梅雨前線及び台風4号による豪雨・追記
梅雨前線及び台風4号による豪雨について,「AMeDAS最大値を更新した観測所が多くなかった」と指摘しました.今回の更新観測所数は,
1時間:8箇所,24時間:5箇所,48時間:4箇所
でした.あるいは,「最近豪雨が多いから,更新されにくくなっているのではないか?」と思われるかも知れません.そこで,「2000年以降に第1位が記録され,2007年7月に第2位を記録した観測所数(統計期間20年以上)」を集計したところ,1時間:2箇所,24時間:3箇所,48時間:7箇所,が確認されました.したがって,これらの観測所で2000年以降に豪雨が発生していなかったとすると(かなり無理のある想定ですが),今回の事例での記録更新箇所数は,
1時間:10箇所,24時間:8箇所,48時間:11箇所
となります.これでも,けして多いわけではありません.たとえば,
2006/7/17~23に降水量最大値を更新したAMeDAS観測所
http://www.disaster-i.net/disaster/20060719/pre11.html
のような例は少なくありません.
また,これらの観測所はいずれも別々の観測所であり,「1時間降水量も24時間降水量も更新した」とか,「24時間も48時間も更新した」という観測所はほとんど増えません(24時間と48時間の更新観測所が1箇所増えるのみ).
見方を少し変えても,「AMeDAS最大値を更新した観測所が多くなかった」という傾向は変わらないように思えます.
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