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2011年9月 4日 (日)

台風12号による災害の特徴・9/4 19時時点

台風2011年12号による災害の特徴をごくかいつまんで挙げると以下のような感じかと思います.9月4日19時時点の見方です.

  • 1時間降水量などの短時間降水量はそれほど大きな値は記録されなかった.
  • 24時間降水量は9/3には北海道,近畿,中国,四国の37箇所で1979年以降最大値を更新するなど,広域で更新となった.鳥取県大山では783mmで,1979年以降最大値387mmの倍以上となった.このほか,徳島県福原旭768mm,同木頭721mmなどが記録され,これらはAMeDAS全地点・全記録の10位以内に相当する.
  • 72時間降水量は,9/3に全国の29箇所で1979年以降最大値を更新した.奈良県上北山では9/4に最大で1650mmに達し,AMeDAS全地点・全記録の最大値1322mmを大きく上回り,これに近い値が奈良県風屋,三重県宮川でも記録された.精査していないが,72時間降水量については,AMeDAS全地点・全記録の上位10位記録のほとんどが本事例のものになる可能性がある.
  • つまり,降水量については,短時間降水量~24時間降水利用については大きいことは大きいが極端に大きくはなかったが,長時間降水量,特に72時間降水量がかなり広い範囲で極めて大きな値が記録された事例と言える.
  • 被害についてはまだほとんど明らかになっていないが,全国の死者行方不明者が70名以上,和歌山県では同40名以上となる可能性がある.人的被害については2004年台風23号(98名)以来の規模であり,1990年代以降では同事例及び平成5年7月豪雨に次ぎ,3番目の規模となる可能性が高い.
  • 和歌山県の死者行方不明者数は,1県の人的被害としては,1990年代以降では平成5年7月豪雨時の鹿児島県の49名に匹敵する.1県・1事例で40名以上となるのは2000年代以降では初めて,1990年代1事例,1980年代2事例,1970年代5事例に過ぎず,非常に大きな被害となった可能性が高い.

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