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2009年8月23日 (日)

この記事はさすがに

8月16日付読売新聞(東京朝刊)に当方のコメントが掲載されています.

ただ,これはさすがにちょっと不本意な使われ方です.

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牛山素行准教授は「耐震化のおかげと考えるのは早計」とみる。もしプレート内型とタイプの異なる地震だったら、被害が拡大した恐れがあるからだ。「理由をしっかり検証することが大事だ。6弱でも大丈夫と信じると、備えがおろそかになる」と戒めている。
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とあるのですが,「理由をしっかり検証することが大事だ。6弱でも大丈夫と信じると、備えがおろそかになる」はいいのですが,この文だと,私がその理由として「もしプレート内型とタイプの異なる地震だったら、被害が拡大した恐れがあるからだ」と発言したと読み取れます.

私は地震そのもののメカニズムは素人ですから,このようなコメントはしていませんし,できません.私の方で言えることは,特に根拠もなく「この地震で大丈夫だったから」と安心するのは早計ではないか,という指摘のみです.

以下に全文を引用します.
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静岡沖地震 半壊2棟、全壊なし 短周期「プレート内型」要因?

 11日に起きた静岡沖地震では、約6000棟の住宅に被害が出たが、2棟が半壊しただけで、全壊はなかった(総務省消防庁調べ・14日現在)。ところが、2005年3月の福岡県西方沖地震では、最大震度が同じ6弱なのに、全・半壊が497棟に達している。なぜこんなに違うのか?

 地震は、震源となる場所によってタイプが異なる。静岡沖地震は、日本列島の下に潜り込む海側のプレート(フィリピン海プレート)の中で起きた「プレート内型」地震だった。これに対し、福岡の地震は、陸側のプレートで起きた「内陸型」。予想される東海地震は、2枚のプレートの接触面で起きる「境界型」だ。

 昨年7月に起きた岩手北部の地震は、静岡沖と同じプレート内型で、やはり最大震度は6弱だったが、建物被害は全壊1棟にとどまった。このタイプの地震は、震度が大きくても、建物を壊す力が小さくなる傾向があるようだ。

 海側のプレートは、上に重い陸のプレートが乗っているため、大きな圧力がかかっている。プレート内の岩石は高圧で固まっており、壊れにくい。東京大学地震研究所の古村孝志教授は「地震のエネルギーの大きさに比べ、壊れる岩盤の面積が小さい。このため揺れの周期が小さく、揺れる時間も短い地震が多いのではないか」と推測している。

 ◆備えは油断禁物

 実際、同研究所の纐纈(こうけつ)一起教授によると、海のプレートの中で起きる地震は、揺れ1回の周期が1秒以下の、ガタガタという小刻みな揺れの成分が多い。花瓶や置物が飛んだり、倒れたりしやすいが、家は壊れにくい。筑波大の境有紀准教授が、今回の地震波を分析したところ、主な揺れの成分は0.3~0.5秒と、やはり短周期だった。

 静岡県は2001年、古い建物の耐震化を促す「TOKAI-0」プロジェクトを始めた。08年度末現在で、県内住宅の耐震化率は8割に達したと推計されている。

 被害が少なかったのは、この対策の効果と指摘する意見もあるが、静岡大防災総合センターの牛山素行准教授は「耐震化のおかげと考えるのは早計」とみる。もしプレート内型とタイプの異なる地震だったら、被害が拡大した恐れがあるからだ。「理由をしっかり検証することが大事だ。6弱でも大丈夫と信じると、備えがおろそかになる」と戒めている。

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