陸前高田市にて聞き取り調査
本年3月27日付本欄でも紹介しましたように,現在,岩手県大船渡地方振興局との共同研究として,「中・高校生を主な対象とした地域防災連携アクションプランに関する研究」というテーマでの調査研究を進めております.
3月27日付本欄
https://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_c4f4.html
研究テーマが漠然としていますが,いまのところ,中高生やその親世代など,「住民参加型防災活動」になかなか参加が得にくい世代にも参加してもらえるような,防災ワークショップなどの「住民参加型防災活動」を企画する事を中心に考えています.
まずは,調査対象地域を決め,その地域における災害に対する認識などを把握した上で,「住民参加型防災活動」のあり方を考えたいと思います.
「活動」としての意義はともかく,残念ながら「ワークショップの企画」では,「研究」になりませんので,「調査対象地域における災害に対する認識の把握」を,過去の類似調査などと比較することにまずは力点を置きたいと思っています.また,現在ある様々な情報や,なるべく広い立場の「技術者,専門家の知見」を盛り込んだ防災ワークショップのあり方についての事例研究ともなればと思っております.
今月に入り,この調査研究の対象地域として,陸前高田市内のある地区が固まってきましたので,昨日8月23日に現地で関係する方への聞き取り調査を行ってきました.
防災ワークショップなどの住民参加型防災活動は,一種の流行になっていますが,多くの問題を含んでいると思います.
牛山素行,豪雨災害を対象とした防災ワークショップの現状と課題,平成19年度砂防学会研究発表会概要集,pp.10-11
http://disaster-i.la.coocan.jp/notes/20070523sabo.pdf
私自身の過去の企画も,反省点が多々ありました.今回は,ともかくじっくりと,できる限りのことを取り組んでみたいと思っています.
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