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2009年8月 9日 (日)

毎日新聞(東京夕刊)で報道されました

8月7日付毎日新聞の東京地区夕刊に,当方で行っている豪雨災害時の人的被害に関する研究のうち,「避難行動をとったにもかかわらず犠牲となってしまった事例」について報道されました.以下に記事を引用します.

毎日の記事になるとYahoo!ニュースにも取り込まれます.その記事はこちら.
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090807-00000051-mai-soci

豪雨災害時の避難行動は,様々な課題があります.避難行動という,積極的な防災行動がとられることは当然望ましいことであり,その行動が悪い結果につながってしまうようなことは避けなければいけません.過去の教訓をよくよく見つめ,今後に生かすことが必要ではないでしょうか.

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豪雨:死者の1割、避難途中 「2階の方がいい場合も」--04~08年、静岡大調査

 04~08年に国内で発生した豪雨による死者のうち約1割は、避難行動中だったとみられることが、静岡大防災総合センターの牛山素行准教授(災害情報学)の調査で分かった。浸水がひどくなった後に避難を開始して流されたケースもあり、牛山准教授は「状況によっては、自宅の2階などに逃げた方が助かりやすい場合がある」と指摘している。

 調査対象は、04~08年に起きた豪雨のうち、被害が大きかった20例。

 その結果、船の沈没や海岸でのレジャーが原因のケースを除いた死者・行方不明者計262人のうち、25人が何らかの避難行動中だったとみられることが分かった。

 25人の死亡原因は、洪水が13人、土石流・がけ崩れが10人など。避難行動の内訳は、徒歩や車で移動中▽知人宅に滞在中▽避難所を一時的に離れた--などだった。

 06年7月の豪雨の際、鹿児島県大口市で死亡した86歳の女性は、自宅が浸水したため避難しようと外に出たところ、近くの川からあふれた濁流に巻き込まれた。女性宅周辺は当時、最大で約2メートルの高さまで浸水しており、女性は自宅の2階に避難していれば助かった可能性があるという。

 牛山准教授は「ひざの高さ程度まで浸水して流れもある場合に移動するのは危険」と話す。【福永方人】

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