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2007年5月14日 (月)

リアルタイム豪雨表示システムのリニューアル

当方では,「リアルタイム豪雨表示システム」という,AMeDAS観測データを用いた降水量情報の提示ページを運営していますが,このたび,やや大きなリニューアルを行いました.

リアルタイム豪雨表示システム
http://www.disaster-i.net/rain/

このページは,2001年から運用しているものです.データ受信端末や,データ処理マシン,公開サーバなど,表から見えないところはかなり更新してきましたが,基本的な構造はほとんど変えることがありませんでした.今回の更新内容は以下の通りです.

  • 「府県別降水状況」を携帯版とPC版に分け,PC版では各観測所の1,2,24,48,72時間降水量と,それらの過去最大値との差を常時示すようにしました.
  • 各観測所の過去72時間分の降水量グラフをpng形式画像で示すことにしました.このグラフでは,グラフ描画開始時からの積算降水量を示すと共に,24,48,72時間降水量の過去最大値をグラフ内に示して,現在の積算降水量と見比べられるようにしています.
  • 「府県別降水状況」(各観測所のグラフも含む)は,過去1ヶ月分をアーカイブすることにしました.
  • 「降水量極値更新状況」のページを作り,1,2,24,48,72時間降水量の過去最大値を更新した観測所のみの表を示すこととしました.表の形式は「府県別降水状況」と同じで,観測所毎のグラフも含まれています.
  • 「降水量極値更新状況」は全てをアーカイブすることとしました.
  • 降水量分布図はこれまで通りの形式ですが,1,24時間降水量分布図と,1,24時間降水量の極値更新観測所分布図を1つのページにまとめて表示することとしました.
  • 過去の降水量分布図は,1ヶ月分のみをアーカイブすることとしました.管理できるサーバの容量的制限のためです.

2001年4月にこのシステムの運用を開始した当時は,雨量をwebや携帯で見ることができるシステム自体少なかったのですが,今では様々なものが整備されました.ただ,不思議なことに,各観測所の過去の記録と直接見比べることができる,すなわち「その場所の過去の降水量に比べ,現在どの程度激しい降水量が記録されているか」を把握できるシステムは,一向に姿を現しません.この点では,本システムはまだまだadvantageがあるものと考えています.

降水量の「激しさ」は地域によって極端に異なるので,観測された値だけから読み取ることは難しいものです.水位の表示では,計画高水位などを合わせてみせることで「激しさの目安」としていますが,「過去の降水量最大値」は降水量についての「激しさの目安」となりうると思います.無論,単純な過去最大値ではだめだ(極端に大きな値が観測されると目安にならない),という意見はあると思います.30年間の最大値とか,**年確率雨量とか,「目安」の候補はいろいろあると思います.本システムでは,「現時点で整備しやすく,かつ分かりやすい」指標として「過去最大値(AMeDASなので1979年以降最大値)」を便宜的に使用していますが,将来は変えるかも知れません.ただ,どの指標も決定的に適切あるいは不適切ということはないと思います.

ご覧いただけば分かりますように,今となってはかなり稚拙な作りのページです.お恥ずかしいのですが,私の実力ではこの程度のところです.

このシステムは,awk,GMT,gnuplotとそれらを制御するシェルスクリプトだけで作っています.パッケージではないので,この「システム」をどこかの観測システムに組み込む,というのは少々難しいと思います.

いろいろと変なところがあると思いますので,お気づきの点がありましたらご一報下さい.側対応は難しいと思いますが・・・

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» [新着・新発見リソース][牛山素行]牛山素行さん、リアルタイム豪雨表示システムをリニューアル [ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版]
牛山素行さんが日本の降水量情報を表示するリアルタイム豪雨表示システムをリニューアルした(2007-05-14)。このシステムは2001年から公開されているもので、「気象庁AMeDAS観測所の観測値を用いて、「その場所の過去の降水量に比べ,現在どの程度激しい降水量が記録されて... [続きを読む]

受信: 2007年7月 1日 (日) 22:13

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