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2009年6月10日 (水)

リアルタイム豪雨表示システムを何に使うか

リアルタイム豪雨表示システム
http://disaster-i.net/rain/

のリニューアルを契機に,少し同システムの宣伝をしているところですが,そのなかで,「このシステムは何に使えばよいのか?」という質問を受けました.

確かに,現在では「携帯から雨量情報を参照できる」こと自体は特に珍しいことではなくなりました.また,同システムは,研究目的であるということ,シスで維持にほとんどお金がかけられないことなどから,データの最新値への更新は1時間毎,更新時刻は観測から30分後となっており,「リアルタイム」と名付けているものの,いまとなっては即時性にはやや欠ける面があります.

しかし,全国AMeDAS観測所の過去最大値を携帯から容易に参照できる点は,今でも同システムのアドバンテージです.降水量は,その「激しさ」が地域によって極端に異なり,たとえば「1日100mmが豪雨の目安」などと理解することはできません.それぞれの地域における「豪雨の目安」をつかむには,過去の記録を見るのが最も早道です.

自分の居住地,滞在地,関心を持った場所などについて,気になったときにいつでも同システムを参照して「その地域の豪雨の目安」をつかむ,といった使い方,すなわち,一種の学習ツールとしての使い方が,本システムの最も有効な使い方かもしれません.

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