« 津波警報「改善」は,客観的な根拠にもとづいた議論が重要 | トップページ | 土砂災害警戒情報の性質と,気象情報の空間分解能について »

2011年6月15日 (水)

東日本大震災に伴う死者・行方不明者の推移 6月上旬時点

東日本大震災に伴う死者・行方不明者について,最近の動向を少し整理しました.6月13日現在の警察庁資料によれば東日本大震災に伴う死者・行方不明者は23355名.発表数最大だった4月13日の28525名よりは5000名以上減少.不明者の判明が進んでいるためと読み取れます. http://twitpic.com/5bbxqj
 

発表されている死者にいわゆる「関連死」が含まれているのかよくわかりませんが,これまでの調査から,少なくとも岩手・宮城・福島以外の都県の死者や,岩手・宮城・福島の内陸部の死者には関連死がほとんど含まれていないと判断できます.

地震災害では関連死がかなり多く認定される傾向にあります.たとえば阪神大震災では死者・行方不明者6434人中約900人(約14%)が関連死とされており,筆者の調査でも中越地震では68名中44名(65%)が関連死と考えられます.今後関連死の認定が進むと,死者・行方不明者数が再び増加する可能性はあります.

6月上旬時点の死者・行方不明者数は,3月17日頃の数に近くなっていますが,これは,3月17日頃の数が正しくて,3月下旬から5月にかけて発表されていた値が間違っていたということを意味しません.

なお,関連死の明確な基準はないようです.同様に,「直接死」についても統一された基準はありません.市町村が災害に伴う死亡であると認めれば災害による死者・行方不明者となります.このためもあって,警察と市町村(県・消防庁)の発表する数がかなり異なる場合もあります.

阪神・淡路大震災教訓情報資料集【02】人的被害 http://bit.ly/mgX8y6 震災関連死の記述有り

|

« 津波警報「改善」は,客観的な根拠にもとづいた議論が重要 | トップページ | 土砂災害警戒情報の性質と,気象情報の空間分解能について »