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2011年3月16日 (水)

富士宮市の防災無線の内容から

3月15日22時31分頃の静岡県東部の地震でもっとも揺れが強かった富士宮市のwebにリアルタイムに記述されています.

同報無線の内容
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落ち着いて行動してください
避難が必要な人は、避難所への避難を
自分の家が大丈夫な場合は、黄色いハンカチをだしてください
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このうち,「黄色いハンカチ」の意味は下記だそうです.

わが家は大丈夫!黄色いハンカチ作戦
- 防災生活課 - 富士宮市
http://bit.ly/i8Uay3

このページにある記述,「地震災害では、「自助」「共助」で助かる割合が9割ともいわれています」,には強い強い抵抗を感じます.「建物の耐震化で助かる割合が9割とも言われています」と言うべきのように思います.

それはともかく,富士宮市の防災無線のもう一つの記述「避難が必要な人は、避難所への避難を」は非常に重要です.

地震災害において避難は「必要な人」がするものです.「必要がない人」はそのまま自宅で生活をすることが社会の負担を減らすことになります.従って,地震災害において「避難者が少ないこと,避難率が低いこと」はネガティブにとらえられるべきことではありません.「避難者が多いこと」はむしろ防災対策の敗北を意味し,全くほめられることではありません.「地震の時には避難所に向かうことが正しい行動」などということはありません.地震災害においては,避難の必要がないと考える人を「意識が低い」などと言って避難所に追い立てるようなことをする必要はありません.

無論,地震災害時のどのような状況で「避難の必要」が生じるかは個人個人の事情によって異なります.家が損壊して居住できなくなれば誰もが「必要」になるでしょうが,「1人では心細い」と思う人がいれば,それはその人にとっては「避難の必要」が生じていると思います.

一方,津波災害では地震災害と正反対です.津波の可能性のあるゾーンから,少しでも多くの人が一刻も早く避難することが望まれます.避難しない人に声をかけて避難してもらう事が必要です.

「災害=避難」ではありません.災害の種類によって話は全然違います.

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