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2006年8月30日 (水)

最近の外部への対応

ここ2週間ほどの,外部からの照会への対応状況です.

  • 当方web内の災害写真の印刷物等への転載のお申し込みが2件あり,写真の利用についてはいずれも承諾させていただきました.
  • 在京の報道機関から,東海豪雨災害に関しての電話取材を受け,対応させていただきました.
  • 在京の放送系報道機関から,酒匂川などでの増水による人的被害に関しての電話取材を受け,対応させていただきました.
  • 在京の放送系報道機関から,平成18年7月豪雨に関する取材を受け,長野県の現地での同行取材に協力させていただきました.

2006年8月27日 (日)

防災・減災フォーラム

すでに直前の案内ですが,今週30日に,岩手県一関市で「防災・減災フォーラム」が行われます.

防災・減災フォーラム 一関で8月30日(岩手日報)
http://www.iwate-np.co.jp/syakoku/0607301.html

牛山は,パネラーとして参加の予定です.

2006年8月26日 (土)

リアルタイム豪雨表示システムの不調

現在,当方で管理している,

リアルタイム豪雨表示システム
http://www.disaster-i.net/rain/

を構成しているサーバの一部がたいへん不調になっております.現在,サーバ移行などの対応を行っていますが,当分の間,データが表示されない,リンク切れなどの状態が見られるものと思われます.ご理解をいただければ幸いです.

2006年8月24日 (木)

平成18年7月豪雨現地調査写真(長野県内)

平成18年7月豪雨研究関係情報
http://www.disaster-i.net/disaster/20060719/

に,8/22に行った現地調査に基づき,

現地調査写真(長野県内)
http://www.disaster-i.net/disaster/20060719/photo.html

を追加しました.

前回の調査では入れなかった岡谷市湊三丁目の被災現場,斜面崩壊による人的被害が生じた辰野町飯沼中村地区の現場を掲示しています.また,土石流による人的被害を生じた岡谷市川岸東二丁目の1ヶ月後の状況も掲示しています.

2006年8月23日 (水)

ハザードマップ報告書に関する報道(続)

8月4日に公表いたしました,「洪水ハザードマップと防災情報に関する調査報告書」について,下旬になって新たにいくつかのメデイアで報道されているようです.

避難場所示す「洪水マップ」 作成進まぬ市町村
8月21日 信濃毎日新聞
http://www.shinmai.co.jp/news/20060821/KT060820FTI090012000022.htm

災害予測地図 市町村6割未作成 全国調査国などの支援必要
8月23日 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20060822/20060822_083.shtml

災害予測地図、市町村の6割が「未作成」
8月23日 中国新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200608220126.html

他に,共同通信からの配信記事として,全国の地方紙のほとんどが記事を掲載したようです.こちらには残念ながら記事中に当方についての記載はありませんが,一例を挙げます.

市町村の6割「未作成」 災害予測地図、支援が必要
山陽新聞
http://www.sanyo.oni.co.jp/newspack/20060822/20060822010033641.html

2006年8月19日 (土)

8月18日岩手県雫石町土石流

8月18日に,岩手県雫石町の県道駐車場で発生した土石流に関し,8月19日に現地踏査を行いました.現地踏査時の写真およびメモを,下記に整理しました.

2006年8月18日岩手県雫石町土石流に関するメモ
http://www.disaster-i.net/disaster/20060818/

8/18~19の豪雨と災害

220720819_1  8月18日から19日にかけて,台風10号および停滞前線の活動により,九州,四国,北海道を中心に豪雨が発生しています.8月19日8時現在,全国の気象庁AMeDAS観測所で統計期間20年以上の観測所のうち,1時間降水量の最大値を更新した観測所が4箇所,24時間降水量の最大値を更新した観測所が8箇所あります.

 これらの観測所のうち,1時間降水量更新の1箇所が青森県である他は,すべて北海道の観測所です.台風が九州をゆっくり通過したので九州の豪雨の印象が強くなりがちですが,「その地域にとって激しい雨が記録されたか?」という観点から見ると,北海道の方が激しい雨を記録したことになります.上図は,24時間降水量の最大値を最も大きく更新した 仁世宇(北海道沙流郡平取町仁世宇)の降水量の推移です.

 18日午後には,岩手県内の一部でも豪雨があり,雫石町などで土砂災害が発生しました.これについては本日19日に,現地踏査だけでもしてこようと思っています.

 なお,当方では,本豪雨による災害に関しては,これ以上詳細に調査を行う予定は今のところありません.

2006年8月15日 (火)

「消防防災」誌に寄稿

東京法令出版の発行している「消防防災」誌に,下記の寄稿が掲載されました.発行は7月30日付けでした.

牛山素行,2006:災害情報に対する誤解,消防防災,2006年夏季号(Vol.5, No.3),pp.71-77.

「消防防災」誌のweb
http://www.tokyo-horei.co.jp/bosai/
http://www.tokyo-horei.co.jp/bosai/200607/

2006年8月14日 (月)

メール受信の停止などについて

昨日も書きましたように,本学の停電のため,当方管理のサーバの一部が停止しておりました.現在,サーバ自体は全て復旧していますが,リアルタイム豪雨表示ステムの,24時間降水量の表示は全地点エラーとなっています.正常に戻るのは15日14時以降の見込みです.

なお,当方のdisaster-i.netのアドレス宛に送信されたメールは,8月11日21時頃から12日10時頃までの間は完全に受信できない状況になっていたようです.当方のiwate-pu.ac.jpのアドレス宛に送信されたメールは,8月11日21時頃から8月13日10時頃までに送信されたものについては正常に受信ができていないようです.もし,この間に重要なメールを送信された方は,ご連絡をいただければ幸いです.

2006年8月13日 (日)

サーバ一部停止中

8/11夜~8/14午後の間,岩手県立大の停電(事故ではなく計画停電です)のため,当方関係のサーバの一部が機能停止しています.当方関係での影響は,

・リアルタイム豪雨表示システムのデータ更新の停止
・一部のメールの受信の停止

です.当方の出張の関係で,リアルタイム豪雨表示システムのデータ更新は8/10の20時から停止しました.これまでの大学停電時には,災害調査などの現地調査写真の公開や,一部の文献の公開も停止していましたが,先月からこれらのサーバを学外に変えましたので,停電の影響は受けなくなっています.

なお,www.disaster-i.netは学外サーバですので関係なく動いています.当方のdisaster-i.net宛のメールは,8/11 21時頃~8/12 10時頃の約13時間,当方の設定ミスで受信ができなくなっていましたが,現在は受信に支障は生じていません.

8/14午後から復旧作業を行います.同日夕方には完全復旧する見込みです.ご理解をいただければ幸いです.

2006年8月10日 (木)

平成18年7月豪雨現地調査写真(鹿児島県内)

平成18年7月豪雨研究関係情報
http://www.disaster-i.net/disaster/20060719/

に,8/7に行った現地調査に基づき,

現地調査写真(鹿児島県内)
http://www.disaster-i.net/disaster/20060719/photo2.html
を追加しました.

人的被害を生じた現場を中心に,鹿児島県伊佐郡菱刈町前目,菱刈町下手,大口市原田,大口市神池,大口市堂崎,大口市後村,さつま町中心部,薩摩川内市祁答院町下手,さつま町二渡などの写真を掲示しています.

2006年8月 5日 (土)

ハザードマップ報告書に関する報道

昨日公表いたしました,「洪水ハザードマップと防災情報に関する調査報告書」については,少なくとも下記の2メディアで報道がなされたようです.

ハザードマップ、自治体の6割が未作成
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060805AT1G0402K04082006.html
(日本経済新聞)

作成市町村25% 洪水ハザードマップ
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m08/d05/NippoNews_2.html
(岩手日報)

後者の記事では,「また作成自治体の40・2%が住民だけで作っており、行政の「丸投げ」もみられた。」とありますが,これは間違いです.この表現ですと,調査対象とした市町村全体を対象とする洪水または土砂災害ハザードマップの「40.2%が住民だけで作られていた」ように読み取れますが,そうではありません.

これは,(市町村全体を対象とする洪水または土砂災害ハザードマップとは別に)「ワークショップ形式で,住民も参加して作成するタイプの,いわゆる「防災マップ」が作成されたことがありますか」という設問に対して,「ある」と回答した市町村のうち40.2%が,住民「だけ」でその「防災マップ」を作成したと読み取れる,という結果を,誤解されたものと思われます.ちなみに,リリース文の原文では下記のようになっています.

------------------------------------------------------

防災マップ作りなどの防災ワークショップは15.1%の市町村で実施されている。防災マップの作成市町村のうち、40.2%が「住民だけ」で作成していると回答した。住民だけで取り組むことが「自助・共助」ではなく、問題点の見落としや、技術的な誤解が生まれる可能性も否定できない。より広範な専門家との協働が望まれる。

------------------------------------------------------

「防災マップ」は,この文脈の前の部分で言っている「ハザードマップ」とは別のもの,という意味を強調したつもりだったのですが,「防災マップ=ハザードマップ」と読み取られたようです.「防災ワークショップを実施したことがあるという市町村のうち,40.2%が・・・」と書くべきでした.

こちらの意図を正しく伝えるのは難しいものであるということを,あらためて感じました.

2006年8月 4日 (金)

洪水ハザードマップと防災情報に関する調査報告書の公表について

 岩手県立大学総合政策学部牛山研究室では,社団法人日本損害保険協会(会長 児玉 正之)と共同で、全国市町村に対して、洪水ハザードマップをはじめとする防災情報の整備・活用の実態にかかるアンケート調査を実施し、その結果を分析した「洪水ハザードマップと防災情報に関する調査報告書」を取りまとめました。

損害保険協会によるリリース文
http://www.sonpo.or.jp/action/release/news_06-020.html

この調査の主な結果は以下の通りです.

1.調査手法(概要)
 全国市町村の防災担当者を対象に、郵送送付・郵送回収法で実施。調査票は、2005年7月19日に送付、10月11日到着分で締切。調査対象は、2005年6月20日現在で存在した2393市町村(東京都23特別区を含む),有効回答は1089件、回収率45.5%。

2.調査結果速報(抜粋)

  • 洪水ハザードマップ作成率は2003年調査と比べ明らかに向上したが、25%程度.未作成市町村の7割は作成に向けた具体的な行動を起こしていない。作成されているハザードマップの76.3%は2001年以降に発行されたものであり、水防法改正などの法制度の整備による好影響は明らかに出ている。
  • ハザードマップ作成後に何らかのフォローアップを行った市町村は、2003年調査に比べやや増加したが、33.8%。ハザードマップは作成・配布がゴールではなく、作成後の活用方法の検討、提案が必要である。
  • 82.0%の市町村がハザードマップ作成や普及のための人材が不足していると考えている。ガイドラインの整備や、自主的な取り組みを期待するだけではなく、国などによる流域一括作成など、市町村に対する、技術的、人的面でのより積極的な支援が望まれる。
  • 防災マップ作りなどの防災ワークショップは15.1%の市町村で実施されている。防災マップの作成市町村のうち、40.2%が「住民だけ」で作成していると回答した。住民だけで取り組むことが「自助・共助」ではなく、問題点の見落としや、技術的な誤解が生まれる可能性も否定できない。より広範な専門家との協働が望まれる。
  • ハザードマップ作成後に、指定避難場所の変更を行ったのは、浸水想定区域内に指定避難場所があった市町村の3割程度.避難勧告を出す際に、ハザードマップを参考にした市町村は、避難勧告を経験した市町村の4割程度.まずは、市町村自身が活用できるハザードマップを作成することが必要.
  • 2003年7月の水俣土石流災害時に指摘された、夜間・休日の市町村役場における初動体制に関する課題関連の改善を最近2年間に行った市町村は、10%前後に止まった。災害の教訓は、報道等で伝えられるだけでは他地域に波及しにくいと推測される。

3.備考

  • 本調査の一部は,2006年6月8日開催の「2006年度・河川技術に関するシンポジウム」(主催:土木学会)にて発表を行いました.また,今後,11月13~14日に群馬大で行われる日本自然災害学会などで発表する予定です.
  • 報告書に関しては,ご希望があれば無料にて進呈いたします.

○問い合わせ先
岩手県立大学総合政策学部 牛山研究室
牛山 素行 助教授
E-Mail ushiyama@disaster-i.net(最も確実です)
Fax & Tel 019-694-2722
http://www.disaster-i.net/

2006年8月 2日 (水)

岩手日報に当方関連記事

書きそびれていましたが,7月28日付岩手日報に,当方に関する記事が掲載されました.

被災は「想定外」か
公開される情報の活用を
http://www.iwate-np.co.jp/cyokugen/06cyokugen/cyoku060728.html

平成18年7月豪雨の長野県の被災地を調査した後の印象などについての紹介です.

2006年8月 1日 (火)

「これからホームページをつくる研究者のために」

岡本真:これからホームページを作る研究者のために,築地書館,2006.

という図書が刊行されました.

Amazon
http://www.amazon.co.jp/gp/product/480671335X/249-0264455-2829150?v=glance&n=465392&s=books

岡本氏によるサポートブログ
http://d.hatena.ne.jp/arg_book/

「ホームページの作り方」についての技術書ではなく,研究者という「専門家」によるネット上での情報発信はどうあるべきか,というテーマについて論じられた本です.最近十数年の,研究者によるネット上での活動史に関する本でもあります.当方のページに関しても,何カ所かでご紹介いただいております.

これまでに類書の無かった本であると思います.同書が挙げている,「学者や専門家がそれぞれ個人のウェブを管理し,最新の専門知識を競うように公開する時代」が,なぜなかなか到来しないのか?,という問題意識は,私自身も大いに共感するところです.



10年前のインターネット事情など

以下の2点の文献を電子化(PDF)し,公開しました.

牛山素行・松村哲也・井上裕・俣野敏子,1996:南箕輪キャンパス内の情報交換におけるコンピューターネットワークの活用[PDF],信州大学農学部紀要,No.33,pp.27-39.
 http://disaster-i.la.coocan.jp/notes/1996kiyou.pdf

牛山素行・安部祥・金田資子・今村文彦,2004:地域型防災マップ作成ワークショップに関する基礎資料[PDF],津波工学研究報告,No.21,pp.83-92.
http://disaster-i.la.coocan.jp/notes/2004tsunami_WS.pdf

前者はもはやかなりの「古典」で,表記してある内容もかなり時代を感じさせます.少し調べ物をしていて思い出した文献でしたので,一つの記録として公開することにしました.

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