2004~2011年の豪雨災害及び2011年台風12号による死者・行方不明者の特徴
台風12号による死者・行方不明者に関する情報ですが,災害後1週間を経てもよく分からない点が多いです.図は,9/8現在消防庁資料と報道記事を元に当方で整理判定した原因別遭難者数です.土砂災害起因が多そうです.「その他」としているケースのほとんどは原因不明です. http://t.co/Jm3M8Zi
こちらは台風12号による死者・行方不明者の年代構成.遭難者の遭難場所や氏名が特定できていないケースが多いので「不明」が多くなっていますが,いまのところ65歳以上,未満が半々.高齢者に偏りますが,近年の豪雨災害と比べるとやや高齢者への偏りが少ない可能性があります. http://t.co/BRAbk7m
以下参考までに,2004年から2011年7月までの豪雨災害による死者・行方不明者398名を当方で整理した結果を示します.
まず原因別犠牲者.1/3が土砂災害で,以下洪水,河川の順. http://t.co/7x4ES89
分類法については http://goo.gl/k2V6S
犠牲者の年代構成.人口構成比に比べると65歳以上の高齢者に偏在します.ただし,歩行困難などの「要援護者」と思われる高齢者は全体の数パーセント程度です. http://t.co/VK9e3bc
犠牲者の遭難場所の構成.屋外での遭難が多数派.自宅で逃げ遅れて,というよりも屋外移動中(避難中はごく少数で日常的な行動中)が多い. http://t.co/8xbuSEV
犠牲者の遭難場所.原因別では土砂災害のみが屋内が多数派. http://t.co/LUc8caN
犠牲者の避難行動.約1割が何らかの避難行動をとっている.多数というわけではないが,無視できない程度. http://t.co/SX27nD4
2004-2011/7の豪雨災害犠牲者の遭難時間.深夜(0-6時)が最小.夜の災害で被害拡大,という状況は見られない.むしろ人が活動している時間帯の遭難者の方が明らかに多い. http://t.co/E3FiW4n
« 東日本大震災に伴う死者・行方不明者の特徴・一部図表を9/10現在として公開 | トップページ | 静岡県小山町で豪雨災害に関するアンケート調査の報告会・9/15 »
「災害」カテゴリの記事
- 2017年台風21号による静岡市清水区沿岸部の高潮・高波被害の簡単な現地踏査(2017.10.25)
- 2017年9月17日の東九州での豪雨に関するメモ(2017.09.25)
- 2017/7/22朝倉市付近現地踏査雑感(2017.07.24)
- 2017年7月九州北部豪雨災害では「流失」家屋が多い印象(2017.07.24)
- 2017/7/15-16朝倉市・東峰村付近現地踏査雑感(2017.07.24)