陸前高田市・津波遡上開始時刻以後に浸水域に人や車の移動が確認できた位置
デジタルカメラ画像等をもとにした調査から得られた,津波遡上開始時刻以後に浸水域に人や車の移動が確認できた位置.市役所付近以外は1箇所当たり1,2人または1,2台.もちろんよく見えなかった箇所も多いです.
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注目されるのは【海岸近くの】低地部や国道45,340付近にほとんど車も人影も見られなかったこと.津波に対して特に危険性の高い範囲ではかなり積極的な避難が行われていたのではないかと伺えます.
甚大な人的被害が生じたことは確かですが,一方で避難もかなり積極的に行われていたように思います.「特に危険な箇所」がどの当たりかはかなり周知され,かなり多くの人はそれに対応したのではないでしょうか.これまでの蓄積の何もかもが無駄だったわけではないのでは.
誤解があるといけないので注記しておきますが,「陸前高田では津波到達時に道路の混雑・渋滞はなかった」などとは考えていません.特に一中,高田小などの高台方面に向かう道が渋滞していたとの証言を多く聞いています.これまで集めた画像ではそれらを確認できていないだけです.
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