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2007年8月 1日 (水)

改訂・緊急災害調査の心得(2)

◆まずは動かず情報収集

 緊急災害調査には,迅速性が重要である.しかし,災害発生(あるいは開始)直後は,まずは自分の本拠地に腰を据えて,でき得る限りの情報収集を行い,「どこで,何が起こっているのか」を掌握することが必要である.かつては,災害直後の情報源はテレビ,新聞程度しかなかったが,現在はインターネットでかなりの情報を得ることができる.インターネット上の定番的なページの参照や簡単な検索で分かる程度の情報を得ずに闇雲に現地に行くのは,無駄足が多くなるといってももはや過言ではない(無論,調査目的にもよるが).

 まず見るのはいわゆる「ニュース」である.現代では,「ニュースを読む」とは,紙の新聞を読むのではなく,Webサイト上のニュース記事を読む事と理解してよく,災害時のニュース参照は特にそうなってきた.「災害時の紙の新聞記事をスクラップにする」という活動は,以前は意義があったが,現代ではもはや無駄な労力だと思う.ネット上に載らないローカル記事を保存するという意味に限定すれば意義があるが,全国紙の「紙」の記事をスクラップすることはもはやお奨めしない.そんな時間があるのならば他のことをした方がよい.

 全国紙の記事は,Yahoo!やgooなどのニュースページを見れば,無意識のうちに「比べ読み」できる.特定のキーワード(被災地の細かな地名など)が把握できれば,ニュース記事に限定した検索が効果的である.Yahooならばニュースページ内の検索窓で「ニュース記事」だけを対象に検索する.Googleならば Googleニュースからの検索をする.災害時のニュースとしては,地方紙の記事が大変有用である.YahooやGoogleから地方紙の記事も検索できるが,うまく引っかからない場合や,引っかかりすぎて逆にたどり着けないこともある.地方紙自身のサイトを直接見た方が手っ取り早いことも多い.

 web上のニュース記事は,一定期間が過ぎると消されてしまうことが多く,短いケースでは1日と保存されないことがある.参照した記事は電子的に保存すべきである.筆者の場合は,PDFとテキストの2形式で保存することが多いが,このあたりはそれぞれの環境や慣れにもよるところだろう.

 全国の被害状況の概要は,総務省消防庁サイトの「災害情報」ページに掲載される,災害事例毎の統括表が「原典」と言っていい.

総務省消防庁「災害情報」ページ (2007年)
http://www.fdma.go.jp/bn/2007/index.html

 ここには都道府県別の集計値が載るので,市町村毎の被害状況を知りたいときは,被災地の都道府県庁サイトを参照する.掲載方法や「探し方」は県によって大きく異なるが,全く発表されないということはまずなくなったので,ちょっと探して見つからないからとあきらめず,「必ずある」と確信を持って探す.他にも,内閣府防災担当,国土交通省河川局などのサイトにも詳しい被害状況などの情報が掲載される.

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