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2011年3月19日 (土)

釜石市唐丹小白浜の状況

3月17日付岩手日報より.

地域の再建には非常に厳しい展望がありそうですが,これだけの家屋被害を生じて人的被害が無かったのは,かなり積極的な避難行動があった事を意味しているのではないでしょうか.せめてそう思いたい.

国土地理院公開の唐丹小白浜の空中写真.右下は2010/9/1に筆者が撮影した現地の写真.集落を覆うばかりの巨大な防潮堤が見える.
http://twitpic.com/4ay5ak

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漁師の町、何もかも失った 釜石

 無数の家屋のがれきの中に、原形をとどめない水産加工場がむき出しの鉄骨をさらす。地震前、150隻ほどあったという漁船はどこにも見えない。高さ約12メートルの防潮堤はブロックごと集落側に倒れ、漁師町を破壊した。
<中略>
 震災で船も養殖施設も何もかも奪われた。自宅も9割方壊れ、住み続けるのは困難だ。漁業者の平均年齢が70歳に達するという同地区。浜の後継者は極端に少ない。「漁業をもう一度やろうとはならないだろう。涙は出ない。でも、朝起きると『あーあ』とため息が出る」
 白幡さんは今、妻の実家の名古屋に移り住むことを考え始めている。基幹産業を失った高齢、過疎の漁村にさらなる人口減の足音が忍び寄る。
 同地区の約200世帯のうち、約60世帯がほぼ全壊する大きな爪跡。しかし、幸いにも犠牲者は一人も出なかったという。
<後略>
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