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2007年8月 6日 (月)

改訂・緊急災害調査の心得(4)

◆現地で(1) -まずたくさんの事実を見る-

 現地では,まずは可能な限り多くのものを見ることを心がける.カメラ,ビデオ等でなるべく多くの映像に残しておくといいだろう.撮影は過剰だと思えるくらい多くしておく方がよい.現地では多くのものを見たつもりでいたのに,映像に残っていなかった,ということがしばしばあるためである.筆者の場合,災害直後の現地調査では,1日あたり100~200枚程度の撮影を行っている.

 いまさら言うまでもないことだが,このような場面では撮影枚数を気にしなくてよいデジタルカメラが必須であろう.どのようなデジタルカメラがよいかは,調査目的や,調査者の慣れなどによるので一概には言えない.筆者の場合は,極力小型軽量で,手ぶれ防止機能に優れたものがよいと思っている.工事現場用の防水・防塵性に優れたものも魅力があるが,概ね大きくなってしまうので筆者は使用したことがない.通常のデジカメもそう簡単には故障しないと思うが,最も可能性があるとすれば落下による破損,水没であろう.これに対しては,カメラにストラップをつけて首からかけておけば概ね防ぐことができる.究極の故障対策としては,予備のカメラを持つことも考えられる.

 

手ぶれ防止機能は,薄暗くなってもそれなりの写真が撮影できる点が魅力的である.災害調査では,広い範囲を撮影したいことが多いので,ストロボだけでは効果が期待できない場合が少なくない.また,手ぶれ防止の代わりに高感度化しているタイプのカメラ(あるいはフィルム)もあるが,高感度で暗いところを撮影すると,非常に汚くなるので,あまり奨められない.

 撮影場所はこまめに記録しておくことが望ましいが,限られた時間では手が回らないことも多いので,地図上に移動ルートを書き記しておくだけでもよい.GPSを持っていれば,自分の移動ルートと時間を自動的に記録でき,撮影場所を記録することもできるのでさらに便利である.

 なお,被災家屋や被災者個人を撮影対象とするときは,相手の承諾を得るなど,細心の注意が必要である.どうしてもやむをえないとき以外は,遠景にとどめるなどの工夫が必要だろう.

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