朝日新聞・岩手面で報道されました
11月17日付朝日新聞岩手面の下記記事中で,当方のコメントが報道されました.
備えよ 宮城県沖地震
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000000811170005
web版にも載っていますが,すぐ消えてしまうでしょうから,関係する部分を引用しておきます.10月31日に自衛隊が中心となって行われた宮城県沖地震想定の大規模実働訓練を紹介した後に出てくる記事です.
だが、牛山素行・県立大准教授(災害情報学)によると、沿岸地区住民の中でも避難する基準はまちまちだ。
津波で浸水する危険の高い陸前高田市気仙町の998世帯を対象に、2月にアンケートを実施した(回収率87.5%)。それによると、津波予報の高さが「0~2メートルで避難する」と答えた人は全体の5分の1程度にとどまった=円グラフ。
牛山准教授は、予報が2メートルでも、実際は山地に波がぶつかってのぼるため、到達標高はもっと高くなると指摘。平地の場合でも、「たと え50センチの波でも体にぶつかれば自由がきかなくなり、おぼれてしまう。1メートルだとまず助からない。流れのある水はとても怖い」と警告する。
さらに、津波の脅威は伝わる速さにもある。沖ではジェット機並み、海岸近くでも電車並みの速度という。津波は地震発生から10分ほどで陸に到達することもあり、「波が陸に近づいてから走って逃げるのでは、間に合わない」。
それではどう備えればいいのか。
牛山准教授は、少しでも津波の不安を感じたら、注意報や警報の発令を待たず、迅速に高台やビルなど壊れにくい建物に逃げることだという。そのためには、普段から避難場所と経路を確認しておくことが欠かせない。
1960年のチリ地震津波で家がつぶれた同市米崎町の主婦(70)は「この辺りでは地震といえば津波。避難所の中学校に逃げる訓練をしたり、寄り合いで注意を呼びかけたりしています」と話す。
牛山准教授は「沿岸に限らずどこでも、津波や土砂崩れといった非常時に自分の家がどのような危険にさらされるのかを、個別に確認してほしい」と呼びかけている。
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