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2011年10月13日 (木)

こういう話を聞くと悲しい

昨日読んだ大変悲しい記事.9/15付読売新聞より.台風12号災害時の那智勝浦での話です.

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 3日夜、降り続く雨が気になった主婦(59)は、県が災害情報を配信する携帯メールを何度も見て、地区には避難指示が出ていないのを確認し、自宅1階で夫と就寝。娘2人は別室にいた。
 4日午前1時過ぎに目覚めて廊下に出ると、玄関に水が入って靴が浮いていた。すぐに引くと思って、いったん横になったが、同2時頃、布団に水が染みこんできた。「起きて」と叫んで家族を起こした。停電で暗い中、40分ほどすると壁とガラスが音を立てて割れ、泥水がどっと流入。「上がれ、上がれ」。4人で2階に逃げ、夜を明かした。
 主婦は「1階の家具に残った跡で、水が首より上に来たとわかり、ぞっとした。避難指示があれば間違いなく逃げていた」と話す。
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ここでは,災害発生を心配して,防災メールを確認するという形で,能動的な情報収集行動がとられています.しかし,「避難指示が出ていない」ということが「逃げなくてよい,安全である」という,「安心情報」として受け止められていたように記事からは読み取れます.

「避難勧告・指示が出ていない」という状況,情報は,「安全である」という情報を直接的につたえるものではありません.しかし,暗示的に「安全である」と解釈されてしまうことはあり得ます.こういった情報の伝わり方をメタメッセージという場合もあるようです.

避難勧告が出ていないから逃げなくてよいということではない,ということを,どう伝えていけばいいか.難しい問題です.

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