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2011年3月23日 (水)

自然災害における「壊滅」の定義はありません

昨日からtwitter上で行った議論を簡単に整理.

RT @himadin: @disaster_i 防災において、活動に対する効果判定の基準って有るのでしょうか?軍事用語では、「全滅」は”部隊戦力の四割以上の喪失”で、「壊滅」は”部隊戦力の七割喪失”となっています。揚げ足取りする気はありません。防災上で「全滅」「壊滅」の判定基準を示して戴けますか

自然災害の被害において「壊滅」「全滅」の定義はありません.そもそも,どの程度の被害が「大規模」「深刻」と言えるのかも明確な定義はなく,相対的なものです.社会的に関心が高まるような事象ならば犠牲者が数人であっても「大規模」「深刻」とメディアは表現します.

「防災対策の効果」も表現しにくいものです.河川の堤防がどの程度浸水を防ぎ,どの程度の浸水家屋が減った,といったハード対策の効果の評価はまだ可能ですが,教育や情報の効果は定量的にはほとんど検証されていません.

私は,
「津波避難場所の観察にもとづく地域防災ワークショップ効果検証の試み」
http://goo.gl/J9EWJ

「非居住者を対象とした防災ワークショップの参加者に及ぼす効果の分析」
http://goo.gl/UMf09

など,ソフト防災の効果検証を試みてきました.結果的には,ソフト防災の効果は明瞭には現れにくいと言わざるを得ません.この効果検証を行った地区は今回大規模な被害を生じています.痛恨事です.

RT @haday1972: 消防庁の報告ということで早い段階で陸前高田「壊滅」というのがニュースで流れ、「壊滅」という言葉に驚きましたが、防災上の定義はないと思います。建物の全壊、半壊の定義はありますが。 RT @himadin: @disaster_i 防災上で「全滅」「壊滅」の判定基準を示して戴けますか

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