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2011年2月18日 (金)

tenki.jpのお天気ブログパーツが異様に便利な件

最近あまり確認していなかったのですが,tenki.jpのお天気ブログパーツ http://bit.ly/hI9u7s が異様に便利であることに気がつきました.リアルタイムの天気予報や気象情報を自分のwebやブログに張ることは,もはや全く珍しくも何ともなくなりましたが,筆者の必要性からすると,「今変化している気象情報」ではなくて「過去の特定の時点の気象情報」を(自分で作図せずに)掲示できることの方に関心があります.

気象情報に限らず,災害関連情報は動的に変化していきますが,「過去の特定の時点の情報」は,その状況が変わったら「もう要らない情報」となるわけではありません.どうも「古い情報=不要な情報」ととらえられる向きがありますが,過去の特定時点の情報は,大げさに言えば「歴史的資料」です.ましてや気象データに関していえば,過去のデータは「気象統計値」であり,どんどん捨てていくことなどあり得ないことです.

気象庁webでは現在,過去の観測データを多数参照することができます.しかし,数値データのアーカイブは進んでいるものの,分布図などの図表データのアーカイブは十分とは言えません.tenki.jpでは,2008年以降ではありますが,天気図,アメダス分布図,解析雨量,衛星画像などについて,「過去天気」としてアーカイブされ,しかも任意日のデータをhtmlで取得することが可能になっています.これを使うと,こんなこと http://bit.ly/i3gRs5 が簡単にできます.アニメーション化することも可能で快適です.

ただ,多少挙動が変なところがあります.アメダスの再生ボタンを押すと,表示した過去の日時のアニメーションではなくて,今日のアニメーションが再生されてしまいます.雨雲の動きも,webでは24時間分再生されるのが,2時間分のみとなってしまいます.いずれも,分布図の部分をクリックしてtenki.jpのサイトに飛ぶと,災害当日の過去24時間分を再生できますから,手の打ちようがないわけではないのですが.

筆者が整備している「リアルタイム豪雨表示システム」http://disaster-i.net/rain/ は,分布図のアーカイブも目的として運用しているものですが,基本的に10年前の技術そのままで動かしており,あまりにも時代遅れなものになりつつあります.そろそろ役目を終えたのかも知れないと思い始めました.

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