葛巻町被災地現地踏査
本日10月17日,岩手県葛巻町の豪雨災害被災現場をいくつか現地踏査してきました.10月11日本欄で触れたように,葛巻町では災害当日の7日に遭難したと思われる男性が,3日後の10日に行方不明であることが確認され,捜索の結果,馬淵下流部で遺体で発見されたという事例が生じました.この事例およびその他の被害に関して,同町役場などで聞き取り,資料収集を行うとともに,被災現場などを踏査しました.
この犠牲者は,7日午後にいったん避難所に移動したものの,その後7日夜のうちに避難所を出て,その後どこかで馬淵川かその支流に転落したものと思われます.ただし,詳しい状況はやはりよくわからないようでした.豪雨時に川に転落して遭難する事例は残念ながら珍しくありませんが,遭難の事実が数日にわたって判明しないという事例はかなり珍しいと思われます.
写真は,この被災者の自宅付近の様子.川は馬淵川支川の元町川.現在は仮復旧されていますが,左手の道路はほぼ流失したようです.位置図へリンク
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