2009年9月 9日 (水)

岩手・宮城内陸地震の犠牲者に関する論文公開

自然災害科学28巻1号では,次の論文も掲載されました.

牛山素行・太田好乃,2009:平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震による死者・行方不明者の特徴,自然災害科学,Vol.28, No.1, pp.59-66.
http://disaster-i.net/notes/2009JSNDS28-1b.pdf

こちらも口頭発表はしている内容です.2008年岩手・宮城内陸地震は,人の生活圏での建物被害などが比較的少なかったのですが,その割には多くの人的被害が生じました.そのほとんどが山間部の屋外滞在中の遭難者でした.このような形態はけっして今回初めて現れたものではないことを指摘しています.また,非常に難しいものの,被害軽減の可能性に関しても検討しています.

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2009年9月 8日 (火)

緊急地震速報関係の論文を公開

少し時間が経ってしまいましたが,自然災害科学28巻1号で刊行された下記論文をweb公開しました.

牛山素行・矢守克也・篠木幹子・太田好乃,2009:緊急地震速報に対する情報利用者の認識に関する探索的研究,自然災害科学,Vol.28, No.1,pp.47-57.
http://disaster-i.net/notes/2009JSNDS28-1a.pdf

すでに学会口頭発表はしているものですが,これが一応のまとめです.緊急地震速報に対する認知は進みつつあるようです.そして,緊急地震速報の実像である,「地震のごく直前にしか伝えられない情報である」,「間に合わないこともある」という性質が理解されるにつれ,そのような情報が現実にはなかなか使いにくいことを実感している人が多いことが示唆されています.

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2009年8月 4日 (火)

報告書の一部訂正

昨日公開した,

市町村役場における豪雨災害情報の利活用状況について[報告書]
http://disaster-i.net/notes/090803report.pdf

ですが,一部文言を訂正します.

P.24 結果の要点
【誤】
1)広域かつ詳細な水位・雨量情報を得ることができるサイトである「川の防災情報」の存在は,市町村防災担当者の9割以上に認知されるようになった.
【正】
1)広域かつ詳細な水位・雨量情報を得ることができるサイトである「川の防災情報」の存在は,市町村防災担当者の約9割に認知されるようになった.

現在公開されている報告書は上記のように訂正されています.

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2009年8月 3日 (月)

市町村防災担当者を対象としたアンケートの速報公開

牛山が調査代表者となって,静岡大学防災総合センター・岩手県立大学総合政策学部地域政策講座・日本自然災害学会災害情報委員会の共同による,全国の市区町村防災担当者を対象としたアンケート調査を行いました.現在その結果を解析中ですが,主な集計結果を速報として公表します.

「市町村役場における豪雨災害情報の利活用状況について」
アンケート調査結果(速報)の公表[概要]
http://disaster-i.net/notes/090803release.pdf

市町村役場における豪雨災害情報の利活用状況について[報告書]
http://disaster-i.net/notes/090803report.pdf

主なポイントを挙げておきます.

  • 洪水・土砂災害対応のハザードマップの作成率は大きく向上し全市町村の約7割に
  • リアルタイム雨量水位情報やハザードマップのWeb公開,防災メールの整備など,一般にも使える豪雨防災情報がさらに充実
  • 小規模自治体でのハザードマップ整備が進まない.地域への専門的人材による支援が重要に.
  • 「空振り」を懸念して避難勧告をためらう市町村も少なくない.単に「空振り」「見逃し」を非難するのではなく,日頃から情報のあり方について地域での意識共有を.

当方では,類似の調査を過去4回ほど実施してきました.今回の調査では,特に2005年に実施した調査結果と比較しています.みなさまのご参考になれば幸いです.

この調査結果についてご関心をお持ちの方は,当方までご連絡をいただければ幸いです.

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2009年7月11日 (土)

豪雨災害人的被害に関する参考資料公開

筆者は,ここ何年か,豪雨災害による人的被害の発生状況に関する研究を続けています.

豪雨災害時の人的被害に関する研究
http://disaster-i.net/research4.html

これまでの整理結果をまとめた図表などは,

牛山素行,2008:2004~2007年の豪雨災害による人的被害の原因分析,河川技術論文集,Vol.14,pp.175-180.
http://disaster-i.net/notes/2008kasen.pdf

にまとめていますが,同文献に掲載した図表は2007年までの被害を元にしたものでした.このたび,2008年の被害及び未調査だった2004年の一部被害を追加して図表のみを書き直した資料として下記を公開しました.

2004~2008年の豪雨災害による人的被害の原因分析(参考資料)
http://disaster-i.net/notes/2008higai.pdf

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2009年6月16日 (火)

「消防科学と情報」誌に寄稿

財団法人消防科学総合センターから刊行されている季刊誌「消防科学と情報」に,下記記事を寄稿しました.

牛山素行,2009:平成20年8月末豪雨から考えること,消防科学と情報,2009年春号(No.96),pp.28-32.

この豪雨災害事例については,

平成20(2008)年8月末豪雨による災害に関するメモ
http://www.disaster-i.net/disaster/20080829/

に簡単にまとめてありますが,ここでの主張をとりまとめた記事となっています.「消防科学と情報」は,発刊後2ヶ月ほどすると同センターwebで公開され,誰でも見ることができるようになっています.

消防科学総合センター機関誌「消防科学と情報」 目次
http://www.isad.or.jp/cgi-bin/hp/index.cgi?ac1=IB17&ac2=mokuji&Page=hpd_view

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2009年6月11日 (木)

学校防災教育関係の報告公開

下記の論文等を公開しました.

牛山素行,2009:岩手県における学校防災教育の実施状況について,津波工学研究報告,No.26,pp.85-96.
http://disaster-i.net/notes/2009tsunami.pdf

2008年1月に行ったアンケート調査の報告の一部で,2008年8月にwebで先行して公表した,

岩手県における初等・中等教育段階での防災教育の実施状況について
http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-37e2.html

に,防災教育実施状況と学校種別の関係などを一部加筆した内容となっています.

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2009年4月28日 (火)

「標高」に対する人の認識に関する論文を公開

下記の論文を公開しました.

太田好乃・牛山素行・吉田亜里紗,2009:地形認知と津波リスク認知の関係について,災害情報,No.7,pp.101-110.
http://disaster-i.net/notes/2009JDIS_ohta.pdf

「自宅の標高はどれくらい?」という情報は,意外に把握しづらいものですが,津波災害をはじめとして,流れるものがある災害に際しては重要な情報となります.この研究では,海岸近くに住む人がどのくらい自宅標高を認知しているのかを調べた上で,自宅標高の認知の程度と,各種防災行動の間に関係がありそうだという結果を導き出しています.

ちなみに著者の太田さんは現在,岩手県立大学総合政策学部の学部4年生です.つまり,学部3年の夏頃にこの論文を書いています.学部3年で査読論文を通すというのは,大変立派なことです.

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2009年4月25日 (土)

ワークショップの効果に関する論文公開

下記の論文を公開しました.

牛山素行・吉田淳美・柏木紀子・佐藤聖一・佐藤庸亮,2009:非居住者を対象とした防災ワークショップの参加者に及ぼす効果の分析,自然災害科学,Vol.27, No.4,pp.375-385.
http://disaster-i.net/notes/2009JSNDS27-4.pdf

防災ワークショップ的な取り組みは多数行われていますが,その効果についての客観的な評価はまだほとんど行われておりません.正直なところ,この「効果検証」はかなり難しいと考えていますが,その一つの試行過程をまとめたのが本論文です.

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2009年3月17日 (火)

思い込みに気をつけよう

少し遅ればせですが,消防科学総合センターが刊行している,「消防科学と情報」の2008年秋号に,「巻頭随想」として以下のような寄稿をしました.

牛山素行,2008:思い込みに気をつけよう,消防科学と情報,2008年秋号(No.94),pp.4-6.

消防科学総合センターweb内の以下から全文を参照できます.
http://www.isad.or.jp/cgi-bin/hp/index.cgi?ac1=IB17&ac2=94fall&ac3=5432&Page=hpd_view

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