昨夜の報道ステーションに出演
昨日10月6日のテレビ朝日「報道ステーション」に出演させていただきました.内容は,豪雨災害時の避難行動や情報活用などについてのコメントです.
収録された素材を編集していただいたもので,かつ私は実際には放映を見ていないので最終的にはどのような内容になったのかは確認していません.
なお,私のコメントと挟んで,「浸水した中を避難するときは棒を持って,長靴は危険なので運動靴で」といった「防災知識」が紹介されたようですが,この「防災知識」は私が推奨したものではありません.私の立場としては,「棒を持って運動靴で浸水した中を避難しましょう」というメッセージになりかねないという懸念を持っています.
強調しておきますが,知識として最も重要なことは,
「流れのある水の中を無理して歩かない,車で突っ込まない」
です.棒を持ってとか運動靴でとかいうのは,二の次,三の次の知識です.
どうも,このような「すぐに誰でもできそうな簡単な防災対策」というのが人気を集める傾向があると感じています.非常持ち出し品の用意,避難場所や避難経路の確認などが代表例です.それらの「対策」「ミニ知識」は,それぞれ「ウソ」というわけではありません.しかし,「それぞれの人にとって本当に重要な対策・知識」であるかどうかは,疑問であることも少なくないと思います.この手のいうなれば小手先の「対策」で満足せず,災害に見舞われた際の自分の姿を冷静にイメージし,その場所で,自分にとって必要な対策とは何かを考えることが重要だと思います.
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