大雨による災害と防災情報に関するアンケートを公開
下記のアンケートについての結果速報を公開しました.
大雨による災害と防災情報に関するアンケート 報告書
http://disaster-i.net/notes/100430report.pdf
●調査の要点
●背景・調査手法
- インターネット社会調査サービスのgooリサーチを利用した調査.2004年,2007年にもほぼ同様な調査を実施しており,今回が3回目.
- 対象者は,盛岡市(近年大きな豪雨災害がない),静岡市(地震災害が強く警告されているが近年大きな豪雨災害はない),名古屋市(2000年・2008年に市内で数千~数万棟の浸水被害が発生)の在住者.回答依頼メールは2010年3月2日に配信,有効回答数は539件(盛岡180,静岡181,名古屋178).
●主な結果
- 豊富な雨量・水位情報を提供している「川の防災情報」は82.2%の回答者が認知しておらず,2004年,2007年の結果とほとんど変わらない.全国の河川水位が公開されていること自体も,82.4%の回答者が認知していない.
- リアルタイム雨量・水位情報の存在を認知しても,積極的な利用意向は1割程度.2007年とほぼ同様な傾向.
- 気象警報の意味を正しく理解しているのは45.8%.回答者の46.6%は警報の地域区分の大きさを現実より細かいと認識している.「市町村警報」になることの認知率は14.7%.このことで「現在よりも参考にしやすくなる」と期待感を持っている回答者は60.5%.
- 大雨災害時の避難勧告は「空振り容認積極派」が76.3%.避難開始タイミングの判断については「行政判断派」が64.6%.ハザードマップについては93.3%が「公開積極派」.
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