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2008年7月30日 (水)

NHKジャーナルに出演

昨日7月29日22時からの,NHKラジオ第一放送「NHKジャーナル」に,電話インタビューという形で出演しました.内容は,7月28日の神戸市での豪雨災害に関係して,親水公園の防災上の課題などについてのものでした.要点を挙げると以下のようになります.

  • 都賀川のような自然条件,社会条件を持つ川は全く珍しいものではなく,我々の身近にいくらでもある.
  • 親水公園はあくまでも「川の中の公園」であり,川の中には大雨が降れば当然水が流れることを留意しなければならない.
  • 流れのある水は,水深50cmでも流されてしまうくらい,怖い.
  • 看板で危険を知らせることは重要だが,単なる警告表示にとどまらず,学習資料となるようなことが望まれる.
  • 警報装置は有効だと思われるが,どこにでもつけられるわけではない.多くの人が利用する所など,重要度を判断してつけていくしかない.

放送を後で聞いて思ったのですが,警報装置について少し期待を持たせすぎの発言をしてしまったような気もしました.今回のような事例の場合,公園の近くに簡易な水位警報装置があったとしても,その情報が警告情報として間に合ったかどうか,いささか疑問に感じます.

あるいは,スピーカーを整備して,大雨警報などが出たときに知らせる,という手も考えられますが,都市部だと「うるさい」という声が必ず出てくるでしょうし,警報はたびたび出ますから,なれてしまったり,意味がわからないなど,災害情報に関してよくある問題が生じることが容易に想像されます.

ただ,今回の被害は,私が従来から指摘している「外に出かけている人は皆災害時要援護者である」という問題が痛ましい形で現れてしまった例だとも言えます.有効な対策は難しそうですが,問題の整理,提言はしていく必要がありそうです.

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