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2016年9月 4日 (日)

2016/9/2岩手県岩泉町現地踏査雑感

2016年9月2日,岩手県北部の豪雨被災地を数時間現地踏査.通れない道が多くて移動にかなり手間取る状況.

久慈市役所付近の浸水痕跡.0.2m程度の歩道からの高さなので,道路面からの浸水深は約1m程度というところか. pic.twitter.com/hQtcgyyLLC

久慈-田野畑-安家-久慈,と移動したが,斜面崩壊は田野畑-安家-久慈の内陸部では至る所で見られ,沢からの土砂流出も多く,数十cm程度の礫を含む小規模な土石流と思われるものも散見された.これは岩泉町安家地区にて. pic.twitter.com/jHPKLYLSMi

洪水により家屋が流失し,人的被害が発生した可能性がある岩泉町安家地区.崩壊,土石流によるものではなく,洪水による家屋被害と思われる. pic.twitter.com/SRNM6JKDIV

岩泉町安家(元村)地区は,はば数百mほどの谷底平野の河川(安家川)沿いの集落.現河道沿の最低位面上に家屋が並び,これらが被害を受けている.その両側,比高1~2m程度の段丘面(かな)上の家屋の被害は軽微のように見えた. pic.twitter.com/EMGdYsoQT5

岩泉町安家地区の写真を1点追加.安家小中学校近くの「新橋」.欄干上を洪水流は超えているが,右手樹木への流下物付着状況から最大浸水深は欄干の少し上くらいか.付近では道路面から2.5m位の浸水も見られた. pic.twitter.com/7q95GCCXjJ

岩泉町安家の中心部(元村)付近での調査写真等を検討したところ,住家が少なくとも4世帯流失していた.洪水による家屋流失は近年の水害ではあまり多くなく,激しい状況だったことがうかがえる.一方4世帯流失で人的被害は行方不明者1名ということも関心が持たれるところ.

先日の現地踏査では,ごく限定的なところしか見ていないのでなんともいえないが,写真を示した安家地区のような,河道沿いの家屋等の損壊は小規模なものも含めれば散見された.見ていない地域にも同様な被害はあってもおかしくないと思う.

低地の洪水に比べ相対的に洪水の流速が早くなりやすい(建物等を破壊しやすい),山地河川の洪水が今回の岩泉の災害の特徴的な面の一つと思う.グループホームを巡る課題はそれで重要だが,そこだけに焦点が当てられると,山地河川の洪水という課題が見落とされることも心配される.

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