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2008年8月29日 (金)

人的被害の特徴

8月29日消防庁第3報の時点では,死者・行方不明者は愛知県で2名である.断定はできないが,いまのところ災害と比較して大きくない.

この2名はいずれも洪水そのものによる犠牲者である.いずれも自宅にいたところ,浸水により遭難したものと思われる.このような避災形態は,洪水による被害形態としては一般的だと思われがちだが,実際にはこのような遭難形態はまれであり,筆者が整備している2004~2008年の豪雨災害による人的被害に関するデータベースによると,この間の犠牲者244名中同様な犠牲者は13名である.

洪水そのものによる犠牲者の多くは,車などでの移動中に遭難している.また,「溺死者」の3分の1以上は,水田などの見回りに行って用水路などに転落した犠牲者であり,洪水や浸水とは関係がない.今回の豪雨では,このような犠牲者がほとんど見られなかった.これはあくまでも類推だが,今回の豪雨は深夜に発生しており,外に出ている人が少なかったことが背景にあるのかもしれない.

豪雨災害時の人的被害に関する研究
http://disaster-i.net/research4.html

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