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2011年8月 8日 (月)

新潟・福島豪雨 被害の概況

平成23年新潟・福島豪雨の被害ですが,消防庁の最新報は8/3現在のものとなっています.これによれば,主な被害は全国で死者4,不明者2,全壊20,半壊2,床上浸水1784.人的,家屋被害のほとんどは新潟県で,死者4,不明者1,全壊19,半壊1,床上浸水1655です.

平成23年7月新潟・福島豪雨による被害状況等について(第7報):総務省消防庁 http://t.co/2yfcKgD

新潟県からは8/8現在の資料が公開されています.

 新潟県防災ポータル-7月27日~30日の大雨による被害状況について(速報第17報) http://bit.ly/rj9PCv

これによれば,主な被害は死者4,不明者1,全壊25,半壊90,床上浸水1533.8/3資料に比べて,床上浸水が減,全壊,半壊が増となっています.

一方,2004年豪雨時の消防庁最終報は,9/10発表の53報

 平成16年7月新潟・福島豪雨による被害状況(第53報):総務省消防庁 http://t.co/stH0WAC

2004年豪雨も被害のほとんどは新潟県でした.消防庁2004/9/10資料では,新潟県の主な被害は死者15,全壊70,半壊5354,床上浸水2149.半壊が非常に多いが,これは床上浸水した住家が最終的に半壊と判定されたものである可能性が高いです.例えば災害約3週間後の2004/8/3時点の消防庁資料では全壊29,半壊60,床上浸水7268.全壊+半壊+床上浸水は7357.2004/9/10資料では同7573で,概ね整合します.「半壊」といっても建物が半分くらいつぶれてしまったような形態を想像すると,少し実態と異なります.

このような「発表される床上浸水の家屋数がある日急に減少し,だいたいそれに見合う分の全半壊家屋数が急増する」という現象は,近年の豪雨災害でよく見られることです.被災者生活再建支援法の適用を考慮した事ではないかと想像します.このこと自体に筆者は否定的な意見を持ちません.ただし,過去の災害と比較する際には,被害の統計値を単純比較してはいけないことにも注意が必要.統計値を単純に見て,「近年,全半壊家屋数が増加している」といった読み取りをすることは不適切です.

2011年豪雨での新潟県被害は,8/8現在で全壊+半壊+床上浸水が1648.断定はできないが,2011年豪雨の人的,家屋被害は,2004年豪雨よりも低い規模にとどめられた可能性があります.

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