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2018年7月14日 (土)

平成30(2018)年7月豪雨 家屋被害についての雑感・7月14日朝時点

この記事の「家屋被害」とは,全壊,半壊,一部損壊,床上浸水,床下浸水の合計値だね.この数え方で3万だと,近年でも何回もあるレベルでそれほど大きくは感じない.ただ,家屋被害は時間とともに大きく変化するから,現段階では大小は議論できないと思う.

全壊~床下浸水までの合計(仮に全家屋被害と呼ぶ)で,値が大きい近年の事例としては1999年台風18号で約10万7千棟(消防庁資料).これは風が強かったためか,一部損壊が非常に多く(全体の約半数),合計がこうなっている.ただし一部損壊以外でも決して少ない数字ではない.www.data.jma.go.jp/obd/stats/data…

「全家屋被害」で他に被害が多いのは,2004年台風23号で約7万5千棟(消防庁資料).これは人的被害も多く,広域で様々な被害の出た事例で,今回と形態的には共通点が多い. www.data.jma.go.jp/obd/stats/data…

1980年代以前だと,「全家屋被害」が10万棟以上という事例は全く珍しくなくて,ほぼ数年に1回程度発生している.近い時代で値が大きいものとしては1976年台風17号で,約45万4千棟(理科年表による).これは長良川が決壊して濃尾平野で大規模な浸水が発生した事例.www.data.jma.go.jp/obd/stats/data…

なお,リンクで挙げた気象庁のページにある家屋被害の数と,ここで示した数字がだいぶ違っていることもあるけど,災害統計というのはそういうもの.出典や,集計時期によって大きく異なる事は珍しくない.長い期間について均質なデータで比較することは結構難しい.

災害統計って本当に手強い.数字をそのまま読むことは要注意.

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