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2007年8月21日 (火)

災害調査・長さを測る

災害調査において,何を「測る」かは専門分野によるが,比較的共通する項目として,「なんらかの長さを測る」がある.例えば,泥流の流れた距離を測る,崩壊した斜面の幅や高さを測る,洪水による浸水の深さを測るなど,測るものの規模も様々である.

何かを測る上では,測量関連の知識や道具がある程度役に立つ.ただ,測量というと,誤差を補正したりして,精密に測らなければならないというイメージがある(これは筆者のように学生時代に中途半端に測量を学んだものの思い込みかも知れないが)が,災害調査の場合は,ラフな値でも必要十分であることが多い.

例えば,崩壊の幅や破堤した堤防の長さなど,水平方向の長さの情報は(よほど局所的に厳密な検討をするのでない限り)最小単位1m,誤差±5m程度,洪水や津波の浸水痕跡など,鉛直方向の長さ(深さ)の場合でも最小単位0.1m,誤差±0.2mくらいが得られれば,ほとんどの用途は満たすであろう.

無論,測定値の精度は,調査目的によっても変わってくることには注意しなければならない.しかし,上記程度の精度であっても,量的な情報が得られているのと居ないのとでは,災害調査報告としての価値に大きな差があると言っていい.長さに限った話ではないが,災害調査報告では,簡単な指標で構わないので,量的な情報を盛り込むことを心がけたい.

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