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2010年7月16日 (金)

これが本当ならば

この報道が本当ならば,土砂災害警戒情報を「細かく使いすぎた」事例になると思います.

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(7月16日付 中日新聞)
現場の野上地区では、15日午後8時40分の避難勧告と土砂崩れの発生がほぼ同時で、避難が遅れた。「これまで大きな土砂崩れがなく、町のマニュアルに沿って判断した」(纐纈秀行総務課長)としている。
 町対策本部は、土砂災害警戒判定図の基準を超えた順に、同町東部の山間4地区は午後8時15分に、野上地区など町中心部に近い4地区は同40分に避難勧告を出していた。
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八百津町への土砂災害警戒情報は7月15日18時00分に発表されています.「土砂災害警戒判定図の基準」というのは,おそらく土砂災害警戒情報の補足情報として公開されているメッシュ毎の判定図のことだと思います.

土砂災害警戒情報自体は,実況値だけでなく,予測値も踏まえて,土砂災害の危険性が高まりつつあるとき,あるいはこれから高まると予想されるときに発表されます.一方,判定図は実況値と予測値が合わせて表記されます.その実況値を見て「まだ基準を超えていないから大丈夫」という考え方は,手遅れになります.この情報を細かく使いすぎていることになります.

当該地域において,土砂災害警戒情報自体は,十分な時間的余裕を持って発表されていました.それが生かされていなかったことが悔やまれます.

土砂災害警戒情報については「市町村単位では粗すぎる,もっと細かく」という「ニーズ」が非常につよく言われます.その「ニーズ」への答えの一つが補足情報の判定図やメッシュ情報です.しかし,それらを使って,避難勧告対象地域を細かくしよう,細かくしようというやり方は,よっぽど自信があるのであれば結構ですが,基本的には「やりすぎ」だと私は考えます.

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