7/5~6鹿児島県における豪雨災害
7月5日~6日にかけて,鹿児島県内で豪雨災害が発生し,同県垂水市を中心に全壊9棟,床上浸水82棟,床下浸水251棟などの被害が生じています.
7月5日~7日の大雨・洪水警報による被害状況(鹿児島県庁)
http://www.pref.kagoshima.jp/home/bosaika/2006disaster/0706/07071500.htm
南日本新聞の記事
http://373news.com/2000picup/2006/07/picup_20060707_2.htm
全壊家屋数,浸水家屋数について鹿児島県の過去の記録と比較すると,おおむね数年に1回程度発生する規模の被害と言えます.
降水量についてみると,この期間の豪雨で,1979年以降(統計期間20年以上)の最大1時間降水量を更新した観測所は,九州では,いずれも鹿児島県内の牧ノ原,高峠,輝北,大隅,吉ケ別府,志布志の6観測所でした.しかし,最大24時間降水量を更新した観測所は1箇所もありませんでした.代表例として 輝北(位置図:Mapion) のグラフを←に貼っておきます.短時間降水量は激しかったものの,長時間の降水量はこの地域としてはそれほど大きなものにはなっていなかったと言えそうです.
この豪雨による死者行方不明者は発生していません.早期の避難が成功して人的被害に結びつかなかったものかどうかに関心を持っていますが,今の時点ではよくわかりません.
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