盛岡市内で講演
昨日11月10日,盛岡市内で,総務省消防庁・岩手県主催による「地域安心安全ステーション出前講座」が開催され,牛山は講演をさせていただきました.
主な内容は以下の通りでした.
地域安心安全ステーション事業について
消防庁防災課
実践報告「地域の安心安全を守るために」
報告/清水 實氏(埼玉県富士見市水谷東小学校区自主防災会連絡会代表幹事)
講演「災害情報を生かす」
講師/牛山素行(岩手県立大学総合政策学部准教授)
今回は,「座学だけでなく,何か演習的な内容を」というお題をいただきました.いろいろと悩んだのですが,結局盛岡市中心部の1:2500(1:25,000ではありません)白地図を配布し,その中にある標高点を色鉛筆で塗り分けていただく,という内容を盛り込みました.
地盤高の微妙な高低は,日常生活の中ではほとんど意識しませんが,1m違うと,浸水したときには被害に大きな差が出ます.津波でも,土砂災害でも,「相対的に低いところ」は,「相対的に脆弱性が高い」と言って,それほど大きな間違いはありません.その意味で,「細かな標高の読み取り」という作業は,簡単にできる割には,多くの知識を与えてくれます.
無論,「×m以上は安全」といった誤解が生じないように気をつけならないなど,課題は多くありますが,単なる思いつきで「地域の防災上の課題」を話し合うなどの行為よりはずっと建設的だと思うのですが,さて,いかがでしょうか.
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