防災ワークショップ・盛岡市
2月2日付け本欄でもご紹介しました,岩手県による「地域防災力形成事業」の防災ワークショップが,2月8日(金)に,盛岡市中心部の菜園2丁目にて行われました.
先週の滝沢村法誓寺地区とは打って変わり,この地区は地方中核都市の文字通り市街地にある地区です.都市部でのワークショップはあまり経験がなかったこともあり,いろいろと勉強をさせていただきました.
今回は対象となった菜園2丁目とともに,その周辺2地区からもご参加をいただいたのですが,いずれの地区も「公民館」というものがなく,そもそもまず地域の「拠点」を作ることが大きな課題であるという話には,認識を新たにしました.個人的には,この問題を具体的に認知したことが,今回の大きな成果でした.
防災ワークショップは「講演会」ではありません.手間も人手も「講演会」と比べるととてもかかります.その割には,その成果もさだかではありません.どのくらい手間がかかるかについては,
牛山素行・安部祥・金田資子・今村文彦,2004:地域型防災マップ作成ワーク
ショップに関する基礎資料,津波工学研究報告,No.21,pp.83-92.
http://disaster-i.la.coocan.jp/notes/2004tsunami_WS.pdf
をご覧になると,少しイメージがつかんでいただけるかと思います.せっかく手間をかけるのならば,よりよいものにしたいものです.今の防災ワークショップには,質的改善の余地がまだまだありそうです.
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