「決められた避難場所へ避難することが市民防災の最善の行動」ではない
本日は,中央防災会議「災害時の避難に関する専門調査会」
http://goo.gl/pjdFl
のため内閣府へ行きます.前回1/31の会合はまだ議事概要が出ていないですが,議論はだいぶ整理されてきたと感じています.
この専門調査会の中でもかなり話題になっていることですが,「避難」が,地震災害をイメージして非常に画一的,単純にとらえられていることに問題があると私は考えています.「避難」の場所や目的は,災害の進展状況によって異なります.「進展状況」は「経過時間」と言い換えてもいいでしょう.ただし「時刻」ではありません.夜と昼で違うといった話ではなく,危険が切迫しているかどうかということです.
http://t.co/30LOrGZG
避難の目的が「いのちをすくう」ことなのであれば,避難で「いのちをすくう」効果が最も大きいのは津波災害です.一方,避難によって「いのちをすくう」ことがほとんど期待できないのが地震災害です.避難することで「いのちをすくう」効果は期待できるものの,その判断が非常に難しいのが豪雨災害です.
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