝刊

http://osaka.yomiuri.co.jp/shinsaimirai/data/sm60827b.htm

8月に発表した「洪水ハザードマップと防災情報に関する調査」が利用されており,浸水することを考慮していない指定避難場所が少なくないことが言及されています.

●合併自治体、防災見直し 速報・情報互換に課題 広域化の中で高齢化・過疎化
2006年9月1日 朝日新聞 夕刊

同じく「洪水ハザードマップと防災情報に関する調査」の利用.市町村における防災に関する人材不足についての調査結果が紹介されています.こちらはネット上での無料閲覧は不可能な模様.

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2006年10月30日 (月)

災害情報学会予稿原稿を公開

本年および昨年の日本災害情報学会の予稿集原稿を公開しました.

吉田淳美・牛山素行,津波経験地域における住民の危険認知について,日本災害情報学会第8回研究発表大会予稿集
http://disaster-i.la.coocan.jp/notes/2006JSDIS_Y.pdf

牛山素行,2005年8月16日宮城県沖の地震時の住民による情報利用実態,日本災害情報学会第7回研究発表大会予稿集
http://disaster-i.la.coocan.jp/notes/2005JSDIS.pdf

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2006年10月29日 (日)

学会発表に関する報道

既報の通り,10月28日~29日に行われた日本災害情報学会で,2件の発表(1件は学生が担当)を行ってきました.

http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_d2f0.html

このうち,「津波経験地域における住民の危険認知について」の発表内容に関し,10月28日付岩手日報夕刊にて報道されました.特に,避難を考える津波予報の高さに関心が持たれているようです.

津波避難に住民の意識差 県立大の調査
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m10/d28/NippoNews_17.html

また,NHK盛岡放送局の,10月27日18時10分からの「おばんです岩手」,NHK仙台放送局の,10月28日7時30分からの「ウィークエンド東北」(東北6県で放送)でもこの内容について放送されました.

この発表は28日に行われましたが,学会でも関心を持っていただき,いくつかのコメントをいただきました.

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2006年10月26日 (木)

川崎市にて講演

本日10月26日は,川崎市生涯学習財団主催による「かわさき市民アカデミー」の「災害の科学」講座の1回分として,「災害情報」のタイトルで講演をさせていただきました.この講座は,10月から2月まで毎週1回行われているもので,その一部を担当させていただいたものです.「災害情報」というお題ではありますが,この講座では,比較的ハザードの話題が多いようでしたので,災害そのものの話をなるべく取り入れるようにしてみました.

川崎市生涯学習財団
http://www.kpal.or.jp/

講演は時々行いますが,たいてい,いろいろな反省が残ります.今日は,「現在の災害情報はここまで充実した」という事を強調しすぎたような気がします.「もう何もかもわかっているのだ,と思ってはいけない」ということも併せて強調するべきであったと反省しているところです.

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2006年10月25日 (水)

最近の外部への対応

ここ2週間ほどの,外部からの照会等への対応状況です.

  • 岩手県内の新聞社より,災害情報学会における発表内容に関しての取材をいただきました.
  • 岩手県内の放送系報道機関から,災害情報学会における発表内容に関しての取材をいただきました.
  • 岩手県内の地方自治体よりご訪問をいただき,自主防災組織のあり方や,防災ワークショップの実施方法や課題に関して,コメントをさせていただきました.

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2006年10月20日 (金)

平成18年7月豪雨・とりまとめ速報の公開

下記の論文等をPDF版にて公開いたしました.

牛山素行・國分和香那,2006:平成18年7月豪雨による災害の特徴,自然災害科学,Vol.25,No.3,(受理済み).
http://disaster-i.la.coocan.jp/notes/2006JSNDS.pdf

平成18年7月豪雨による災害についての当方の調査結果をとりまとめたものです.日本自然災害学会誌「自然災害科学」の次号に掲載予定の原稿ですが,査読完了し掲載決定いたしましたので公開いたします.

平成18年7月豪雨研究関係情報
http://www.disaster-i.net/disaster/20060719/

に掲示している情報をとりまとめたものですが,今回公開したものの方が,読みやすくなっていると思います.

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2006年10月19日 (木)

10/27日本気象学会秋季大会

日本気象学会2006年度秋季大会が,2006年10月25日(水)~27日(金)に,ウィルあいち(名古屋市東区上竪杉町1番地)を会場として行われます.

http://secure1.gakkai-web.net/gakkai/msj/kaikoku/index.html

牛山は,27日午後に,スペシャルセッション「台風災害への対応を考える」のなかで,「豪雨防災情報による人的被害軽減効果推定の試み」のタイトルで発表いたします.

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2006年10月17日 (火)

葛巻町被災地現地踏査

P1020146 本日10月17日,岩手県葛巻町の豪雨災害被災現場をいくつか現地踏査してきました.10月11日本欄で触れたように,葛巻町では災害当日の7日に遭難したと思われる男性が,3日後の10日に行方不明であることが確認され,捜索の結果,馬淵下流部で遺体で発見されたという事例が生じました.この事例およびその他の被害に関して,同町役場などで聞き取り,資料収集を行うとともに,被災現場などを踏査しました.

この犠牲者は,7日午後にいったん避難所に移動したものの,その後7日夜のうちに避難所を出て,その後どこかで馬淵川かその支流に転落したものと思われます.ただし,詳しい状況はやはりよくわからないようでした.豪雨時に川に転落して遭難する事例は残念ながら珍しくありませんが,遭難の事実が数日にわたって判明しないという事例はかなり珍しいと思われます.

写真は,この被災者の自宅付近の様子.川は馬淵川支川の元町川.現在は仮復旧されていますが,左手の道路はほぼ流失したようです.位置図へリンク

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2006年10月15日 (日)

10/28~29日本災害情報学会

10月28~29日に,日本災害情報学会第8回学会大会(全国大会)が,東京の東洋大学を会場に行われます.

日本災害情報学会
http://www.jasdis.gr.jp/
大会案内
http://www.jasdis.gr.jp/01gakkai_taikai/index.html

今回の学会大会では,当方が最近実施してきた,防災ワークショップに関する一連の調査研究について,ほぼ初めてその成果を発表する機会となります.

牛山は,「非居住者を対象とした防災ワークショップの効果に関する定量的検討」というタイトルで発表します.これは,2005年末に岩手県立大学にて,県内在住の高校生を対象として実施された防災ワークショップを事例として,(1)参加者の災害に対する考え方の変化,(2)参加後にとった防災上の具体的な行動,などの面から調査,検証したものです.「考え方」については一部の設問で参加前後に変化の見られたものの,自分の町のハザードマップを確認するなどの具体的有働をとった参加者は1割程度,などといった結果が得られました.なお,この研究は,本学学生の実習の一環として行われたデータをとりまとめたものでもあります.

また,この学会では,当研究室所属学生の吉田淳美も,「津波経験地域における住民の危険認知について」のタイトルで発表します.これは,岩手県田野畑村沿岸部を対象として実施した,津波災害と避難に関するアンケート調査をとりまとめたものです.特に自宅の標高に対する認知,避難を考える津波予報の高さと自宅標高認知の関係などについて興味深い結果が得られています.この発表の中では直接防災ワークショップについては触れませんが,本調査は,防災ワークショップ実施地区での,事前調査として行われたものでもあります.

日本災害情報学会大会は,非会員の方でも参加できます(有料,\3000).ご関心をお持ちの方は,学会webの案内をご参考にしていただき,ご参加ください.

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2006年10月12日 (木)

防災計画研究発表会

来週10月20~21日に,「第1回 防災計画研究発表会」が,京都大学防災研究所を会場として行われるそうです.

第1回 防災計画研究発表会
http://www1.gifu-u.ac.jp/~ceip/iDRiM/forum01-index.htm

土木学会の計画系部門を母体とした,新しい取り組みのようですが,趣旨に興味を覚えましたので,参加してみることにしました.牛山は,「市町村における災害情報活用上の諸課題」という題目で,おそらく21日に話題提供を行う予定です.

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2006年10月11日 (水)

岩手県で人的被害の可能性

10月11日付岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m10/d11/NippoNews_5.html
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m10/d11/NippoNews_12.html

によると,岩手県葛巻町葛巻在住の62歳男性が,10月7日16時頃に同地区に出された避難勧告を受けて,同町の「象鼻会館」(指定避難場所かどうか不明)に避難し,同会館で19時頃に目撃された後,行方不明になっていたことが10日に確認され,捜索の結果11日午前に馬淵川で遺体で発見されました.これは,今回の豪雨災害による人的被害である可能性が高いと思われます.

 同人は一人暮らしであったため,行方不明であることの確認が遅れた模様であり,筆者の知る限りあまり類例のないケースと思われます.

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2006年10月 9日 (月)

北東北豪雨・続報

発達した低気圧と前線は,8日には北海道に豪雨をもたらし,6日から8日にかけては,東北,北海道のアメダス観測所14カ所で24時間降水量の1979年以降最大値(統計期間20年以上)が更新されました.1時間降水量の更新はやはりありません.

簡単な内容の情報のみですが,

2006年10月6日~7日の北東北などの豪雨災害に関するメモ
http://www.disaster-i.net/disaster/20061007/

を作成しました.8日の現地踏査写真も,上記ページ内で少し整理してみました.

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2006年10月 8日 (日)

岩手県北の豪雨被災地を現地踏査

P1020084 本日10月8日,10月6日から7日にかけての豪雨に見舞われた,岩手県北部地方を現地踏査してきました.今のところ,人的被害や家屋の全壊は確認されていないので,避難勧告が出たという二戸市と久慈市,アメダスで1979年以降最大24時間降水量が観測された葛巻町などを見て回りました.写真は,葛巻町沢口で,川からあふれた土砂が水田に堆積し,水田内を流水が流れている状況です.

床上浸水の現場がいくつか確認されたほか,斜面や農地の小規模な崩壊,河道の側岸浸食などはかなり多くの場所で見られました.ただし,いずれも地形的に見て条件の悪いところであると思われ,特に奇異に感じられる現場は確認できませんでした.

また,いまのところ,この災害において特別に注目されるような自然,社会的特徴は見いだせていません.

いまのところ,この災害については,これ以上詳しい調査を行う予定はありません.

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2006年10月 7日 (土)

10月6~7日北東北の豪雨災害

24hp 10月6日から7日にかけて,停滞前線と発達した低気圧により,岩手,青森,秋田などの北東北地方を中心にやや激しい雨が発生しています.10月7日17時現在の24時間降水量の多いAMeDAS観測所を挙げると,袖山(岩手県葛巻町江刈)279mm,下戸鎖(岩手県 久慈市山根町)264mm,八甲田山(青森県 青森市荒川字北荒川山)253mmなどとなっています.

10月6日から7日の間に,全国の統計期間20年以上のAMeDAS観測所で,24時間降水量の観測開始以降最大値を更新した観測所は,温川(青森県),休屋(青森県),鹿角(秋田県),葛巻(岩手県),袖山(岩手県)の5カ所,1時間降水量を更新した観測所はありません.

今回の低気圧および前線の活動により,宮城県沖,茨城県沖で船舶の遭難があり,25名が行方不明となっています.また,宮城県内で,床上浸水16棟などの被害が生じていますが,家屋の全壊や人的被害は7日18時現在のネット上の情報源からは確認できません.

宮城県総務部危機対策課
平成18年10月6日の大雨による被害<第3報 10月7日 16時現在>
http://www.pref.miyagi.jp/kikitaisaku/saigai/061006flood_3.pdf

岩手県,青森県内の被害状況については確認できていません.総務省消防庁では集計表がまだ出ていないようです.

全貌はまだ分かりませんが,たとえば,宮城県の床上浸水家屋数は,最近10年間(1995~2004)で6回記録されている程度の被害となります.

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2006年10月 5日 (木)

防災ワークショップの課題

9月27日付本欄でも紹介いたしましたように,本日は,

震災対策技術展
http://www.exhibitiontech.com/etec/

の一部として行われたシンポジウム「住民参加型防災ワークショップの現状と課題」にコーディネータとして参加してきました.

話題提供者としてご参加いただいた,小村隆史先生(富士常葉大学環境防災学部),村山良之先生(東北大学大学院理学研究科)のお話しをたいへん興味深くお聞きしました.一番おもしろかったのは,それぞれ全く別のバックグラウンドを持ち,全く別のフィールドで活動をしている(私を含めた)3者が,「防災ワークショップの課題」に関しては,ほとんど同じ問題提起を挙げていた,ということでした.

たとえば,私は,提示したスライドの一部で,このようなことを示しました.

□防災ワークショップに関する誤解

  • ワークショップをやって防災マップを綺麗に作ってみんなに配るのが「ゴール」だ.
  • 防災マップは住民だけで簡単にできる.だから防災マップ作成は地域に任せよう.これこそ「自助」だ.
  • 「図上訓練」をして,地域の高齢者の避難誘導方法を決めないといけない.講習会でそう教わった.

上記を言い換えますと,

  • 防災マップ作りが自己目的化しているのでは?
  • 住民『だけ』ではなくて,もっとさまざまな専門家が関わり,整備されている様々な情報を取り込むべきなのでは?
  • 防災ワークショップは,地域ごとに固有の課題や活動について話し合える場なのに,マニュアルにもとづいた固定観念で取り組んでは意味がないのでは?

といった,問題提起になります.皆様,どう思われますでしょうか.

防災ワークショップは,様々な可能性も持っていることは確かだと思います.この活動自体を客観的に観察し,改良していくことがますます必要になっていると考えています.

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