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2018年7月 8日 (日)

倉敷市真備地区の洪水ハザードマップ上の特徴

 大規模な破堤氾濫による浸水が生じた倉敷市真備地区は,洪水ハザードマップ(計画規模)で想定浸水深5m以上(紫)と示されているところ.国土交通省「重ねるハザードマップ」より.
 
 5m以上というのは,標準的な洪水HMの色分けのランクで最大の規模に相当する.現在は「計画規模」の他,「想定最大」という情報も公開されており,それだともっと大きな浸水が想定されているが,ここでは堤防などハード整備の基準となる「計画規模」について示す.

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 5m以上がこれだけ広く面的に示されているのは中国地方ではほぼここだけといっていい.近隣だと豊岡盆地くらいか.浸水してしまったら被害規模が大きくなりやすいところと言える.詳細に調べれば,局所的にさらに激しい浸水が生じていたことが確認されるかもしれない.
 
 しかし,「5m以上」とは,ハザードマップ上では最大の表記であり,建物で換算すると2階の軒先以上が浸水する状況.映像を見る限り,確かにその程度になっていると思われる.激しい現象が生じたとは言えるが,規模的に「想定外」のことが起こっているとは言えないと思う.ただし,「想定内に備えておかなかったのがいけない」という話にしてよいかどうかはまた別の話である.

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 ちなみに関東平野に行けば,想定浸水深5m以上の地域は結構あります.先の中国地方の図と縮尺はほぼ同じにしたもの.

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