2009年10月26日 (月)

大雨災害における避難のあり方等検討会

このほど,内閣府の主催により, 「大雨災害における避難のあり方等検討会」が発足しました.

http://www.bousai.go.jp/oshirase/h21/091023kisya.pdf

牛山は,同検討会の委員を仰せつかり,10月26日に第一回の検討会が行われ,出席しました.討議の内容は後日議事録として公表されるとのことですので本稿では紹介を控えます.今後どのような議論がなされるのか,強い関心を抱いています.

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2009年10月25日 (日)

日本災害情報学会「廣井賞」を受賞

本日の日本災害情報学会にて,同学会の2009年廣井賞を授与いただきました.廣井賞とは,同学会が故廣井脩初代会長(前東京大学大学院教授)の志を継ぐ記念事業として,災害情報の分野で功績のあった個人・団体を表彰するもので,いわゆる学会賞です.

日本災害情報学会 廣井賞
http://www.jasdis.gr.jp/16hiroi_prize/index.html

会場で配布された受賞理由を挙げさせていただきます.
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【学術的功績部門】
■牛山素行氏(静岡大学防災総合センター准教授)
授賞理由
牛山素行氏は、災害情報を用いた風水害の被害軽減に関する実証的研究に、これまで一貫して取り組んでこられました。そして、現実的課題として、情報システムが整備されていてもそれだけでは活用が進まないこと、地域のハザードマップや防災ワークショップなどによるリスク認知にも難しさがあること、またソフト対策による犠牲者軽減効果の客観的検証など、災害情報分野の学術研究において顕著な功績をあげていると認められる。
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廣井先生は,我が国の災害情報学の世界の偉大な先駆者です.その先生のお名前を刻んだ賞をいただいたことは,非常に名誉なことであり,恐懼しているところでございます.今後ますます研鑽に励み,「災害情報の活用による被害軽減」を目指した調査研究を進めていきたいと考えております.今後とも,ご指導,ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします.

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2009年9月27日 (日)

狩野川台風の故地を訪ねて

《後日の記録です》

本日9月27日,伊豆半島北部の狩野川流域を巡検してきました.静岡大学教育学部で開講されている,「地学野外実習」の一部で,実施に協力している防災総合センターから案内者として参加したものです.

主な訪問地は,伊豆市徳永の狩野川支川徳永川の床固群と砂防堰堤,伊豆市筏場の崩壊跡地,狩野川放水路などです.

なかでも筏場の崩壊はダイナミックで,川が尾根を破壊して別の谷に流れ込んでいるという形態になっています.まさに,河川争奪の現場です.現在は元の地形に戻されており,樹木の繁茂もあって現地で見てもちょっとわかりにくいのが残念ですが.

狩野川流域は,河岸段丘の発達もよく見られ,洪水災害について学ぶには適地であると感じました.

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2009年2月19日 (木)

本研究室の学生が学長特別賞を受賞

本日,平成20年度岩手県立大学学長特別賞の授与式が行われ,当研究室4年生の吉田亜里紗さん,および3年生の太田好乃さんが,それぞれ学長特別賞を授与されました.

本学の学長特別賞はいわゆる成績優秀者の表彰とは別で,「研究活動、課外活動又は社会活動において特に優れた業績を収め、高い評価を得た者」を対象に贈られるものです.表彰対象は「研究活動」,「課外活動」,「社会活動」の3種類に大別され,吉田さん,太田さんともに「研究活動」での表彰でした.学部生で「研究活動」での受賞者は,平成17年度に表彰制度が始まってからの全学通算で7名です.そのうち当研究室関係者は,18年度の吉田淳美さん,19年度の國分和香那さんに続き,合計4人となりました.

吉田さんの受賞理由は,日本自然災害学会での「津波経験地域における中高生および大人の災害意識の違いについて」の発表をはじめ,担当教員と共同でいくつかの調査研究に携わったことによるものです.

太田さんの受賞理由は,日本自然災害学会でおこなった,「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震による人的被害の特徴」の発表が,「自然災害学会学術発表優秀賞」を受賞したこと,ならびに担当教員と共同でいくつかの調査研究に携わったことによるものです.

吉田さん,太田さんの受賞に心よりお祝いを申し上げたいと思います.また,当研究室の調査研究活動にご協力いただいた関係者,関係機関の皆様に,あらためてお礼を申し上げたいと思います.

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2008年12月 2日 (火)

陸前高田市で聴き取り

(※後日記録したものです)

12月2日,10月に防災ワークショップを実施した陸前高田市気仙地区で,ワークショップの内容再確認や,その後の状況について,関係者に聴き取りを行ってきました.

ワークショップ後まだ1ヶ月で,この取り組みによるその後の直接的な動きはまだ無いようですが,アンケートによる意外な結果(強い地震や津波警報で逃げる人が少ない,など)や,地図を使った作業による「地区内の意外に低いところの再発見」などが,今後の地域での取り組みに参考になっていきそうだとのお話を伺いました.

この種の取り組みは直接的成果は出にくいものです.何か少しでも,防災活動のきっかけになればと思っているところです.

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2008年11月11日 (火)

滝沢村にて聴き取り調査

本日11月11日,岩手県滝沢村役場にて,今年2月に行われた防災ワークショップ実施地区の「その後」についての聴き取り調査を行ってきました.

2008年2月 2日 (土)
防災ワークショップ・滝沢村
http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_02ca.html
2008年3月 2日 (日)
防災ワークショップ・滝沢村2
http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_b9f2.html

お話を伺ったのは,滝沢村の防災担当部署の方と,ワークショップを実施した法誓寺地区のみなさまです.

ワークショップ実施によってこれが変わった,このような新しいことが始まった,といった,明確な変化というのはなかなか見えてこないようですが,印象的だったのは,「ワークショップを実施したことによって,村役場や県など様々な立場の人たちが自分たちの地区の防災に関していろいろな取り組みをしていることが,地区の者にとっても実感され,自分たち自身でも積極的に取り組んでいこうという機運が出てきた」という趣旨の,地元の方のお話でした.

防災ワークショップは,地域の人「だけ」でやるのではなく,様々な立場の人が関わることによってより効果を発揮する,という趣旨のことは,私が常々主張しているところです.この考えがあながち間違いではなかったことが示唆されるお話で,大変興味深く思いました.

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2008年11月 1日 (土)

ワークショップ終了

たびたびお伝えしておりました,陸前高田市今泉地区での防災ワークショップですが,10月31日に無事実施することができました.当日は,約50名ほどのご参加をいただき,盛況のうちに行われました.

今泉地区は,もともと防災活動に熱心な地区とのことでしたが,人が集まって意見を交わしますと,やはりいろいろな課題,話題が出てくるものだということをあらためて実感いたしました.今後,出てきた話題を整理し,地区のお役に立てることができればと考えております.

このプロジェクトはこれで終了というわけではありませんが,ひとつのおおきな区切りではありました.これまでご協力をいただいたみなさま,本当にありがとうございました.

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2008年10月17日 (金)

奥州市社会福祉大会でPDコーディネータ

昨日10月16日,岩手県奥州市で行われた「第3回奥州市社会福祉大会」に出席し,同大会の中で行われた,パネルディスカッション「災害福祉ネットワーク『この地域に住んで本当によかった』と誰もが思える地域づくりを目指して」のコーディネータをつとめさせていただきました.

10月16日(木)第3回奥州市社会福祉大会のご案内
http://www.oshu-shakyo.jp/sp/res/pdf/hukushi_1016.pdf

パネラーには,奥州市市民環境部消防防災課,岩手・宮城内陸地震での奥州市内の被災地の方,新潟県柏崎市社会福祉協議会,奥州市社会福祉協議会からそれぞれご参加をいただき,興味深いお話をいただきました.

災害の実体験を通して,結局,「綿密に行われた『防災訓練』よりも,防災とは直接関わりのなさそうな日常の活動の積み重ねの方が役に立ちそうだ」というお話に収斂していくように感じました.非常に納得のいくお話でした.

新潟県柏崎市社会福祉協議会では,ブログによる積極的な情報発信をされているようです.これもまた,日常活動の積み重ねのひとつになるのでしょうね.

おつぼねの赤裸々日記
http://blog.goo.ne.jp/ks-syakyou/

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2008年10月 5日 (日)

地理学会に出席

(※後日記録したものです)

10月4日から5日にかけて,岩手大学で日本地理学会秋季学術大会が開催されました.

http://www.ajg.or.jp/meetiing/2008autumn.html

地理学会は,関東で開催の春季大会に出席だけする,というパターンになっていましたが,近場でしたので久しぶりに秋季大会に出席してみました.古くからなじみの研究者と会話を交わすことができ,意義深いものでした.

会場内の図書販売コーナーでは,発刊されたばかりの「豪雨の災害情報学」が販売されており,まずまずの売れ行きだったとのことです.何人かの方からはご感想をいただくことができ,ありがたく思いました.

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2008年7月13日 (日)

ARGカフェに出席

昨日7月12日,東京秋葉原にて開催された,「第1回ARGカフェ」に出席してきました.災害研究とはだいぶ異質のコミュニティなのですが,ARGというのは,主に図書館関係の立場から,ネット上の研究関係のリソースを紹介しているサイトで,当方のweb,ブログ等もこれまでに何度かご紹介をいただいています.当方から原稿を執筆させていただいた事もありました.

ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG)
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/

同サイトが10周年を迎えたのを記念して,同サイトに関わりのある人が参集しての,いわゆる「オフ会」がこの「第1回ARGカフェ」でした.

■[ARGカフェ]第1回ARGカフェへの招待(7/12(土)開催@秋葉原) http://d.hatena.ne.jp/arg/20080629/1214751618

実は,主催者の岡本さんを含めて,全員「初めてお会いする人」でした.「ネット上でしかお会いしたことにない人」と会う機会は珍しくはないのですが,ここまで「完全に知らない人ばかりというのは,20年近く前に初めてパソコン通信のオフに出たとき以来かもしれません.それだけ新鮮,かつ,本当におもしろいひとときでした.おもしろさからいささか調子に乗ってしまったためか,

少々恥ずかしい発言
http://d.hatena.ne.jp/yashimaru/20080713/p3

をしてしまったことを反省しています.

私自身,ネットワークを介した専門分野に関する情報発信は終始し続けてきました.しかし,様々な理由から,ネットワークを介したリアルな人と人との交流には,あえて消極的であり続けておりました.その方向性自体は変えるつもりはないのですが,それでも,なにか少し,考えてみたいな,という気持ちが呼び覚まされたような気がします.

なにはともあれ,このような刺激的なイベントを企画していただいた岡本さんには,心より感謝を申し上げたいと思います.

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2008年7月 9日 (水)

災害情報協議会

本日7月9日,盛岡市内で国土交通省岩手河川国道事務所・岩手県県土整備部の主催による(岩手県)平成20年度災害情報協議会が開催されました.同協議会は,主催者並びに岩手県内市町村の防災担当者,盛岡地方気象台などの参加によって構成されているもので,整備の進む災害情報に関する最新事情についての情報提供,意見交換を目的として年1回開催されているものです.

牛山は,同協議会のアドバイザーとして,2005年度より参加させていただいています.今年度は,「豪雨災害情報を生かす」というタイトルで話題提供をさせていただきました.話題の趣旨は,以下のようなものでした.

  • 災害情報は,「何も考えずに正しい行動を導いてくれるもの」ではありません.
  • 情報の使い手が,情報を読み,使うことによって効果を発揮します.
  • 「いつ,どこで災害が起こる」(誘因)の予測は難しいが
  • 「ここではこんな災害が起こりうる」(素因)はある程度わかるようになっている
  • 自分だけでやらなければならないわけではありません.日頃から,どんな情報が存在し,どのように使えるのかを,関係者とよく話し合っておきましょう.

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2008年6月29日 (日)

岩手・宮城内陸地震に係る土砂災害対策技術検討委員会

岩手県,宮城県などが事務局となって,「平成20年岩手・宮城内陸地震に係る土砂災害対策技術検討委員会」が立ち上げられ,昨日6月28日に一関市内で第1回の委員会が開催されました.牛山は,同委員会に委員として参加させていただきました.

午前中はヘリによる現地視察で,災害後初めて上空から被災地を見ました.報道や各種資料からある程度理解はしていたものの,人里近くと山間部では相当様相が異なり,比較的規模の大きな崩壊が散見されることを実感しました.

午後は会議で,今回は第一回ということもあり,参加者それぞれの問題意識についての意見交換が中心でした.委員会終了後には記者会見が行われ,いくつかのメディアで報道されています.

河北新報
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080629-00000023-khk-soci
岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080629_3

地震による影響はいろいろな形ででいますが,この委員会では土砂災害に関する今後の対策についての検討を主に行うこととなるようです.私自身は非力ではありますが,何らかの貢献ができればと考えております.

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2008年6月20日 (金)

陸前高田にて打ち合わせ

昨日6月19日は,岩手県大船渡地方振興局との共同研究で進めている住民対象防災ワークショップに関しての打ち合わせのため,陸前高田市気仙地区に行ってきました.この共同研究については,昨年8月24日付本欄

http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_820a.html

などでも紹介しておりますが,昨年から着手しており,本年2月頃に地域対象のアンケートを実施し,現在その結果を整理集計しつつ,ワークショップの構想をしているところです.「ワークショップってそんなに手間暇かけるものなの?」と言われそうですが,そんなに手間暇かけるものだと思っています.

昨日の打ち合わせで,ワークショップ自体の実施は10月頃になる見通しが立ちました.さらに準備を進めたいと考えています.

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2008年5月 1日 (木)

本研究室の学生が学長特別賞を受賞

昨日4月30日,平成19年度岩手県立大学学長特別賞の授与式(昨年度後期分の活動に対する表彰)が行われ,3月まで当研究室に在籍していた卒業生の國分和香那さんが,学長特別賞を授与されました.

本学の学長特別賞はいわゆる成績優秀者の表彰とは別で,「研究活動、課外活動又は社会活動において特に優れた業績を収め、高い評価を得た者」を対象に贈られるものです.表彰対象は「研究活動」,「課外活動」,「社会活動」の3種類に大別され,國分さんは「研究活動」での表彰でした.学部生で「研究活動」での受賞者は,平成17年度に表彰制度が始まってからの全学通算で4名,当研究室関係者としては,昨年度の吉田淳美さんに続き2人目となりました.

授与式の配付資料に記された受賞理由は以下のようになっていました.

「豪雨災害による被害について,気象庁等との共同調査を実施し,その内容を学会で発表し,高い評価を得た」

國分さんの受賞に心よりお祝いを申し上げたいと思います.また,この研究にご協力いただいた関係者,関係機関の皆様に,あらためてお礼を申し上げたいと思います.

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2008年4月 4日 (金)

最近の活動まとめ書き

ここのところ,活動記録が滞っていましたので,まとめ書きしておきます.

3月8日(土)
岩手大学工学部で実施された土木学会東北支部技術研究発表会に出席.発表はしませんでしたが,座長をつとめてきました.

3月10日(月)
一連の防災ワークショップのうち,盛岡市の第2回目に参加しました.

3月11日(火)
岩手県大船渡地方振興局などによって構成されている,「気仙川総合治水対策広域ワーキンググループ」の勉強会に出席し,「住民参加型防災ワークショップの現状と課題」のタイトルで話題提供を行ってきました.

3月14日(金)
岩手県土砂災害発生避難基準検討委員会に委員として出席してきました.

3月25日(火)
京都大学防災研究所で,「住民参加型防災ワークショップの現状と課題」のタイトルで特別セミナーを行ってきました.

3月29日(土)
日本地理学会春季学術大会に出席しました.発表はしませんでしたが,やはり,さまざまな分野の最新の知見を目にすることが重要だとあらためて感じました.

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2008年4月 3日 (木)

新年度開始

もう3日経過しましたが,2008年度がはじまりました.昨日まで,年度内に出すべき原稿への対応などをしていましたが,ようやく次の年度のことを考えられるようになってきました.岩手県立大に来て4年目に入りました.気持ちも新たに始めたいと思いますので,今年度もよろしくお願いいたします.

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2008年3月18日 (火)

防災ワークショップ・奥州市2

ここのところ関わらせていただいた岩手県内での防災ワークショップもいよいよ最後の回となりました.本日は,奥州市羽田地区での2回目に参加してきました.

1回目のグループ作業で出てきた課題を表として整理し,それらの課題にどう取り組むかを考えるのが2回目のワークショップの内容です.今回も,いろいろな展開が見られました.

防災ワークショップは,本当に難しいです.「簡単にできて楽しそうなのに」と思う人もいらっしゃるかもしれませんが,私は「難しく,とても大変」だと思っています.防災ワークショップに関する私の問題意識の一端は,下記に整理されています.

牛山素行,豪雨災害を対象とした防災ワークショップの現状と課題,平成19年度砂防学会研究発表会概要集,pp.10-11,2007年5月23日.
http://disaster-i.la.coocan.jp/notes/20070523sabo.pdf

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2008年3月 2日 (日)

防災ワークショップ・滝沢村2

ここのところ続いている,岩手県による「地域防災力形成事業」の一環として行われた防災ワークショップのお手伝いですが,昨日3月1日は,滝沢村法誓寺地区の2回目のワークショップが行われました.

2月2日に行われた第1回ワークショップでは,地域で起こる災害の可能性確認と,この地域で心配される防災上の課題について,1:2500白地図上への自由な書き込み作業をおこないつつ,話し合いました.今回は,その結果を整理した表をもとに,更に具体的な今後の方向について話し合いを行いました.

繰り返し書いていますように,ワークショップにはいろいろなやり方があり,どうやるかは目的次第です.ワークショップでは,目的を設定することがまず重要になります.今回は,「地域における課題の抽出・確認」を目的としましたが,なかなかむずかしいものでした.

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2008年2月20日 (水)

防災ワークショップ・奥州市

昨日2月19日(火),岩手県による「地域防災力形成事業」の防災ワークショップが,奥州市水沢区羽田町地区で行われました.

この地区は,以前から積極的な防災への取り組みが行われてきた地区とのことで,カスリン・アイオン台風時の状況など,過去の災害に関する貴重なお話も伺うことができました.

過去の経験を次世代へ伝承することや,現代の災害情報をいかに活用していくかなどが課題となっていくように感じました.

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2008年2月16日 (土)

奥州市水沢区羽田地区を現地踏査

ここのところ関わらせていただいている,岩手県による「地域防災力形成事業」の防災ワークショップですが,次は奥州市水沢区羽田地区で実施される予定です.昨日2月15日に,現地を踏査してきました.

同地区は,以前に簡単な調査で立ち寄ったことがありますが,じっくりと見たのは初めてでした.北上川に面し,複数の支川が合流する付近にあり,水害の危険性を始め,複数の災害の可能性がある地区です.

ワークショップ実施には事前の調査が欠かせません.特に,細かな地形は現地を見ないと私にはなかなか理解ができません.今回もいろいろなことを学ぶことができました.

大きな地図で見る

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2008年2月10日 (日)

防災ワークショップ・盛岡市

2月2日付け本欄でもご紹介しました,岩手県による「地域防災力形成事業」の防災ワークショップが,2月8日(金)に,盛岡市中心部の菜園2丁目にて行われました.

先週の滝沢村法誓寺地区とは打って変わり,この地区は地方中核都市の文字通り市街地にある地区です.都市部でのワークショップはあまり経験がなかったこともあり,いろいろと勉強をさせていただきました.

今回は対象となった菜園2丁目とともに,その周辺2地区からもご参加をいただいたのですが,いずれの地区も「公民館」というものがなく,そもそもまず地域の「拠点」を作ることが大きな課題であるという話には,認識を新たにしました.個人的には,この問題を具体的に認知したことが,今回の大きな成果でした.

防災ワークショップは「講演会」ではありません.手間も人手も「講演会」と比べるととてもかかります.その割には,その成果もさだかではありません.どのくらい手間がかかるかについては,

牛山素行・安部祥・金田資子・今村文彦,2004:地域型防災マップ作成ワーク
 ショップに関する基礎資料,津波工学研究報告,No.21,pp.83-92.
http://disaster-i.la.coocan.jp/notes/2004tsunami_WS.pdf

をご覧になると,少しイメージがつかんでいただけるかと思います.せっかく手間をかけるのならば,よりよいものにしたいものです.今の防災ワークショップには,質的改善の余地がまだまだありそうです.

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2008年2月 2日 (土)

防災ワークショップ・滝沢村

本日は,岩手県による「地域防災力形成事業」の一環として行われた防災ワークショップのお手伝いのため,岩手県滝沢村法誓寺地区に行ってきました.

防災ワークショップは各所で行われていますが,「なんのために」が不明確で,「マップ作り」そのものが目的となったりしているケースも見られ,いろいろな問題があると考えています.

今回の事業では,本日の滝沢村を含めて3カ所でお手伝いをさせていただく予定ですが,「その地域で起こりうる災害についての認識を共有した上で,地域の防災上の課題について整理する」ことを目的としたいと考えています.

防災ワークショップは発展途上の技術で,かつ,効果的にやることがなかなか難しい技術だと思います.今回の取り組みを通じ,防災ワークショップの方法論について,試行錯誤をしたいと考えています.

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2007年8月24日 (金)

陸前高田市にて聞き取り調査

本年3月27日付本欄でも紹介しましたように,現在,岩手県大船渡地方振興局との共同研究として,「中・高校生を主な対象とした地域防災連携アクションプランに関する研究」というテーマでの調査研究を進めております.

3月27日付本欄
http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_c4f4.html

研究テーマが漠然としていますが,いまのところ,中高生やその親世代など,「住民参加型防災活動」になかなか参加が得にくい世代にも参加してもらえるような,防災ワークショップなどの「住民参加型防災活動」を企画する事を中心に考えています.

まずは,調査対象地域を決め,その地域における災害に対する認識などを把握した上で,「住民参加型防災活動」のあり方を考えたいと思います.

「活動」としての意義はともかく,残念ながら「ワークショップの企画」では,「研究」になりませんので,「調査対象地域における災害に対する認識の把握」を,過去の類似調査などと比較することにまずは力点を置きたいと思っています.また,現在ある様々な情報や,なるべく広い立場の「技術者,専門家の知見」を盛り込んだ防災ワークショップのあり方についての事例研究ともなればと思っております.

今月に入り,この調査研究の対象地域として,陸前高田市内のある地区が固まってきましたので,昨日8月23日に現地で関係する方への聞き取り調査を行ってきました.

防災ワークショップなどの住民参加型防災活動は,一種の流行になっていますが,多くの問題を含んでいると思います.

牛山素行,豪雨災害を対象とした防災ワークショップの現状と課題,平成19年度砂防学会研究発表会概要集,pp.10-11
http://disaster-i.la.coocan.jp/notes/20070523sabo.pdf

私自身の過去の企画も,反省点が多々ありました.今回は,ともかくじっくりと,できる限りのことを取り組んでみたいと思っています.

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2007年8月10日 (金)

災害時の人工衛星活用に関する検討会

8月8日,JAXA(宇宙航空研究開発機構)主催の,「災害時の人工衛星活用に関する検討会」に,検討会委員として出席させていただきました.

私はリモセンや衛星とは縁遠いところにいますので,普段と違う分野の話題を聞くことができ,大変有意義でした.

衛星などの新しげな技術を,防災面でどう使うかについては,イメージ先行な部分があるように感じています.「こんなこともできます,あんなこともできます(ただしたくさんの仮定条件付き)」ではなくて,本当に必要なこと,本当にできそうなことは何なのか,という視点が重要ではないかと考えています.

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2007年8月 5日 (日)

盛岡周辺の巡検

本日は,研究室の学生を連れて盛岡周辺の巡検をしてきました.主な踏査地は以下の通り.

  • (北上川)船田橋水位観測所
  • 渋民総合運動公園と電子基準点
  • AMeDAS好摩
  • 好摩地区の段丘,土石流危険渓流
  • 大更地区から見る岩手山と火砕流台地
  • 大更地区の流れ山
  • 岩手山御神坂土石流
  • (雫石町)岩手県北部地震で地表に現れた篠崎断層
  • (雫石川)御所ダム
  • 盛岡市上太田の霞堤

天候がいささか不順で,所々で雨に降られましたが,なんとか一日で予定の場所を巡ることができました.

1人で巡検の案内をするためには,それなりにいろいろな場所を踏査し,資料を集めておかなければなりません.昔から,いろいろな先生方に巡検に連れて行っていただいたものですが,いざ自分でやる段になりますと,あの先生方が如何に偉大であったかをしみじみと感じます.盛岡に来て2年あまり,ようやくなんとか人を連れて巡検ができるようになりました.まだまだ拙い限りですので,ますます精進していきたいものです.

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2007年7月 4日 (水)

災害情報協議会

本日7月4日,盛岡市内にて「(岩手県)災害情報協議会」が開催されました.国土交通省岩手河川国道事務所,盛岡地方気象台,岩手県などと,岩手県内各市町村の防災担当者が集まり,主に気象災害時の情報について,最近の動きや,事例報告などの情報交換を行う会合です.

  • 平成18年10月6~8日災害における各情報の伝達状況確認
  • 平成19年1月13日津波による避難勧告に対する住民アンケート結果報告
  • 災害情報等に関する連絡事項(市街地における想定浸水深等の表示の推進について,緊急地震速報について,など)

などの話題が紹介されました.

牛山は,アドバイザーとして参加し,いくつかのコメントを行ったほか,「平成18年7月豪雨による災害と災害情報」のタイトルで話題提供も行いました.

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2007年5月14日 (月)

リアルタイム豪雨表示システムのリニューアル

当方では,「リアルタイム豪雨表示システム」という,AMeDAS観測データを用いた降水量情報の提示ページを運営していますが,このたび,やや大きなリニューアルを行いました.

リアルタイム豪雨表示システム
http://www.disaster-i.net/rain/

このページは,2001年から運用しているものです.データ受信端末や,データ処理マシン,公開サーバなど,表から見えないところはかなり更新してきましたが,基本的な構造はほとんど変えることがありませんでした.今回の更新内容は以下の通りです.

  • 「府県別降水状況」を携帯版とPC版に分け,PC版では各観測所の1,2,24,48,72時間降水量と,それらの過去最大値との差を常時示すようにしました.
  • 各観測所の過去72時間分の降水量グラフをpng形式画像で示すことにしました.このグラフでは,グラフ描画開始時からの積算降水量を示すと共に,24,48,72時間降水量の過去最大値をグラフ内に示して,現在の積算降水量と見比べられるようにしています.
  • 「府県別降水状況」(各観測所のグラフも含む)は,過去1ヶ月分をアーカイブすることにしました.
  • 「降水量極値更新状況」のページを作り,1,2,24,48,72時間降水量の過去最大値を更新した観測所のみの表を示すこととしました.表の形式は「府県別降水状況」と同じで,観測所毎のグラフも含まれています.
  • 「降水量極値更新状況」は全てをアーカイブすることとしました.
  • 降水量分布図はこれまで通りの形式ですが,1,24時間降水量分布図と,1,24時間降水量の極値更新観測所分布図を1つのページにまとめて表示することとしました.
  • 過去の降水量分布図は,1ヶ月分のみをアーカイブすることとしました.管理できるサーバの容量的制限のためです.

2001年4月にこのシステムの運用を開始した当時は,雨量をwebや携帯で見ることができるシステム自体少なかったのですが,今では様々なものが整備されました.ただ,不思議なことに,各観測所の過去の記録と直接見比べることができる,すなわち「その場所の過去の降水量に比べ,現在どの程度激しい降水量が記録されているか」を把握できるシステムは,一向に姿を現しません.この点では,本システムはまだまだadvantageがあるものと考えています.

降水量の「激しさ」は地域によって極端に異なるので,観測された値だけから読み取ることは難しいものです.水位の表示では,計画高水位などを合わせてみせることで「激しさの目安」としていますが,「過去の降水量最大値」は降水量についての「激しさの目安」となりうると思います.無論,単純な過去最大値ではだめだ(極端に大きな値が観測されると目安にならない),という意見はあると思います.30年間の最大値とか,**年確率雨量とか,「目安」の候補はいろいろあると思います.本システムでは,「現時点で整備しやすく,かつ分かりやすい」指標として「過去最大値(AMeDASなので1979年以降最大値)」を便宜的に使用していますが,将来は変えるかも知れません.ただ,どの指標も決定的に適切あるいは不適切ということはないと思います.

ご覧いただけば分かりますように,今となってはかなり稚拙な作りのページです.お恥ずかしいのですが,私の実力ではこの程度のところです.

このシステムは,awk,GMT,gnuplotとそれらを制御するシェルスクリプトだけで作っています.パッケージではないので,この「システム」をどこかの観測システムに組み込む,というのは少々難しいと思います.

いろいろと変なところがあると思いますので,お気づきの点がありましたらご一報下さい.側対応は難しいと思いますが・・・

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2007年4月26日 (木)

本研究室の学生が学長特別賞を受賞

本日4月26日,平成18年度(岩手県立大学)学長特別賞の授与式が行われ,3月まで当研究室に在籍していた卒業生の吉田淳美さんが,学長特別賞を授与されました.

本学にもいくつかの学生表彰制度がありますが,学長特別賞は「研究活動、課外活動又は社会活動において特に優れた業績を収め、高い評価を得た者」を対象に贈られるものです.

岩手県立大学の表彰制度
http://www.iwate-pu.ac.jp/office/gslife/web-main/hyousyou.html

平成17年度に制度が始まり,全学で平成17年度7名,平成18年度8名に授与されています.表彰の対象は大きく分けて「研究活動」,「課外活動」,「社会活動」の3種類となっており,今回の吉田さんは「研究活動」での表彰でした.ちなみに,「研究活動」での受賞者は17,18年度の15名中3名,学部学生の「研究活動」での受賞は初でした.

授与式の配付資料に記された受賞理由は以下のようになっていました.

「田野畑村における防災意識に関する研究活動の成果が報道機関や公的機関発行の資料に取り上げられており,本学の評価を高めた」

吉田さんの受賞に心よりお祝いを申し上げたいと思います.また,この研究にご協力いただいた関係者,関係機関の皆様に,あらためてお礼を申し上げたいと思います.

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2007年4月 7日 (土)

気象庁・予報用語の改正

気象庁では,4月から天気予報などの気象情報で用いる用語の一部を改正して発表するようになりました.

予報用語の改正について(気象庁web)
http://www.jma.go.jp/jma/press/0703/29b/yougo_kaisei.html

気象庁では,この改正に先立って,用語の見直しについての「ご意見募集」をしていました.

「予報用語」の見直しについてのご意見募集
http://www.jma.go.jp/jma/press/0702/23a/yougo_iken.html

上記「予報用語の改正について」のページでも示されていますが,この「ご意見」に対する気象庁の対応が以下にまとめられています.

予報用語の見直しに対する主なご意見への回答
http://www.jma.go.jp/jma/press/0703/29b/yougo_kaitou.pdf

実は,私もこの「ご意見募集」に意見を投稿していました.投稿した意見は以下のようなものでした.

-----------------------
■用語名「豪雨」の「用例」について

この語の「用例」では,「「○○豪雨に匹敵する大雨」等の表現を用いる。」とありますが,運用上,かえって誤解を招く可能性があると思います.

言うまでもないこととは思いますが,気温と異なり,降水量は,「激しさの度合い」が,時間的にも(1時間降水量,24時間降水量,等々),空間的にも(A地方,B地方,,,)まったく異なり,「×mm以上が豪雨」という目安を示すことが極めて困難です.

たとえば,24時間降水量400mmという現象を「東海豪雨に匹敵する大雨」と呼ぶこととすると,高知県あたりでは,数年に1回は「東海豪雨に匹敵する大雨」が起こることとなってしまいます.あくまでも,「匹敵する」の比較対象は,同じ地域内であることを,はっきりさせておかなければならないと思います.

「○○豪雨に匹敵する大雨」は,メディアが好みそうな表現であると感じますので,発表すれば,広く伝えられやすいと思います.従って,むやみに発表すると「豪雨」の濫発となり,かえって警戒心を失わせることにもつながりかねないことを懸念します.

用例としては,単に「「○○豪雨に匹敵する大雨」等の表現を用いる。」ではなく,やや迂遠かも知れませんが,「当該地方で過去に発生した「○○豪雨に匹敵する大雨」等の表現を用いる。」などととした方がよいのではないかと思います.
-----------------------

私の「持論」のようなもので,本ブログではしばしば書いている趣旨の内容です.この意見に対して,「予報用語の見直しに対する主なご意見への回答」に中に言及があり,「当該地方で過去に発生した「○○豪雨に匹敵する大雨」等の表現を用いる。」という部分について,新しい予報用語の指針の中に盛り込んでいただけたようです.取り上げていただけるとはあまり思っていなかったので,少しうれしく思いました.

私も災害に関するアンケートなどで,様々な方の「意見」を聞く機会があります.お恥ずかしいことですが,それらの「意見」に対して,なかなか対応ができないのが現実です.回答者の気持ちをよく考えなければ行けない,と,あらためて肝に銘じました.

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2007年3月27日 (火)

岩手県大船渡市での共同研究

岩手県立大学では,平成18年度より,「公募型地域課題研究」という枠組みが作られました.これは,大まかに言いますと,地域からの提案にもとづき,教員等が調査研究を行うという趣旨のものです.

この枠組みで,当方に対して,岩手県大船渡地方振興局より提案があり,「中・高校生を主な対象とした地域防災連携アクションプランに関する研究」として採択され,このたびスタートしました.本日は,その最初の意見交換会が大船渡市にて行われ,出席してきました.

このプロジェクトは,少なくとも2年程度の継続が計画されています.一過的なイベントの企画ではなく,この地域にとって何が問題で,何のために,どのような活動が必要なのか,ということじっくりと検討した上での企画にしたいと考えているところです.

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2007年2月23日 (金)

要援護者支援についての現地視察

少し時間が経ってしまいましたが,2月19日に,岩手県社会福祉協会による「地域のつながりで進める防災に強いまちづくり検討会」の活動として,宮城県石巻市の災害時要援護者支援に関しての現地視察に参加してきました.

「石巻市災害時要援護者避難対策推進協議会」による,「石巻市災害時要援護者避難支援プラン」などの取り組みについてお話を伺いました.要援護者支援という言葉が載っていることからもわかりますように,これは社会福祉関係部署・組織による,地域での防災に関する取り組みです.いわゆる自主防災組織などは,防災担当部署・組織によって推進されている取り組みであり,これとはまた別です.

内容的には,民生委員らの訪問活動等を通じて要援護者を把握し,家族・本人の同意を得て台帳を作成し,要援護者1人につき2人の支援者を決める,といったことが骨子でした.要援護者は必ずしも高齢者・障害者に限定せず,「自力で避難することに支障が生じるおそれのある」人としているようです.

Dscf0198s 写真は,取り組み例の一つとして紹介されていた同市八幡町地区.旧北上川沿いの無堤区間(北上川は放水路が存在するので,この地区で特別に治水事業が遅れているということはありません)で,2002年の水害などをきっかけとして,要援護者の把握,緊急時の声掛けなどの活動が進められているそうです.

さまざまなところで,様々な方法で「地域の防災力向上」のための取り組みが行われつつあることを実感しています.縦割りでバラバラに取り組まれている,と批判することはたやすいですが,絶対に正しい解はないのですから,長い長い試行錯誤が続いて行く状態でよいのだと思っています.ただ,気をつけるべき事は,「間違ったこと,かえって被害を誘発するようなこと」をしないようにする,ということだと思っています.

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2007年2月21日 (水)

土砂災害警戒情報説明会

岩手県では,3月1日から「土砂災害警戒情報」が発表されることになりました.以下,報道による紹介.

岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20070217_2
毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070217-00000048-mailo-l03

これに伴い,昨日2月20日に,岩手県と盛岡地方気象台により,岩手県内各市町村防災担当者を対象とした説明会が行われました.牛山は,この説明会に出席させていただき,補足説明をさせていただきました.その際に使用した資料を下記に置きました.

土砂災害警戒情報についてのコメント
http://disaster-i.la.coocan.jp/notes/20070220.pdf

特に強調しておきたいのは,つぎのことです.

  • 5kmとか1kmのメッシュで情報が出てきても,その最小解像度で情報を見ないでください.数字を細かく見過ぎないでください.土砂災害警戒情報に限りませんが,たいていの情報は,最小解像度までの精度を持っていません.たとえば,隣り合ったメッシュの一方が「土砂災害の危険度が高い」,もう一方が「土砂災害の危険度が低い」となっていたとしても,その二つのメッシュの間にはっきりとした危険度の差がある,と断定できるほどの精度はありません.5kmメッシュで情報が出てくるのであれば,東西南北50km四方くらいの自治体があったとして,そのなかを強いて4つくらいに分けて,どの当たりが危険かを判断するくらいが実用上の限界と思います.
  • 「そんなおおざっぱな情報では,市内全域が避難勧告対象となってしまい,使えない」などと言わないでください.リアルタイムにどこそこの斜面あるいは渓流が危険,といった情報を出すことはきわめて困難ですが,そもそも土砂災害が起こりうるところ,ほぼ起こりえないところというのは,判断可能であり,すでに急傾斜崩壊危険箇所などとして指定されています.そういった,静的な情報と,土砂災害警戒情報のような動的な情報を,なんとか組み合わせていただくわけにはいかないものでしょうか.

すでにある情報でできることはまだまだたくさんあります.情報が活用されていくことを祈念しています.

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2007年2月14日 (水)

卒論シーズンの終わり

筆者の所属する学部では,先週中に博士論文,修士論文,学部卒業論文の発表会が終わり,これらの論文の最終提出もほぼ終わりました.卒業予定の学生のみなさんにとっては,大学でのタスクがほぼ終了したことになります.

2005年度にスタートした当研究室でも,初めての卒業論文を無事出すことができました.前任校等で卒論,修論の指導に関わった経験はあるのですが,こちらでは全て事実上1人での指導となり,これは初めての体験でした.終えてみての第一の感想は,「思った以上に時間がかかるものだ」ということでした.なかなかうまくできないのですが,早め,早めに進めていくことが重要だと感じました.なにも,卒論に限ったことではないでしょうが.

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2007年2月 9日 (金)

土砂災害警戒情報

昨日2月8日,「岩手県土砂災害発生避難基準検討委員会」に,委員として出席してきました.会議の内容自体は書きませんが,現在全国で,「各都道府県毎に」すすめられている,土砂災害の危険性を示す指標についての検討を行う,岩手県の委員会です.

今年からは,ほぼ全国の都道府県で,「土砂災害警戒情報」という情報が発表されるようになります.先行して発表している軒がいくつかあり,気象庁webなどから参照できます.

http://www.jma.go.jp/jp/dosha/

このページにも解説がありますが,土砂災害警戒情報は,大雨警報が発表されている最中に,その地域にとって更に激しい雨が記録または予測され,土砂災害発生の危険性が高まった場合に発表される情報です.大雨警報より更に状況が厳しくなった際に発表されると考えてよいでしょう.

発表される地域単位は,「市町村」です.これより細かな区分では発表されません.災害情報に対する「ニーズ」としては,数十世帯くらいの「集落」単位で危険度を示して欲しい,という声が必ず上がりますが,そのような細かな空間単位で「この集落は危険,この集落は安全」という情報を出すことはできません.ただ,リアルタイムに「この集落は危険,この集落は安全」という情報は出せませんが,「この集落のこのあたりは土石流が発生する危険性が高い,このあたりは比較的安全」という情報は,あらかじめ整備しておくことがだきます.ハザードマップとは,まさにそのための情報です.

リアルタイムに発表される情報と,地域の潜在的な危険性を示すハザードマップ等の情報を,それぞれ有効に活用していくことがますます重要になってきます.

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2007年1月30日 (火)

社会福祉分野と防災

昨日1月29日は,岩手県社会福祉協議会主催の「地域のつながりで進める防災に強いまちづくり検討会」に,同検討会の委員として出席させていただきました.社会福祉協議会の立場から,おもに「災害時要援護者」の支援のあり方について,現在考えられる課題を整理することを目的とするもので,今回が第1回で,年度内に3回の会合が予定されています.

社会福祉の分野と,防災の分野が連携していく必要があることは,阪神淡路大震災の頃から意識されるようになり,近年ますますその必要性が増しているように思います.平時から,地域にもっとも深く入って活動している組織の一つは,福祉関係の組織であり,まさに,地域の最前線で活動している組織と言えます.従来からある災害時の活動組織の最前線は消防団などですが,すでに消防団すらも高齢化が懸念されており,福祉関係組織が果たす役割に期待が持たれます.

本欄でもしばしば指摘しているように,「災害時要援護者イコール高齢者」とは限らず,災害による死者についてみれば,「災害時要援護者」が亡くなっている例は実はほとんどありません.だから,要援護者支援など不要だ,というわけではありません.「高齢者が多くなくなっている,だから要援護者対策が必要だ」といった,あまり実態のないイメージにもとづく「対策」では,実効性のある「対策」につながらないのではないか,と考えています.

社会福祉分野の方と,同席して仕事をさせていただくのは今回が初めての経験です.いろいろと勉強をさせていただきたいと考えています.

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2006年12月11日 (月)

一関遊水地付近を訪問

昨日12月10日,学内の他の先生による1年生向け演習の一環として行われた現地見学に同行し,岩手県一関市の一関遊水地付近を訪れてきました.

一関遊水地付近は,施設,現場ともいろいろと見所があるのですが,今回初めて訪れた「柳之御所資料館」が案外興味深く感じました.

柳之御所資料館(平泉町教育委員会)
http://www.town.hiraizumi.iwate.jp/scripts/hiraizumi/html/yakuba/yanagino_gosyo/siryoukan.htm
柳之御所資料館(国土交通省・あいぽーと)
http://www.iport.jp/link/kitakami/mizube/yanagi.htm

施設の呼称からは想像しにくいのですが,施設の半分は一関遊水地とその関連施設(周囲堤,バイパス,橋梁など)に関する展示でした.ことに驚いたのが,一関遊水地付近の立体地図模型.模型そのものはありがちなものですが,地形の再現性が非常に精密でした.一関遊水地は,水田が広がり一面の平地に見えますが,北上川河床から周囲堤付近までの比高は10m程度あり,一部には段丘崖らしい樹林帯の残存も見られます.ここの立体模型では,それらの細かな地形が再現されていました.

国土地理院地図閲覧サービス
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?id=58413100&slidex=2000&slidey=400

一関遊水地は,周囲堤の工事がほぼ終わり,遊水地内の農地への浸水に対応した「小堤」の工事が始まっているところです.事業開始から30年余,事業のきっかけとなったカスリーン・アイオン台風から起算するとまもなく60年.「ハード対策には長い時間が必要」ということをあらためて感じさせられます.

※筆者はハード防災対策を否定する気持ちはけっして持っていません.

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2006年11月 2日 (木)

防災ワークショップ研究会

当方では2006年4月より,国土交通省岩手河川国道事務所,財団法人東北建設協会と,「防災ワークショップの効果検証と効果的実施に関する共同研究」を実施しています.本日11月2日,同共同研究の研究会が岩手河川国道事務所で行われました.

今回の研究会では,研究会メンバー外の話題提供者として,富士常葉大学環境防災学部の小村助教授,群馬大学工学部の片田教授をお招きし,災害図上訓練DIGの現状や,多様なハザードマップを用いた住民・行政のよりリアルな災害に関する認識共有の実施例に関してのお話を伺いました.また,当方からは,この共同研究の中間報告として,岩手県内を対象として実施した防災ワークショップの実施状況に関しての調査結果などを報告しました.

先週の気象学会や災害情報学会,本日の研究会でも共通して指摘しているのですが,ワークショップなどの住民参加型の防災活動に対して,「専門家」や「技術者」は,それぞれの専門性に立脚した批判的検証をもっと積極的にやらなければならない時期に来ていると思います.防災ワークショップは,確かに,盛り上がっておもしろい.しかし,「誰でも簡単にできる活動」にとどめてしまっては,本来の機能を損ねる事になると思います.

なお,本日の研究会については,NHK盛岡放送局の,11月2日18時10分からの「おばんです岩手」などで報道されました.

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2006年10月25日 (水)

最近の外部への対応

ここ2週間ほどの,外部からの照会等への対応状況です.

  • 岩手県内の新聞社より,災害情報学会における発表内容に関しての取材をいただきました.
  • 岩手県内の放送系報道機関から,災害情報学会における発表内容に関しての取材をいただきました.
  • 岩手県内の地方自治体よりご訪問をいただき,自主防災組織のあり方や,防災ワークショップの実施方法や課題に関して,コメントをさせていただきました.

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2006年10月 5日 (木)

防災ワークショップの課題

9月27日付本欄でも紹介いたしましたように,本日は,

震災対策技術展
http://www.exhibitiontech.com/etec/

の一部として行われたシンポジウム「住民参加型防災ワークショップの現状と課題」にコーディネータとして参加してきました.

話題提供者としてご参加いただいた,小村隆史先生(富士常葉大学環境防災学部),村山良之先生(東北大学大学院理学研究科)のお話しをたいへん興味深くお聞きしました.一番おもしろかったのは,それぞれ全く別のバックグラウンドを持ち,全く別のフィールドで活動をしている(私を含めた)3者が,「防災ワークショップの課題」に関しては,ほとんど同じ問題提起を挙げていた,ということでした.

たとえば,私は,提示したスライドの一部で,このようなことを示しました.

□防災ワークショップに関する誤解

  • ワークショップをやって防災マップを綺麗に作ってみんなに配るのが「ゴール」だ.
  • 防災マップは住民だけで簡単にできる.だから防災マップ作成は地域に任せよう.これこそ「自助」だ.
  • 「図上訓練」をして,地域の高齢者の避難誘導方法を決めないといけない.講習会でそう教わった.

上記を言い換えますと,

  • 防災マップ作りが自己目的化しているのでは?
  • 住民『だけ』ではなくて,もっとさまざまな専門家が関わり,整備されている様々な情報を取り込むべきなのでは?
  • 防災ワークショップは,地域ごとに固有の課題や活動について話し合える場なのに,マニュアルにもとづいた固定観念で取り組んでは意味がないのでは?

といった,問題提起になります.皆様,どう思われますでしょうか.

防災ワークショップは,様々な可能性も持っていることは確かだと思います.この活動自体を客観的に観察し,改良していくことがますます必要になっていると考えています.

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2006年9月21日 (木)

土木学会全国大会

昨日9月20日は,滋賀県の立命館大学で開催された土木学会全国大会に出席してきました.

http://www.jsce.or.jp/taikai2006/

前後の校務の都合により,20日午前の第2部門「水害(事例)」セッションの座長をつとめたあと,研究討論会「ダムが有する治水機能の再評価と豪雨対策」など,若干の発表を聞いただけで帰ってこざるをえなかったのですが,限られた時間ではあったものの,なかなか面白い話を聞くことができました.

さまざまな防災対策(ハードもソフトも)には,それぞれ機能と限界がありますが,ひとたび災害が起こってしまうと,それについての冷静な議論がしにくくなります.平和なときに,いろいろな「専門家」による地域への説明が望まれるところですが,そのためのモデル(やりかた)を,私自身,なかなか提案することができずにいます.

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2006年9月14日 (木)

最近のフィールドワーク

今月に入ってから,岩手県内のいくつかの市町村を訪問し,防災ワークショップに関する聴き取り調査を行っています.1つの市町村を尋ねて,事例数が1件,というような,たいへん不効率な調査で,成果のとりまとめや発表はまだだいぶ先になりそうです.

ちなみに,当方の考える「防災ワークショップ」とは,

比較的少人数(数十名程度)で,様々な資料を用い,様々な人(主たる参加者は住民)が参加し,地図などを使った作業をまじえて,地域の防災に関する広い意味での話し合いをする活動.「住民参加で防災マップを作る集まり」ではない.また,必ずしも地図を使うものでもない.

としています.防災ワークショップ(あるいは図上訓練,DIGと言った方がピンと来る方もいるかも知れませんが)は,最近のソフト防災のはやりみたいなものですが,まだまだ未熟な技術です.最近は,これについての実証的研究に取り組んでいます.10/28~29に,

日本災害情報学会 第8回大会
http://www.jasdis.gr.jp/01gakkai_taikai/index.html

がありますが,ここで昨年から今年にかけての当方の防災ワークショップに関する調査研究の一端をご報告できることになると思います.


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2006年9月 4日 (月)

当方関係記事の紹介など

先週発売のフライデー2006年9月15日号の,

【異常気象ルポ】酷暑の次は豪雨・洪水で列島水没危機
【新型】「ニート台風」で9月の日本は大パニック!

という記事中に,当方のコメントが紹介されました.比較的,当たり障りのない内容ではありますが.

防災の日関係か,ここのところ外部からの問い合わせが相次ぎました.問い合わせに対応するには,日頃からの積み重ね(勉強)が必要ですが,どうもなかなかできていないようで焦りを感じているところです.

話は変わりますが,9月2日は,8月18日に発生した岩手山の土石流現場を上流部まで踏査してきました.今回は,基礎調査目的ですので特に公開する情報はありませんが,土石流の恐ろしさをあらためて実感しました.

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2006年8月30日 (水)

最近の外部への対応

ここ2週間ほどの,外部からの照会への対応状況です.

  • 当方web内の災害写真の印刷物等への転載のお申し込みが2件あり,写真の利用についてはいずれも承諾させていただきました.
  • 在京の報道機関から,東海豪雨災害に関しての電話取材を受け,対応させていただきました.
  • 在京の放送系報道機関から,酒匂川などでの増水による人的被害に関しての電話取材を受け,対応させていただきました.
  • 在京の放送系報道機関から,平成18年7月豪雨に関する取材を受け,長野県の現地での同行取材に協力させていただきました.

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2006年7月 7日 (金)

取材への対応など

本日(7月7日),新潟県内のテレビ局より,豪雨災害に関してなどの取材があり,対応させていただきました.直接番組に反映される取材ではなかったため,具体的な放映などの予定はないようです.

なお,ついでの活動報告ですが,昨日(7月6日)は,岩手県関係の委員会に出席させていただきました.

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2006年6月28日 (水)

取材への対応

本日(6月28日),岩手県内のテレビ局より,田野畑村防災ワークショップに関してや,最近の各地での豪雨災害に関してなどの取材があり,対応させていただきました.直接番組に反映される取材ではなかったため,具体的な放映などの予定はないようです.

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2006年6月24日 (土)

田野畑村島越地区防災ワークショップ

6月22日,岩手県田野畑村の島越地区で,「田野畑村島越地区 安全安心促進基本計画策定に係る第2回ワークショップ」に,コーディネータとして参加してきました.島越は,20日に行われた羅賀地区の南約2kmほどのところにある集落です.

島越地区の位置図(Mapion)

防災ワークショップには,その目的に応じて様々なやり方があります.防災ワークショップ(図上防災訓練とか,防災マップ作りとか言われる場合もあり)は,最近一種のはやりのようですが,「何のためにやるのか」という目的の明確化が最も重要であると思います.今回の場合,「この地区における津波防災に関する課題の抽出」が目的ということです.3月に実施したワークショップでは,地図などを使って参加者がこの地区の防災上の課題についての意見を出し合いました.今回は,そこから出た課題をリストにして,対応の必要性や優先順位を,参加者自身で考えていくという作業をしたものです.

防災ワークショップは,実効性ある地域防災の推進のための有力なツールの一つだとは思います.しかし,そのやり方をマニュアル化して,決まり切ったものにしてしまうのでは,むしろやらない方がましという場合もあるのではないかと思っています.

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2006年6月21日 (水)

田野畑村防災ワークショップ

6/20は,岩手県田野畑村で,「田野畑村羅賀地区 安全安心促進基本計画策定に係る第2回ワークショップ」に,コーディネータとして参加してきました.

同地区では,2月に「事前検討会」,3月に「第1回ワークショップ」を行っています.「第1回ワークショップ」と,事前に行われたアンケートにもとづき,この地区の津波災害に関する防災上の課題がリストになりました.今回は,これらの課題の内,対応すべきものは何か,誰が対応すべきかなどについて,同地区住民,同村役場,岩手県岩泉土木事務所関係者などがあつまり,グループ討論を通じて話し合われました.

22日には,同村の島越地区でも同様な活動が行われます.これらの作業の結果は7月頃までにとりまとめられる予定ですが,その後の同地域の様子なども,継続的に観察したいと考えています.

田野畑村羅賀地区の位置(Mapion)

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2006年6月20日 (火)

照会への対応

民間の技術者の方から,

牛山素行・寶馨,2003:AMeDASデータによる暖候期降水量と最大1時間・日降水量の関係,水文・水資源学会誌,Vol.16,No.4,pp368-374

http://www.disaster-i.net/notes/2003JSHWR.pdf

に関する問い合わせがあり,返信させていただきました.

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日本損害保険協会との共同研究

6/19は,日本損害保険協会からご担当者が来訪され,同協会と共同研究として実施している「洪水ハザードマップと防災情報に関する調査」に関しての打合せを行いました.この調査に関しては,7月頃に報告書が発表される見通しです.

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