岩手県沿岸北部の地震・現地調査速報
7月24日,岩手県内陸北部の地震に見舞われた地域を現地踏査してきました.結果から申しますと,今回踏査した範囲で見る限りでは,外観上明らかな地震による被害はほとんど確認することができませんでした.
ご紹介しうる材料(写真等)があまりに少ないことから,今回の地震に関しては,従来の災害調査で行っていたような現地調査写真集の公開は見合わせることといたします.
現地踏査ルートは,八戸市街→洋野町種市付近→久慈市久慈港付近→田野畑村羅賀・島越付近→岩泉町猿沢付近の順で,おおむね国道45号線とその周辺を車で移動しつつ踏査しました.結果概要を挙げます.
- 外観上明らかに倒壊した建物は全く発見できませんでした.
- この経路上では,道路の明らかな亀裂を確認できたのは,岩泉町付近で数カ所程度のみでした.
- ブロック塀の転倒や,自販機の転倒は全く発見できませんでした.ブロック塀の一部が破損している箇所が数カ所程度見られました.
- レキ径数十cm程度の落石や,移動土塊が数立方メートル程度の斜面崩壊は散見されましたが,道路をある程度ふさぐ程度の規模の斜面崩壊が見られたのは,岩泉町猿沢地区の1カ所のみでした.ただし,この経路付近では24日15時現在で,主要地方道岩泉平井賀普代線・田野畑村切牛付近,県道安家玉川線・岩泉町安家~野田村下安家,主要地方道岩泉平井賀普代線・田野畑村北山の3カ所が落石等により全面通行止めになっていました.
- 道路以外の地点に到達した斜面崩壊も,少なくとも車窓からは確認できませんでした.
比較的明瞭だった,岩泉町猿沢地区の斜面崩壊の写真を挙げておきます.落石だけのようにも見えますが,上方に崩壊があり,その下の木が崩壊によって傾いているのが見えます.崩壊の高さは約110mで,石のある地点付近から崩壊源頭部をみても45度程度あるくらいの急な崖です.
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