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2008年2月20日 (水)

防災ワークショップ・奥州市

昨日2月19日(火),岩手県による「地域防災力形成事業」の防災ワークショップが,奥州市水沢区羽田町地区で行われました.

この地区は,以前から積極的な防災への取り組みが行われてきた地区とのことで,カスリン・アイオン台風時の状況など,過去の災害に関する貴重なお話も伺うことができました.

過去の経験を次世代へ伝承することや,現代の災害情報をいかに活用していくかなどが課題となっていくように感じました.

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岩手県一戸町にて講演

少し日が経ってしまいましたが,2月17日(日)に,岩手県北部にある一戸町の駅前・諏訪野公民館にて,「災害情報を生かす」のタイトルで講演を行ってきました.

この講演も,ここのところ参画している,岩手県による「地域防災力形成事業」の一環として行われたものです.多くの地区では,講演会を行った後にワークショップという手順でしたが,この地区では,ワークショップを行った後に「講評会」的な意味で講演会が行われたようです.

この地区は,地域としての防災への取り組みが盛り上がり始めているところ,という印象でした.当日の席上でも話がありましたが,自然災害のサイクルは人間の時間感覚よりはるかに長いものですから,一過的な盛り上がりではなく,細く長く続けていくことが重要であり,かつ難しいところだと思います.

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2008年2月16日 (土)

奥州市水沢区羽田地区を現地踏査

ここのところ関わらせていただいている,岩手県による「地域防災力形成事業」の防災ワークショップですが,次は奥州市水沢区羽田地区で実施される予定です.昨日2月15日に,現地を踏査してきました.

同地区は,以前に簡単な調査で立ち寄ったことがありますが,じっくりと見たのは初めてでした.北上川に面し,複数の支川が合流する付近にあり,水害の危険性を始め,複数の災害の可能性がある地区です.

ワークショップ実施には事前の調査が欠かせません.特に,細かな地形は現地を見ないと私にはなかなか理解ができません.今回もいろいろなことを学ぶことができました.

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2008年2月14日 (木)

危険に接近する事故型死をどう防ぐ

2月12日付の,

時事通信「防災リスクマネジメントweb」
http://bousai.jiji.com/

に,下記の記事を寄稿させていただきました.本ブログでは何回か指摘している内容ではありますが,ご紹介させていただきます.

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【ニュース解説】
危険に接近する事故型死をどう防ぐ=豪雨災害の人的被害の現実

牛山素行 岩手県立大学総合政策学部准教授

  豪雨によって生じる人的被害(死者・行方不明者)と聞くと、どのような遭難形態を思い浮かべるだろうか。例えば、「動きのとれない高齢者が自宅に取り残さ れ、家ごと流されて死亡する」といったイメージを抱く人も少なくないのでは無かろうか。そこまで細かくイメージしないまでも、「高齢者に被害が集中してい る」という印象を持つ人は多いであろう。近年の豪雨災害による犠牲者について調査研究を進める中で、2004年以降の191人について整理を行った結果、 一般的にイメージされている「豪雨災害の被害者像」と、集計結果による実態にはいささか乖離(かいり)があることが分かってきた。

◇自宅で遭難型が多い土砂災害、外での犠牲が多い洪水

  まず、豪雨災害による死者で最も多いのは土砂災害によるものである。筆者が調べたデータでは全体の4割だ。このことは、防災白書などでも指摘されているの でご存じの方も多いだろう。土砂災害の次に多いのが洪水による死者で、運転中、歩行中、あるいは在宅中に洪水に流されて死亡した人が2割強だ。
  次に多いのが「事故型」で2割である。「事故型」は筆者独自の分類で、「田んぼの様子を見に行って用水路に転落した」、「川の様子を見に行って川に転落し た」など、「自らの意志で危険に近づいたことにより遭難した犠牲者」である。「事故型」の多くは溺死(できし)者であり、あたかも洪水による犠牲者である かのように思われるが、本来の洪水とは無関係に発生しているといえるものである。高波、強風などに起因する死者はこれらと比べると少なく、合わせて約1割 だ。

 「高齢者に被害が集中している」という見方は、大局的には間違いではない。筆者のデータでも、65歳以上の高齢者の比率は5割以上となり、人口比から考えると高い比率を示している。しかし、もう少し詳細に見ると様相が異なってくる。
  土砂災害の場合は、65歳以上の比率が6割以上だが、洪水の場合は逆に65歳未満が約6割となっている。土砂災害の場合は、高齢者が自宅で遭難するケース がほとんどである。しかし、洪水の場合は、自宅や屋内で遭難するケースは少数で、全体の1割に満たない。ほとんどは、自動車などの運転中や徒歩移動中に遭 難している。「動きのとれない高齢者が自宅に取り残され、家ごと流されて死亡」などという典型的と考えられそうなケースは、実は少なく見て3人、多く見て も5人しか確認できなかった。一方、「事故型」の場合は、65歳以上の比率が6割以上となっている。
 つまり、逃げ遅れて流されるなどして死亡する高齢者より、田んぼの様子を見に行って用水路に転落して死亡する高齢者の方がはるかに多いことになる。

◇危険な外出を避けさせる支援へ

  「高齢者(災害時要援護者)に被害が集中している」、だから「要援護者支援が重要だ」、といった論調はよく耳にする。「要援護者支援が重要だ」ということ に異論を唱えるつもりはない。しかし、実際の被災形態を検討すると、洪水の場合は「要援護者支援」によって軽減が期待される犠牲者は限定的であるようにも 思われる。少なくとも、犠牲者のうちのかなりの割合を占める「運転中・歩行中の遭難者」、「自らの意志で危険に近づいたことによる遭難者」は、「要援護者 支援」ではもちろんのこと、現在整備されている各種災害情報を活用しても、被害の軽減が難しそうである。
 つい最近まで、このような主張をすることはいささかはばかられるものがあった。「要援護者支援」は最近の防災対策の重要なキーワードであり、筆者の主張はその取り組みに水を差すもののように受け止められかねなかったからである。

 しかし、昨年12月に、内閣府防災担当から「自然災害の『犠牲者ゼロ』を目指すために早急に取り組むべき施策」という興味深い資料が公表された。
http://www.bousai.go.jp/oshirase/h19/071218kisya.pdf
  この資料では、「台風や大雨の際の外出時の事故」が多いことを指摘。事例のイメージとして「台風の際に自分の田んぼを見回っていたおじいさんが誤って水路 に転落死」をあげ、2004年の台風23号の犠牲者の45%が外出時に用水路に転落するなどして死亡し、1割以上が田畑や船の見回りでの犠牲者と指摘。対 策として「危険な外出を避けられるように」することを挙げている。このような指摘が、防災機関からなされるようになったことに、大変心強いものを感じてい る。

 「この災害で、この犠牲者はどのように亡くなったのか」を的確に知ることは、災害によって無念にも亡くなった犠牲者に対し、残された者が果たすべき責務の一つだと考えている。今後も、この観点からの調査研究を進めていきたい。なお、このテーマに関する筆者の調査研究成果は、筆者のホームページ内に整理してあるので、関心を持たれた方はご参照いただきたい。

豪雨災害時の人的被害に関する研究
http://www.disaster-i.net/research4.html


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2008年2月10日 (日)

防災ワークショップ・盛岡市

2月2日付け本欄でもご紹介しました,岩手県による「地域防災力形成事業」の防災ワークショップが,2月8日(金)に,盛岡市中心部の菜園2丁目にて行われました.

先週の滝沢村法誓寺地区とは打って変わり,この地区は地方中核都市の文字通り市街地にある地区です.都市部でのワークショップはあまり経験がなかったこともあり,いろいろと勉強をさせていただきました.

今回は対象となった菜園2丁目とともに,その周辺2地区からもご参加をいただいたのですが,いずれの地区も「公民館」というものがなく,そもそもまず地域の「拠点」を作ることが大きな課題であるという話には,認識を新たにしました.個人的には,この問題を具体的に認知したことが,今回の大きな成果でした.

防災ワークショップは「講演会」ではありません.手間も人手も「講演会」と比べるととてもかかります.その割には,その成果もさだかではありません.どのくらい手間がかかるかについては,

牛山素行・安部祥・金田資子・今村文彦,2004:地域型防災マップ作成ワーク
 ショップに関する基礎資料,津波工学研究報告,No.21,pp.83-92.
http://disaster-i.la.coocan.jp/notes/2004tsunami_WS.pdf

をご覧になると,少しイメージがつかんでいただけるかと思います.せっかく手間をかけるのならば,よりよいものにしたいものです.今の防災ワークショップには,質的改善の余地がまだまだありそうです.

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2008年2月 2日 (土)

防災ワークショップ・滝沢村

本日は,岩手県による「地域防災力形成事業」の一環として行われた防災ワークショップのお手伝いのため,岩手県滝沢村法誓寺地区に行ってきました.

防災ワークショップは各所で行われていますが,「なんのために」が不明確で,「マップ作り」そのものが目的となったりしているケースも見られ,いろいろな問題があると考えています.

今回の事業では,本日の滝沢村を含めて3カ所でお手伝いをさせていただく予定ですが,「その地域で起こりうる災害についての認識を共有した上で,地域の防災上の課題について整理する」ことを目的としたいと考えています.

防災ワークショップは発展途上の技術で,かつ,効果的にやることがなかなか難しい技術だと思います.今回の取り組みを通じ,防災ワークショップの方法論について,試行錯誤をしたいと考えています.

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