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2009年7月21日 (火)

2009年7月21日の梅雨前線による豪雨災害研究関係情報

2009年7月21日の梅雨前線による豪雨災害研究関係情報
http://www.disaster-i.net/disaster/20090721/

を公開しました.同ページにも書いてありますが,気になっている点を列挙します.

  • 7/21に,全国のAMeDAS観測所(1979年以降で統計期間20年以上)で,1時間降水量の最大を更新した観測所は2カ所(山口県・桜山,山口),24時間降水量は同1カ所(山口県・防府),48時間降水量は同1カ所(防府),72時間降水量は0カ所となっている.すなわち,記録的な豪雨がもたらされた地域は限定的である.1時間降水量の最大値を更新した観測所は,被害の大きかった防府とはやや離れた場所にある.
  • 防府の24時間降水量が最大値を更新したのは21日17時で,多くの土砂災害が発生した正午から5時間程度後だった.また,更新の規模も大きくない(250mm->257mm)ただし,48時間降水量の最大値を更新したのは同12時で,こちらは更新の規模もやや大きい (256mm->314mm).一方,72時間降水量は更新されていない.本事例は,同地域における,あらゆる角度から見ての最大規模の豪雨とはみなせない.7月21日19時のNHKニュースによると,本事例による死者・行方不明者は,山口県防府市などで13名である.2006年七月以降の豪雨災害で最大規模の人的被害となった.# 死者の詳細は7/21夜の時点で不詳であるが,土砂災害によるものが中心.主な被災現場は,防府市真尾の特別養護老人ホームと防府市下右田の国道沿い裏面崩壊.後者では,走行中の車の犠牲者もいた模様.
  • 国道沿い法面の崩壊は,1140頃とのことで降雨中に発生しているが,老人ホームの方は1350頃とのこと.AMeDAS防府では13 時の降水量が11.5mm,14時が0.5mmなので,老人ホームの崩壊は雨がほぼ上がった後に発生している.警戒しにくいタイミングの発生だった可能性がある.
  • 降雨のピークが2回あり,国道の崩壊は1回目のピークの後になる.こちらも,警戒しにくいタイミングの発生だった可能性がある.
  • 老人ホームの被災によるまとまった犠牲者の発生は,1998年那須豪雨の福島県西郷村での事例と共通しているように思われる.

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