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2011年12月31日 (土)

東日本大震災 津波以外の遭難者について

東日本大震災の犠牲者の圧倒的多数は津波による犠牲者であることは明白ですが,津波以外の原因による犠牲者も少なからず出ています.以下,私の12月中旬現在の集計結果です.

まず岩手・宮城・福島の3県以外の死者・行方不明者は70名.2万人近い遭難者に中ではわずかに見えてしまいますが,70名は近年の日本の自然災害による年間の平均的な犠牲者数と同等かやや多いくらいの数です.このうち26名が津波で,これ以外は他の原因によります.下図の通り. http://t.co/HqYh5Mna

岩手・宮城・福島以外で生じた死者・行方不明者70名のうち,津波以外の原因を列挙すると次の通りです.

●建物等の倒壊に関係するもの
天井落下(5),外壁・瓦・庇落下(3),倉庫倒壊(2),橋梁等落下(3),家具転倒(1),本落下(1).
※家屋の倒壊に伴う犠牲者はいませんでした.

●高所からの落下に関係するもの
常陸那珂火力発電所煙突作業員の落下(4),はしご・足場から落下(2).

●土砂災害(3)

●その他様々な形態
転倒(5),ショック死(4),有毒ガス(2),停電で医療機器停止(2),飛び出し(1).

次に,岩手・宮城・福島の3県の死者・行方不明者の内,内陸部の市町村での犠牲者は69名でした.半数以上が原因不明で,これらの人たちは住所地が内陸で,当日沿岸部にいるなどして津波によって遭難した可能性が高いと思います.他の要因のほとんどは土砂災害です.

岩手・宮城・福島の「内陸部」遭難者の内訳です.白河市葉ノ木平で斜面崩壊(12).須賀川市藤沼湖で農業用ダム決壊(10),これは洪水とも言えるが堰堤崩壊によるので土砂と分類しました.内陸での遭難者で,明確に津波・土砂以外でといえそうなのは5名です.

遭難者を統計値として扱うことに抵抗を感じられる方もいると思います.しかし,ここのエピソードの積み重ねとしての統計値がなければ,「教訓」にはならないと思います.そして,それは誰かがやらなければならないことと思っています.

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