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2010年8月28日 (土)

可児豪雨に関する当方のコメントが毎日新聞に掲載

8月15日付け毎日新聞(中部朝刊)に,先月の岐阜県内での豪雨災害に関する当方のコメントが紹介されました.

私はこういった,行政機関に対する指図がましい言い方は好まないのですが,記事の都合上このような表現となっているのでしょう.可児の人的被害が発生した現場は,単にアンダーパスであると言うだけでなく,そのすぐ脇に川があるという位置関係上,ややリスクの高い箇所だったとは言えそうです.ただ,それはこのような結果になったから気になることであって,同様な現場は他にも多数あるでしょうから,特にこの地点で事前の対応に大きな問題があったとまでは言えないと思います.

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岐阜集中豪雨:発生1カ月 頓挫した堤防建設 可児市の高架下近く、15年前計画

 ◇県の用地取得進まず
 岐阜県東部を襲った集中豪雨から15日で1カ月。はんらんした可児川の水が流れ込み、1人が死亡し2人が行方不明になった可児市の高架下道路の近くでは、約15年前に同川の堤防建設が計画された。完成していれば被害を防げた可能性が高いが、県による用地取得が進まず、計画は頓挫した。その後、市の担当者の間で高架下道路の危険性が認識されることは無かった。【岡大介】
 県河川課によると、県は95~96年、可児市の要請で、今回はんらんした可児川沿いの土地約3600平方メートルを堤防建設用に取得した。建設に必要な土地の8割に相当するが、残りは地権者との交渉が進まなかった。
 県と市は、今回の現場付近は「100年に1度の大雨」(1日232ミリ)ではんらんすると予測していた。だが県は当時は可児川で、より雨量の少ない「50年に1度の大雨」に対応する堤防建設や川底を深くする工事を進めていた。はんらんの可能性が高く、住宅の多い上流の整備は5月に完了したが、高架下道路近くの土地取得交渉は中断したままだった。
 そして7月15日、可児市では午後5~11時に計270ミリと「100年に1度」の雨が降り、被害をもたらした。
 県河川課は「段階的に強い雨に備えて整備することは珍しくない。整備が追いつかない間は情報提供などソフト面で対応するしかない」と説明する。
 現場の高架下道路について、静岡大防災総合センターの牛山素行准教授は「川の近くにあると、あふれた水が一気に流れ込むため危険性が高まる。危険を伝える表示が必要だった」と指摘している。
 しかし可児市は、冠水への注意を促す標識を設置していなかった。市維持管理課は「川の水が流れ込む事態は全くの想定外。河川担当の土木課から危険を指摘されたこともない」と説明。一方、市土木課の担当者は「これまで水害がなかった地域。本当にはんらんするとは思っておらず、高架下道路の危険にも思い至らなかった」と話す。高架下道路を設置した市都市計画課は「河川が安全に整備されているという前提で道を造る。川があふれて水が道に流れ込むことは想定しようがない」と言う。
 市防災安全課は「認識が甘く、課をまたいだ連携も不足していた」と認めている。

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