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2008年6月20日 (金)

報道で伝えられる当方の言動について

岩手・宮城内陸地震発生以来,当方にもマスメディアからの取材が何件かきており,すでに記事や番組として流れたものもあります.

災害という対象に関わっていることから,外向けのコメントは,自分が専門的に責任を持てる範囲内の内容に限定し,かつなるべく誤解を生じないよう慎重に発言しているつもりです.しかし,新聞記事にしろ,テレビにしろ,取材された素材をもとに編集がなされますので,場合によって発言者が意図しない印象を受ける内容になることがあります.私個人としてはある程度やむを得ない面があると思っていますが,場合によると当方の発言により,不快感,不信感を抱かれる場合があるかもしれません.気かつかれた点がございましたら,ご指摘をいただければ幸いです.

6月17日付読売新聞に掲載された当方のコメントは,前後の文脈の影響から,当方の発言意図とはいささか異なる内容になっておりました.以下,関連部分を引用します.

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 震災発生時には、災害対策本部の設置と被害状況の早期把握が、被災者の救済に直結する。県の高橋誠・防災消防担当課長は「今年4月に約160ヘクタールを焼いた釜石市の大規模林野火災での広域連携の経験が生かせた」と話す。
 しかし、県立大の牛山素行准教授(自然災害科学)は「必要な職員が必要な場所に手当できていたかなどの検証が必要」と話し、今後は課題の洗い出し作業が必要だと指摘する。
 地震発生後、県庁の駐車場は、自主参集した職員が乗ってきたマイカーでいっぱいになり、自衛隊などの応援車両の駐車スペースの確保に苦心した。発生から1時間以内に参集できた職員は3割に過ぎなかった。
 今回は一見してスムーズにいったが、被害状況の把握が遅れれば、被害が拡大していた可能性もある。

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この記事を読みますと,「県はうまくいっていたといっているが,牛山は,そうは言えないから検証しろといっている.その証拠に,職員がマイカーで来たり参集者が少なかったりという問題があるではないか」という趣旨にも読み取れます.これは,私の意図と全く反します.

今回,岩手県庁での職員参集状況に関しての事実関係を私は把握していません.仮に「自主参集した職員が乗ってきたマイカーでいっぱいになり」とか,「発生から1時間以内に参集できた職員は3割に過ぎなかった」ということが完全に事実だったとしても,それが「けしからんことで,改善すべき大きな問題」だなどとは全く思っていません

災害時にそういった混乱があることは当たり前のことで,そのことをいちいちあげつらって批判することは建設的だとは思いません.「計画通りに行かなかった」ことは「失敗」「過失」ではありません.「計画通りに行かせるための新たなマニュアル作り」をするなどというのは,さらにおかしなことだと思います.

様々な経験をふまえて,「必要なことは何か,そのためにできそうなことは何か」を練っていくことが重要なのだと思います.それは,行政機関にだけ求められることではありません.我々個人個人にも求められることだと思います.

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