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2007年8月 3日 (金)

台風0705号

8月2日から8月3日にかけ,台風0705号が西日本を通過し,3日夕方時点では北陸地方の日本海側付近を通過中です.

8月3日12時現在の総務省消防庁資料によれば,この台風による被害は,死者・行方不明者0名,住家の全壊0棟,半壊4棟,床上浸水2棟,床下浸水133棟などとなっています.いつも書きますように,被災した当事者にとっては災害の規模の大小などはありませんが,全国的な規模という観点で見ますと,結果的には,比較的軽微な被害であったと考えられます.

人的被害がほとんどありませんでしたが,住家の被害がごく僅かであったことから,「早期の情報によって被害が軽減された」という状況であるとは考えにくいと思います.降水量などのHazardの規模(外力の規模)が比較的小さかった結果かと思います.例によって,AMeDASの更新観測所を示しますが,2時間降水量の最大値を更新した観測所が6箇所(統計期間20年以上)とやや目につきますが,24時間降水量などの長時間降水量の更新は8月2日に北海道の稚内,8月3日に大分県の温見,熊本県の大金峰の3カ所で見られたのみでした.

2007/8/2の降水量最大値更新観測所
http://p-www.iwate-pu.ac.jp/~ushiyama/rain/efile/2007/08/02/now-e.html
2007/8/3の降水量最大値更新観測所
http://p-www.iwate-pu.ac.jp/~ushiyama/rain/efile/2007/08/03/now-e.html

私自身としては,8月2日深夜から3日未明にかけて,周防灘付近での満潮時に台風が最接近することになったことから,高潮が発生することを最も懸念していました.結果的には,最も多くの浸水被害が発生した山口県宇部市で,床下浸水14棟という規模でした.

宇部市 台風5号情報
http://www.city.ube.yamaguchi.jp/saigai/2007_8_2.html

私は,災害の規模をことさらに過小評価する意図はありません.当事者の方に対しては大変言いにくいことながら,被害規模には大小があり,その大小には,「外力規模の大小」がかなり関係しているということを,その都度確認しようしているものです.「『記録的』な台風という割にはたいしたことないじゃないか」という油断をしないように,我々は気をつけていかなければならないと思っています.

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