10/28~29日本災害情報学会
10月28~29日に,日本災害情報学会第8回学会大会(全国大会)が,東京の東洋大学を会場に行われます.
日本災害情報学会
http://www.jasdis.gr.jp/
大会案内
http://www.jasdis.gr.jp/01gakkai_taikai/index.html
今回の学会大会では,当方が最近実施してきた,防災ワークショップに関する一連の調査研究について,ほぼ初めてその成果を発表する機会となります.
牛山は,「非居住者を対象とした防災ワークショップの効果に関する定量的検討」というタイトルで発表します.これは,2005年末に岩手県立大学にて,県内在住の高校生を対象として実施された防災ワークショップを事例として,(1)参加者の災害に対する考え方の変化,(2)参加後にとった防災上の具体的な行動,などの面から調査,検証したものです.「考え方」については一部の設問で参加前後に変化の見られたものの,自分の町のハザードマップを確認するなどの具体的有働をとった参加者は1割程度,などといった結果が得られました.なお,この研究は,本学学生の実習の一環として行われたデータをとりまとめたものでもあります.
また,この学会では,当研究室所属学生の吉田淳美も,「津波経験地域における住民の危険認知について」のタイトルで発表します.これは,岩手県田野畑村沿岸部を対象として実施した,津波災害と避難に関するアンケート調査をとりまとめたものです.特に自宅の標高に対する認知,避難を考える津波予報の高さと自宅標高認知の関係などについて興味深い結果が得られています.この発表の中では直接防災ワークショップについては触れませんが,本調査は,防災ワークショップ実施地区での,事前調査として行われたものでもあります.
日本災害情報学会大会は,非会員の方でも参加できます(有料,\3000).ご関心をお持ちの方は,学会webの案内をご参考にしていただき,ご参加ください.
« 防災計画研究発表会 | トップページ | 葛巻町被災地現地踏査 »
「発表・講演」カテゴリの記事
- 2012年度に当研究室関係で行った学会発表の予稿をweb公開(2013.03.30)
- 3月2日研究集会で当研究室関係の発表(2013.03.01)
- 平成24年7月九州北部豪雨による人的被害の特徴(2013.01.30)
- 日本自然災害学会を終えて(2012.09.22)
- 【講演】 3月3日:長野県茅野市 3月11日:静岡県袋井市(2012.02.28)