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2008年7月29日 (火)

7/28豪雨・人的被害の特徴

2008年7月28日の停滞前線による豪雨災害に関するメモ
http://disaster-i.net/disaster/20080728/

より.

 今回の災害では,神戸市灘区水道筋1丁目の都賀川で,急激な水位上昇により親水公園にいた児童ら3名が流されうち2名が死亡した.都賀川の別の場所でも,保育園帰りの29歳女性と,5歳の園児が流されて死亡している.7月29日現在では状況不明だが,他にも行方不明者が1名いるとの報道もある. 都賀川では,10分間に1.3mの水位上昇が観測されていたとのことで,急激な水位上昇により逃げ切れなかったことが直接的な原因のようである.

 親水公園は基本的に河道内にある.このような,河道内に滞在していた者が,増水によって流されて死亡するといった実例は,かなり少ない.筆者が整理している,2004年以降の豪雨災害による245名の犠牲者に関するデータによると,2004年8月の台風16号災害時に,兵庫県姫路市の市川で,河川敷内に駐車中だった車内で溺死したと思われる35歳男性の例くらいしか見あたらない.ただし,他に,河川敷内で日常生活を送っていたと思われる犠牲者が合わせて3 名見られる.今回のように,河道内でレジャー中の死亡というケースは1例も見あたらなかった.

 今回のような遭難形態は比較的珍しいが,全く存在しないわけではない.比較的規模の大きな事例としては,1999年8月14~15日の豪雨により,神奈川県山北町玄倉川で13名が流されて死亡,津久井町の道志川で2名が死亡または不明,という事例がある.また,2000年8月6日,群馬県水上町の湯桧曽川で,沢沿いに歩いていた5名程度が流され,1名が死亡したというケースもある.

2000/8/6の谷川岳における"鉄砲水"による災害について
http://disaster-i.net/disaster/20000806/

ただ,これらはいずれも山間部のできごとであり,都市の中での遭難という例は少ないように思われる.

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