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2018年2月17日 (土)

自然災害科学中部地区研究集会(2018/3/3)のご案内

例年この時期に開催している「自然災害科学中部地区研究集会」,今年も3月3日(土)に開催します.本日,プログラムを公開しました.関心をお持ちの方はぜひご参加ください.
 
名称:平成29年度自然災害科学中部地区研究集会
主催:自然災害研究協議会中部地区部会・静岡大学防災総合センター
期日:2018年3月3日(土)
場所:静岡県地震防災センター(静岡市葵区駒形通5丁目9番1号)
 
詳細は下記をご覧ください.

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2018年2月 6日 (火)

あらためて災害時の死者・行方不明者の匿名化について

数年前から顕在化した難しい話「災害時の死者・行方不明者の氏名を公表するかどうか」という件.草津白根山の噴火に伴う災害でもあらためて課題となったことが報じられている.
 
(Media Times)「県が氏名発表」認識にズレ 草津白根山噴火、死亡の自衛隊員:朝日新聞デジタル
 
この記事中に私のコメントもあるけど,私は「死者・行方不明者の氏名は特別な事情が無い限り基本的には公表」だと思う.災害発生時には多くの人が自分の関係者の安否情報を求める行動を起こすわけで,その際の混乱や,場合によっては生じうる不確実情報などを軽減するためにもその方がいいと思う.
 
災害時には感情的に受け入れられない人もいると思うけど,自然災害の死者等の氏名は,個々の災害を教訓として後世に残す記録としても重要な情報.後世の人が,過去の災害について整理・検討する際に,亡くなった方のお名前は,各種資料を横断的に検討する際の重要な情報となる.
 
これはわかる人にしかわからない話だけど,災害時の死者名等匿名化が徹底されたら,「君の名は。」で瀧君が図書館で糸守町の隕石災害犠牲者名簿を参照して三葉達の名前を見つけて衝撃を受けるシーンは成り立たないかも.「後世の人が,過去の災害について整理・検討」というのはそんな感じのこと.
 
災害時の死者等匿名化の「空気」は,個人情報保護に対する過剰反応の一つとも思うけど,犠牲となった人の周辺に生じる「メディアスクラム」が嫌われている面もあるのでは,とも思う.犠牲者の「人となり報道」はメディアの常道かとは思うけど,時代に合わなくなっているのかも.
 
ツイートとか,ヤフコメとか見ていると,「自然災害の死者等の名前は公表するな」という声を強く感じるのだけど,
 
Yahoo意識調査「災害時の行方不明者の氏名、どうすべき?」
 
では「原則、公表すべき」が7割強というのは意外だった.主張したい人が回答するタイプの調査法なので,もっと「公表するな」が多くなると思ったのだけど.
 
この件については以前ブログにも書きました.
 
時評=災害時の行方不明者-「匿名化」行き過ぎでは
 
岩手日報の連載 岩手日報企画・特集 「あなたの証し 匿名社会と防災」
も考えさせられる.
 
この件自体が研究のテーマになってきたかもしれない.

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