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2013年8月15日 (木)

仙北市土砂災害現場での当方コメント掲載(秋田魁新報・朝日新聞)

8月13日付秋田魁新報と朝日新聞(秋田面)に,仙北市土砂災害についての当方のコメントを掲載していただきました.特に秋田魁新報の記事は,当方の意図するところをよく整理して紹介していただいたと思いました.

実はこのコメントは,当日現場で突発的に行われた「囲み取材」の内容が元になっています.災害現場での「行きずり」取材は(私が「発見」や「批判」を明言しないので)たいていボツになるもので,今回もそうだと思っていました.勝手な思い込みでごめんなさい.

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[2013年8月13日 秋田魁新報]
検証・仙北市土石流 追い付かぬ被害把握 市、現場との連絡に時間

 仙北市田沢湖田沢の供養佛集落が土石流に襲われたのは9日午前11時35分ごろ。前後の市の対応を見ると、急激な気象変化に被害把握が追い付かなかった当時の状況が浮かび上がってくる。

 気象庁が仙北市に大雨、洪水警報を出したのは午前8時32分。9時10分には土砂災害警戒情報を出した。市は9時に災害連絡室を設置し、11時50分に対策部に格上げ。しかし午前中の段階で、供養佛集落で土石流が発生したとの情報は本部に入っていなかった。

 「3人が搬送された」「家が流出している」と断片的に情報が入ったのが、災害対策本部を設置した午後0時半ごろ。市は土石流発生から約2時間20分後の1時53分に避難勧告を出したが、この時点でも、土石流の規模や被害状況など全容をつかめていなかった。

 門脇光浩市長は、捜索車両の手配や無線機器の準備など現場との連絡に時間がかかったことを認めた上で、取材に対し「情報がどのような形で対策本部に届いたかを今後十分に検証しなければならない」と話した。

 今回土石流が起きた斜面は、市がハザードマップに記載したがけ崩れ危険箇所と土石流危険区域に挟まれているが、比較的警戒の重要度が低い場所だった。供養佛集落には樹齢80年以上の杉林が生えそろっており、集落に住む高齢者の多くも「ここ数十年間、地滑りは起きなかった。土石流は、今まで生きてきた中で初めてのこと」と口をそろえる。

 市の地域防災計画には、避難勧告の基準の一つに「余震、地震後の降雨で山崩れ、斜面崩壊、地滑り、土石流など土砂災害の発生が予想され、避難を要すると判断されるとき」と定めている。しかし地域事情や特性を踏まえた対策は他の県内市町村同様、十分ではないのが現状だ。

 災害時の情報伝達の在り方を研究し、土石流現場を調査した静岡大学防災総合センター副センター長の牛山素行(もとゆき)准教授は今回の市の対応について「土砂災害警戒情報が出た段階で、危険性のある場所に絞って避難勧告か避難準備情報を出すというやり方もあった」と指摘する。

 一方で避難勧告は今回の土石流に限らず、災害発生前に出されるよりも発生後に出るケースが多いとして「勧告が出ていないからといって、行政機関が安全を保証しているという考え方は間違い。危険だと思ったら、住民一人一人が安全確保行動を取らなければならない」と警鐘を鳴らした。

 行方不明者の捜索活動に当たった地元消防団員の一人は「市はもちろん、これほどまでに急激な雨を誰が予測できただろうか。危ないと思ったらとにかく逃げる訓練を日頃から積み重ねておくしかない」と話した。

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[2013年8月13日 朝日新聞・秋田全県]
仙北の土石流、不明女性発見できず 被災住民、疲労色濃く /秋田県

 県北を中心とした9日の豪雨災害から4日目となる12日、土石流で4人が亡くなり、1人が行方不明になった仙北市田沢湖田沢の先達地区では、早朝から県警や消防、自衛隊などの約300人が懸命の捜索を続けたが、不明者は見つからなかった。猛暑の中、避難生活を余儀なくされている被災住民の表情には、疲労が色濃くにじむ。
<中略>
 被災現場には12日、専門家らも相次いで訪れた。
 県の依頼を受けた森林総合研究所東北支所(盛岡市)は、午前10時から3時間半ほど現地調査を実施。岡本隆チーム長(山地保全担当)は、斜面が崩落した理由について「亀裂が多く、もろい堆積(たいせき)物に水が多く染みこみ、摩擦力がなくなって起きたとみられる」と説明した。
 土石流の発生を予測できたかどうかについて、岡本チーム長は「同じような場所はいくつもあり、崩れる前に見ても危ないとは言えなかったのではないか」。
 この日、現場を訪れた静岡大学の牛山素行准教授(災害情報学)は、斜面が市のハザードマップで「土石流危険区域」とされていたことに触れ、「大雨特別警報に相当する雨が降っていたのに、情報を生かし切れなかった」と指摘。「土砂災害警戒情報」が出た場合、市町村が危険箇所に絞って避難勧告を出すことや、勧告より弱い「避難準備情報」を活用するといった改善策を示した。

2013年8月14日 (水)

住家の被害状況図(大館市沼館・仙北市供養佛)

今回の調査では珍しく,面的な浸水深調査をしたので図示します.大館市沼館地区.おおむね現地の微地形(自然堤防)を反映した深さと言っていい. pic.twitter.com/tjeRjCHeWE

仙北市田沢湖田沢供養佛の土砂災害現場.現地踏査と聞き取りによる住家の被害状況.「原形をとどめず倒壊」の2棟で犠牲者が生じている.浸水や泥水が入った程度の被害は記載していない. pic.twitter.com/x3lsBqK8gO

雫石町橋場のバスが洪水に巻き込まれた現場は多分旧河道

雫石町橋場のバスが洪水に巻き込まれた現場は,川が屈曲しているが,旧河道に沿って洪水流が流れた状況だったと思われる.図中③地点付近でバスが停止した.現国道は旧河道を盛土で越えている. pic.twitter.com/aQF4KxzpaO

雫石町橋場の旧河道.赤青メガネをお持ちの方はこちらで立体視してください. pic.twitter.com/KRnK4MIzra

ちなみに1:50000地形分類図「雫石」ではこの旧河道は明記されていない.それくらいごく小規模な(この言い方変だけど)旧河道.

2013年8月13日岩手県花巻市・矢巾町・雫石町付近豪雨災害現地踏査写真

2013年8月13日に,8月9日に豪雨に見舞われた岩手県花巻市・矢巾町・雫石町付近を現地踏査しました.主な写真を上げます.

花巻市大迫.住家の裏山が崩壊し,1名が死亡した現場.斜面の高さ約9m,崩壊の幅約5m,斜面長約20m.ただし崩壊したのは上側1/3程度.崩壊土砂量は100m^3以下か.斜面上部は畑で,少し盛土もしていた模様. pic.twitter.com/59hzUl0M65

矢巾町矢巾.岩崎川の氾濫により浸水.浸水深はおおむね数十センチ.流失家屋は確認できない.また,洪水流による擁壁,柵などの損壊も確認できない. pic.twitter.com/h7ODKP6Voo

雫石町橋場.バスが洪水に巻き込まれ孤立,車が流されてバスに当たり,バスの乗客らに救助された事案が発生した現場.中央付近で竜川が溢水し,道路に洪水流が流れ込んだ模様. pic.twitter.com/7z5HtKWShj

竜川が溢水した地点.左側に橋があり,そこに流木等がかかって閉塞した可能性もあるが,水量そのものが多量になって溢れたというのが実情のように思われる. pic.twitter.com/10Y6MiOSZE

田沢湖線(空想的秋田新幹線)脇の斜面崩壊.このような崩壊,土砂流出現場が国道46号から見えるだけでも複数確認.よく2日そこそこで復旧したものだ… pic.twitter.com/2ZxiGnY7pQ

盛岡市繋温泉.こういった小規模な斜面崩壊が多発し,温泉街に土砂が多く流出しているが,大規模な土石流とはなっておらず,住家の倒壊,流失には至っていない. pic.twitter.com/RJPSVSOujG

盛岡市繋温泉.急傾斜地ののり面工事が効果を発揮したであろう例.こういった工事がかなりなされていたことが大きな被害(遭遇した人にとっては決して小さい被害ではないと思いますが)につながらなかった一因では. pic.twitter.com/TPfYB6GPg7

結果的に,旅館の建物が窪地状の場所を形成し,土砂をせき止めるような結果となってしまった事例. pic.twitter.com/JtBsIOKTay

2013年8月12日秋田県仙北市・大館市付近豪雨災害現地踏査写真

2013年8月12日に,8月9日に豪雨に見舞われた秋田県仙北市・大館市付近を現地踏査しました.主な写真を上げます.

仙北市田沢湖田沢字供養佛の大規模斜面崩壊.8月12日時点の規制線の手前から.北→南方向に発生した崩壊が山麓の暗部に当たる形で南西方向に曲がっており,ここからだと全体はよく見えない. pic.twitter.com/tzXxzPmYUG

崩壊土砂の堆積部を西側から.中央右側林の脇付近に遭難者4名を生じた民家があった模様. pic.twitter.com/tZgxkYjrxn

先達川南側から,崩壊地全体を見る. pic.twitter.com/YsNJ5ilzMU

秋田県大館市沼館地区.大館市内で最も多くの床上浸水被害が生じた.下内川と長木川にはさまれた氾濫平野内の集落.自然堤防上と思われるやや古い民家と,その周辺部の新しい民家が混在している. pic.twitter.com/cKxGCaUqcF

沼舘地区,集落内に流失,倒壊した建物は確認できない.この付近の浸水深は1.2m程度. pic.twitter.com/NmlpqjBgr8

沼舘地区.道路が洗掘され道路わきの擁壁が変形していた.この付近が集落内で最も激しく道路が損壊している箇所.浸水深は1m程度. pic.twitter.com/WCLD5uWxTU

沼館地区の上流側約0.6kmほどの地点で下内川左岸側堤防が破堤.ここから沼館地区に洪水流が流れ込んだと思われる.この地点の上流約0.1kmほどのところでは右岸側も破堤. pic.twitter.com/8ZQYQo4E2B

2013年8月10日 (土)

2013年8月9日 降水量分布図

2013年8月9日のAMeDAS観測所観測値にもとずく降水量分布図を示します.秋田県北部,秋田・岩手県境付近に2列の強雨域が観測されました.24時間降水量と72時間降水量がほぼ同一で,短時間の降水量が主に激しかったことが示されています.

24 8月9日24時の24時間降水量

72 8月9日24時の72時間降水量

こちらは同一縮尺で書いた山口・島根豪雨の24時間降水量分布図(2013年7月28日24時).24時間200mmという値の意味が東北と西日本では異なるけど,一つの目安として200mmの範囲を見れば,8月9日の北東北の大雨の方がやや広い範囲で降っているように見える.

Ya24

2013年8月9日に降水量最大値を更新した東北地方のAMeDAS観測所(1979年以降・統計期間20年以上)の分布図.1,2時間の更新観測所はやや多いが,24時間は少ない.72時間は図示しないが1箇所のみ.

R01 1時間降水量更新観測所

R02 2時間降水量更新観測所

R03 24時間降水量更新観測所

 

 

2013年8月9日 主要AMeDAS観測所の降水量

2013年7月28日に降水量最大値を更新した観測所の1時間ごとの降水状況のグラフを示します.秋田県側では3日前の8月6日夕方にまとまった雨があり,鹿角で24時間78.5mm(実質3時間の降雨イベント),鎧畑で同59.0mmを記録.その後ほぼ3日降雨なしで9日未明から降雨が始まり,午前中でおおむね上がっています.1時間,2時間の短時間降水量が大きいですが,24時間などの長時間降水量も大きくなっています.

Kazu2 秋田県鹿角(鹿角市)

Yoro2 秋田県鎧畑(仙北市)

Siz2 岩手県雫石(雫石町)

各観測所の今回の記録,既往最大値,全国アメダス最大値を比較した図を示します.やはり短時間降水量が大きいことが目立ちますが,鹿角では48,72時間なども既往最大を大きく更新しています.いずれも全国最大には大きく及びませんが,暖候季降水量の少ない東北内陸部としてはかなり大きな値となりました.

Kazu1 秋田県鹿角(鹿角市)

Yoro1 秋田県鎧畑(仙北市)

Siz1 岩手県雫石(雫石町)

2013年8月9日降水量最大値更新状況

2013年8月9日に降水量最大値を更新した全国AMeDAS観測所(統計期間20年以上)の一覧を示します.

1時間降水量極値更新観測所
地点番号 府県名 地点名 統計
年数
月日時 本日最大値
(mm)
過去最大値
(mm)
記録年月日
23376 渡島松前36 8/9 6 71432005/8/29
32146 秋田鹿角37 8/9 11 105482006/8/21
32206 秋田湯瀬37 8/9 10 47352002/8/19
32376 秋田桧木内35 8/9 9 66572002/8/4
32426 秋田鎧畑36 8/9 9 84641994/8/31
33421 岩手雫石37 8/9 12 77381994/9/30
33501 岩手紫波37 8/9 11 64522001/8/3
33581 岩手大迫37 8/9 11 51382007/9/10
2時間降水量極値更新観測所
地点番号 府県名 地点名 統計
年数
月日時 本日最大値
(mm)
過去最大値
(mm)
記録年月日
23086 渡島八雲37 8/9 1 83771995/8/9
23376 渡島松前36 8/9 7 90581986/9/6
24141 渡島熊石37 8/9 6 85772006/8/29
32146 秋田鹿角37 8/9 11 178642010/7/24
32206 秋田湯瀬37 8/9 10 86541976/7/29
32376 秋田桧木内35 8/9 9 113861987/8/21
32426 秋田鎧畑36 8/9 9 127821987/8/16
33421 岩手雫石37 8/9 13 116661994/9/30
33501 岩手紫波37 8/9 12 113762007/9/10
33581 岩手大迫37 8/9 12 102611977/8/5
24時間降水量極値更新観測所
地点番号 府県名 地点名 統計
年数
月日時 本日最大値
(mm)
過去最大値
(mm)
記録年月日
23086 渡島八雲37 8/9 22 2171902010/8/12
32146 秋田鹿角37 8/9 24 2931872010/7/30
32426 秋田鎧畑36 8/9 24 2782452007/9/18
33421 岩手雫石37 8/9 24 2642442007/9/18
48時間降水量極値更新観測所
地点番号 府県名 地点名 統計
年数
月日時 本日最大値
(mm)
過去最大値
(mm)
記録年月日
32146 秋田鹿角37 8/9 24 2931972010/7/31
33421 岩手雫石37 8/9 24 2642572007/9/18
72時間降水量極値更新観測所
地点番号 府県名 地点名 統計
年数
月日時 本日最大値
(mm)
過去最大値
(mm)
記録年月日
32146 秋田鹿角37 8/9 17 3701972010/7/31

2013年8月 9日 (金)

2013年8月9日秋田・岩手県付近の解析雨量

tenki.jpより,2013年8月9日秋田・岩手県付近の解析雨量の分布図をメモします.

04-06時

06-08時

08-10時

10-12時

12-14時

14-16時

2013年8月9日の天気図,衛星画像,アメダス

tenki.jpより,2013年8月9日の天気図,衛星画像,アメダス分布図をメモします.

天気図

衛星画像

アメダス

2013年8月9日に発表された岩手県の大雨警報

2013年8月9日に発表された岩手県の大雨警報をメモしておきます.

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[注警報電文]
平成25年 8月 9日08時45分 盛岡地方気象台発表
盛岡地域」大雨,洪水警報」雷注意報」
二戸地域」大雨,洪水警報」雷注意報」
花北地域」大雨,雷,洪水注意報」
遠野地域」大雨,雷,洪水注意報」
奥州金ケ崎地域」大雨,雷,洪水注意報」
両磐地域」大雨,雷,洪水注意報」
久慈地域」大雨,雷,洪水,濃霧注意報」
宮古地域」大雨,雷,洪水,高潮,濃霧注意報」
沿岸南部」雷,高潮,濃霧注意報」
((内陸では、9日昼過ぎまで土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警
戒して下さい。))

盛岡地域 [発表]大雨,洪水警報 [継続]雷注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 50ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 はん濫 竜巻 ひょう

二戸地域 [発表]大雨,洪水警報 [継続]雷注意報
 特記事項 浸水警戒
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 50ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 はん濫 竜巻 ひょう

花北地域 [継続]大雨,雷,洪水注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 竜巻 ひょう

遠野地域 [継続]大雨,雷,洪水注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 竜巻 ひょう

奥州金ケ崎地域 [継続]大雨,雷,洪水注意報
 特記事項 浸水注意
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 竜巻 ひょう

両磐地域 [継続]大雨,雷,洪水注意報
 特記事項 浸水注意
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 竜巻 ひょう

久慈地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 濃霧 10日朝にかけて 以後も続く
   視程 海上 500メートル以下
 付加事項 竜巻 ひょう

宮古地域 [継続]大雨,雷,洪水,高潮,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 高潮 11日にかけて 以後も続く ピークは満潮時頃
   最高潮位 標高 0.7メートルの高さ
 濃霧 10日朝にかけて 以後も続く
   視程 海上 500メートル以下
 付加事項 竜巻 ひょう

釜石地域 [継続]雷,高潮,濃霧注意報
 雷 9日夕方まで
 高潮 11日にかけて 以後も続く ピークは満潮時頃
   最高潮位 標高 0.7メートルの高さ
 濃霧 10日朝にかけて 以後も続く
   視程 海上 500メートル以下
 付加事項 竜巻 ひょう

大船渡地域 [継続]雷,高潮,濃霧注意報
 雷 9日夕方まで
 高潮 11日にかけて 以後も続く ピークは満潮時頃
   最高潮位 標高 0.7メートルの高さ
 濃霧 10日朝にかけて 以後も続く
   視程 海上 500メートル以下
 付加事項 竜巻 ひょう

お知らせ 東日本大震災の影響を考慮し、大雨・洪水・高潮の警報・注意報
について、通常基準より引き下げた暫定基準で運用しています。
----------------------------
[注警報電文]
平成25年 8月 9日09時44分 盛岡地方気象台発表
盛岡地域」大雨,洪水警報」雷注意報」
二戸地域」大雨,洪水警報」雷注意報」
花北地域」大雨,洪水警報」雷注意報」
遠野地域」大雨,雷,洪水注意報」
奥州金ケ崎地域」大雨,雷,洪水注意報」
両磐地域」大雨,雷,洪水注意報」
久慈地域」大雨,雷,洪水,濃霧注意報」
宮古地域」大雨,雷,洪水,高潮,濃霧注意報」
沿岸南部」大雨,雷,洪水,高潮,濃霧注意報」
((内陸では、9日昼過ぎまで土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警
戒して下さい。))

盛岡地域 [継続]大雨,洪水警報 雷注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 60ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 はん濫 竜巻 ひょう

二戸地域 [継続]大雨,洪水警報 雷注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 50ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 はん濫 竜巻 ひょう

花北地域 [発表]大雨,洪水警報 [継続]雷注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 60ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 はん濫 竜巻 ひょう

遠野地域 [継続]大雨,雷,洪水注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 竜巻 ひょう

奥州金ケ崎地域 [継続]大雨,雷,洪水注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 竜巻 ひょう

両磐地域 [継続]大雨,雷,洪水注意報
 特記事項 浸水注意
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 竜巻 ひょう

久慈地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 濃霧 10日昼前にかけて 以後も続く
   視程 海上 500メートル以下
 付加事項 竜巻 ひょう

宮古地域 [継続]大雨,雷,洪水,高潮,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 高潮 11日にかけて 以後も続く ピークは満潮時頃
   最高潮位 標高 0.7メートルの高さ
 濃霧 10日昼前にかけて 以後も続く
   視程 海上 500メートル以下
 付加事項 竜巻 ひょう

釜石地域 [発表]大雨,洪水注意報 [継続]雷,高潮,濃霧注意報
 特記事項 浸水注意
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 35ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 高潮 11日にかけて 以後も続く ピークは満潮時頃
   最高潮位 標高 0.7メートルの高さ
 濃霧 10日昼前にかけて 以後も続く
   視程 海上 500メートル以下
 付加事項 竜巻 ひょう

大船渡地域 [発表]大雨,洪水注意報 [継続]雷,高潮,濃霧注意報
 特記事項 浸水注意
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 35ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 高潮 11日にかけて 以後も続く ピークは満潮時頃
   最高潮位 標高 0.7メートルの高さ
 濃霧 10日昼前にかけて 以後も続く
   視程 海上 500メートル以下
 付加事項 竜巻 ひょう

お知らせ 東日本大震災の影響を考慮し、大雨・洪水・高潮の警報・注意報
について、通常基準より引き下げた暫定基準で運用しています。
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[注警報電文]
平成25年 8月 9日11時44分 盛岡地方気象台発表
盛岡地域」大雨,洪水警報」雷注意報」
二戸地域」大雨,洪水警報」雷注意報」
花北地域」大雨,洪水警報」雷注意報」
遠野地域」大雨,洪水警報」雷注意報」
奥州金ケ崎地域」大雨,雷,洪水注意報」
両磐地域」大雨,雷,洪水注意報」
久慈地域」大雨,雷,洪水,濃霧注意報」
宮古地域」大雨,洪水警報」雷,高潮,濃霧注意報」
釜石地域」大雨,洪水警報」雷,高潮,濃霧注意報」
大船渡地域」大雨,雷,洪水,高潮,濃霧注意報」
((岩手県では、9日昼過ぎまで土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に
警戒して下さい。))

盛岡地域 [継続]大雨,洪水警報 雷注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 70ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 はん濫 竜巻 ひょう

二戸地域 [継続]大雨,洪水警報 雷注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 60ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 はん濫 竜巻 ひょう

花北地域 [継続]大雨,洪水警報 雷注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 70ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 はん濫 竜巻 ひょう

遠野地域 [発表]大雨,洪水警報 [継続]雷注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 60ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 はん濫 竜巻 ひょう

奥州金ケ崎地域 [継続]大雨,雷,洪水注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 竜巻 ひょう

両磐地域 [継続]大雨,雷,洪水注意報
 特記事項 浸水注意
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 付加事項 竜巻 ひょう

久慈地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 濃霧 10日昼前にかけて 以後も続く
   視程 海上 500メートル以下
 付加事項 竜巻 ひょう

宮古地域 [発表]大雨,洪水警報 [継続]雷,高潮,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 50ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 高潮 11日にかけて 以後も続く ピークは満潮時頃
   最高潮位 標高 0.7メートルの高さ
 濃霧 10日昼前にかけて 以後も続く
   視程 海上 500メートル以下
 付加事項 はん濫 竜巻 ひょう

釜石地域 [発表]大雨,洪水警報 [継続]雷,高潮,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼過ぎまで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 50ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 高潮 11日にかけて 以後も続く ピークは満潮時頃
   最高潮位 標高 0.7メートルの高さ
 濃霧 10日昼前にかけて 以後も続く
   視程 海上 500メートル以下
 付加事項 はん濫 竜巻 ひょう

大船渡地域 [継続]大雨,雷,洪水,高潮,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日昼過ぎまで
    1時間最大雨量 35ミリ
 洪水 9日昼過ぎまで
 高潮 11日にかけて 以後も続く ピークは満潮時頃
   最高潮位 標高 0.7メートルの高さ
 濃霧 10日昼前にかけて 以後も続く
   視程 海上 500メートル以下
 付加事項 竜巻 ひょう

お知らせ 東日本大震災の影響を考慮し、大雨・洪水・高潮の警報・注意報
について、通常基準より引き下げた暫定基準で運用しています。
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2013年8月9日に発表された秋田県の大雨警報

2013年8月9日に発表された秋田県の大雨警報をメモしておきます.

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[注警報電文]
平成25年 8月 9日05時55分 秋田地方気象台発表
秋田中央地域」大雨,雷,洪水,濃霧注意報」
能代山本地域」大雨,洪水警報」雷,濃霧注意報」
本荘由利地域」大雨,雷,洪水,濃霧注意報」
内陸」大雨,雷,洪水,濃霧注意報」
((沿岸では、9日昼前まで低い土地の浸水や河川の増水に警戒して下さい
。))

秋田中央地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日夕方まで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日夕方まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 陸上 100メートル以下 海上 500メートル以下
 付加事項 突風 ひょう

能代山本地域 [発表]大雨,洪水警報 [継続]雷,濃霧注意報
 特記事項 浸水警戒
 浸水 9日昼前まで 雨のピークは9日明け方
    1時間最大雨量 50ミリ
 洪水 9日昼前まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 陸上 100メートル以下 海上 500メートル以下
 付加事項 はん濫 突風 ひょう

本荘由利地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日夕方まで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日夕方まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 陸上 100メートル以下 海上 500メートル以下
 付加事項 突風 ひょう

北秋鹿角地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日夕方まで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日夕方まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 100メートル以下
 付加事項 突風 ひょう

仙北平鹿地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日夕方まで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日夕方まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 100メートル以下
 付加事項 突風 ひょう

湯沢雄勝地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日夕方まで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日夕方まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 100メートル以下
 付加事項 突風 ひょう
----------------------------
[注警報電文]
平成25年 8月 9日06時58分 秋田地方気象台発表
秋田中央地域」大雨,雷,洪水,濃霧注意報」
能代山本地域」大雨,洪水警報」雷,濃霧注意報」
本荘由利地域」大雨,雷,洪水,濃霧注意報」
北秋鹿角地域」大雨,洪水警報」雷,濃霧注意報」
仙北平鹿地域」大雨,雷,洪水,濃霧注意報」
湯沢雄勝地域」大雨,雷,洪水,濃霧注意報」
((秋田県では、9日昼前まで土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警
戒して下さい。))

秋田中央地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日夕方まで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日夕方まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 陸上 100メートル以下 海上 500メートル以下
 付加事項 突風 ひょう

能代山本地域 [継続]大雨,洪水警報 雷,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼前まで
 浸水 9日昼前まで
    1時間最大雨量 60ミリ
 洪水 9日昼前まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 陸上 100メートル以下 海上 500メートル以下
 付加事項 はん濫 突風 ひょう

本荘由利地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日夕方まで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日夕方まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 陸上 100メートル以下 海上 500メートル以下
 付加事項 突風 ひょう

北秋鹿角地域 [発表]大雨,洪水警報 [継続]雷,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼前まで
 浸水 9日昼前まで
    1時間最大雨量 60ミリ
 洪水 9日昼前まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 100メートル以下
 付加事項 はん濫 突風 ひょう

仙北平鹿地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日夕方まで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日夕方まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 100メートル以下
 付加事項 突風 ひょう

湯沢雄勝地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日夕方まで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日夕方まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 100メートル以下
 付加事項 突風 ひょう
----------------------------
[注警報電文]
平成25年 8月 9日08時32分 秋田地方気象台発表
秋田中央地域」大雨,洪水警報」雷,濃霧注意報」
能代山本地域」大雨,洪水警報」雷,濃霧注意報」
本荘由利地域」大雨,雷,洪水,濃霧注意報」
北秋鹿角地域」大雨,洪水警報」雷,濃霧注意報」
仙北平鹿地域」大雨,洪水警報」雷,濃霧注意報」
湯沢雄勝地域」大雨,雷,洪水,濃霧注意報」
((秋田県では、9日昼前まで土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警
戒して下さい。))

秋田中央地域 [発表]大雨,洪水警報 [継続]雷,濃霧注意報
 特記事項 浸水警戒
 浸水 9日昼前まで
    3時間最大雨量 80ミリ
 洪水 9日昼前まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 陸上 100メートル以下 海上 500メートル以下
 付加事項 はん濫 突風 ひょう

能代山本地域 [継続]大雨,洪水警報 雷,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼前まで
 浸水 9日昼前まで
    1時間最大雨量 80ミリ
 洪水 9日昼前まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 陸上 100メートル以下 海上 500メートル以下
 付加事項 はん濫 突風 ひょう

本荘由利地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日夕方まで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日夕方まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 陸上 100メートル以下 海上 500メートル以下
 付加事項 突風 ひょう

北秋鹿角地域 [継続]大雨,洪水警報 雷,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼前まで
 浸水 9日昼前まで
    1時間最大雨量 80ミリ
 洪水 9日昼前まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 100メートル以下
 付加事項 はん濫 突風 ひょう

仙北平鹿地域 [発表]大雨,洪水警報 [継続]雷,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
 土砂災害 9日昼前まで
 浸水 9日昼前まで
    1時間最大雨量 70ミリ
 洪水 9日昼前まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 100メートル以下
 付加事項 はん濫 突風 ひょう

湯沢雄勝地域 [継続]大雨,雷,洪水,濃霧注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
 土砂災害 9日夕方まで
 浸水 9日夕方まで
    1時間最大雨量 40ミリ
 洪水 9日夕方まで
 濃霧 9日昼前まで
   視程 100メートル以下
 付加事項 突風 ひょう
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2013年8月9日に発表された記録的な大雨に関する気象情報

2013年8月9日に発表された記録的な大雨に関する気象情報(大雨特別警報に相当する情報)をメモしておきます.関連する全般気象情報,府県気象情報もメモしておきます.

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記録的な大雨に関する全般気象情報 第1号

平成25年8月9日08時24分 気象庁予報部発表

(見出し)
秋田県では、これまでに経験したことのないような大雨となっているところ
があります。この地域の方は最大級の警戒をしてください。

(本文)
なし。
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大雨に関する全般気象情報 第2号

平成25年8月9日09時16分 気象庁予報部発表

(見出し)
北日本では、9日昼前にかけて局地的に猛烈な雨が降る見込みです。土砂災
害や河川の増水やはん濫、低い土地の浸水に最大級の警戒をしてください。

(本文)
[気圧配置の現況と予想]
 9日は、北日本では日本海から湿った空気が流れ込んでおり、大気の状態
が非常に不安定となるでしょう。

[防災事項]
<大雨>
 北日本では局地的に積乱雲が発達し、秋田県ではレーダーによる解析では
1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降っている所があり、これまでに経験
したことのないような大雨となっています。

 北日本では、9日昼過ぎにかけて所々で非常に強い雨が降り、9日昼前に
かけて局地的には猛烈な雨が降る見込みです。

 10日6時までの24時間に予想される降水量は、いずれも多い所で、
   東北地方     200ミリ
   北海道地方    150ミリ
 の見込みです。

 土砂災害や河川の急な増水やはん濫、低い土地の浸水に最大級の警戒をし
てください。

[補足事項]
 地元の気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。
 この情報は「記録的な大雨に関する全般気象情報」を引き継ぐものです。
 次の「大雨に関する全般気象情報」は9日11時頃に発表する予定です。
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大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第3号

平成25年8月9日10時48分 気象庁予報部発表

(見出し)
北日本では、9日夕方にかけて所々で非常に激しい雨が降る見込みです。土
砂災害や河川の増水やはん濫、低い土地の浸水に厳重に警戒してください。
また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうにも注意が必要です。

(本文)
[気圧配置の現況と予想]
 北日本では日本海から湿った空気が流れ込んでおり、9日は大気の非常に
不安定な状態が続くでしょう。

[防災事項]
<大雨>
 北日本では局地的に積乱雲が発達し、東北地方北部では記録的な大雨とな
っているところがあります。

 北日本では、9日夕方にかけて所々で1時間に60ミリ以上の非常に激し
い雨が降る見込みで、9日昼前にかけては局地的に猛烈な雨が降るでしょう

 10日12時までの24時間に予想される降水量は、いずれも多い所で、
   東北地方     120ミリ
   北海道地方    100ミリ
 の見込みです。

 これまでの大雨で土砂災害の危険度が高まっているところがあります。土
砂災害や河川の急な増水やはん濫、低い土地の浸水に厳重に警戒をしてくだ
さい。

 落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意が必要です。発達した積
乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努め
てください。

[補足事項]
 地元の気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。
 この情報は「大雨に関する全般気象情報」を引き継ぐものです。
 これで「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は終了します。
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記録的な大雨に関する全般気象情報 第4号

平成25年8月9日12時22分 気象庁予報部発表

(見出し)
岩手県では、これまでに経験したことのないような大雨となっているところ
があります。この地域の方は最大級の警戒をしてください。

(本文)
なし。
----------------------------
大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第5号

平成25年8月9日13時05分 気象庁予報部発表

(見出し)
東北北部は9日昼過ぎにかけて、局地的に猛烈な雨が降るでしょう。土砂災
害や河川の増水やはん濫、低い土地の浸水に最大級の警戒をしてください。
また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうにも注意が必要です。

(本文)
[気圧配置の現況と予想]
 北日本では日本海から湿った空気が流れ込んでおり、9日は大気の非常に
不安定な状態が続くでしょう。

[防災事項]
<大雨>
 北日本では積乱雲が発達し、停滞しているところがあります。秋田県に続
き、岩手県でも、これまでに経験したことのない大雨となっており、1時間
に約100ミリの猛烈な雨が降っています。

 北日本では、9日夕方にかけて所々で非常に激しい雨が降る見込みで、特
に東北北部では9日昼過ぎにかけて局地的に猛烈な雨が降るでしょう。

 10日12時までの24時間に予想される降水量は、いずれも多い所で、
   東北地方     200ミリ
   北海道地方    100ミリ
 の見込みです。

 河川のはん濫や土砂災害の危険度が非常に高まっているところがあります
。土砂災害や河川の急な増水やはん濫、低い土地の浸水に最大級の警戒をし
てください。

 落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意が必要です。発達した積
乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努め
てください。

[補足事項]
 地元の気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。
 次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は9日16時頃に発表し
ます。

----------------------------
大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第6号

平成25年8月9日16時42分 気象庁予報部発表

(見出し)
北日本ではこれまでの大雨で土砂災害の危険度が高まっているところがあり
ます。土砂災害や河川の増水、はん濫、低い土地の浸水に厳重に警戒をして
ください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してくださ
い。

(本文)
[気圧配置の現況と予想]
 北日本では日本海から湿った空気が流れ込んでおり、10日にかけて大気
の不安定な状態が続くでしょう。

[防災事項]
<大雨>
 北日本では、10日朝にかけて、雷を伴った激しい雨の降るところがある
でしょう。東北北部では9日夕方にかけて、局地的に非常に激しい雨の降る
おそれがあります。

 10日18時までの24時間に予想される降水量は、いずれも多い所で、

   北海道地方、東北地方 80ミリ

 の見込みです。

 これまでの大雨で、北日本では土砂災害の危険度が高まっているところが
あります。土砂災害や河川の増水、はん濫、低い土地の浸水に厳重に警戒し
てください。

 落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意が必要です。発達した積
乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努め
てください。

[補足事項]
 地元の気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。
 これで「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は終了します。

----------------------------
平成25年8月9日08時29分 仙台管区気象台発表

(見出し)
秋田県の能代山本地域と北秋鹿角地域では、これまでに経験したことのない
ような大雨となっている所があります。この地域の方は最大限に警戒してく
ださい。

(本文)
なし。
----------------------------
記録的な大雨に関する東北地方気象情報 第5号

平成25年8月9日12時25分 仙台管区気象台発表

(見出し)
岩手県の盛岡地域と花北地域では、これまでに経験したことのないような大
雨となっている所があります。この地域の方は最大限に警戒してください。

(本文)
なし。
----------------------------
大雨と雷に関する秋田県気象情報 第1号

平成25年8月9日07時26分 秋田地方気象台発表

(見出し)
秋田県では、9日昼前まで局地的に雷を伴った非常に激しい雨の降る所があ
る見込みです。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に警戒して
ください。

(本文)
【気象状況】
北日本は気圧の谷となっており、南よりの暖かく湿った空気が流れ込んでい
るため、大気の状態が不安定となっています。

【雨・雷】
<地域・時期・量的予想>
秋田県では、9日昼前にかけて、雷を伴って1時間に60ミリの非常に激し
い雨が降り、大雨となる所がある見込みです。また、秋田県では、9日夕方
にかけて大気の状態が不安定なため、所々で雷雲が発達する見込みです。

予想される10日06時までの24時間雨量は、多い所で 100ミリ で
す。

<防災事項>
低い土地の浸水、河川の増水やはん濫、土砂災害に警戒してください。また
、落雷や突風、ひょうに注意してください。

【補足事項】
今後、気象台の発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。
次の「大雨と雷に関する秋田県気象情報」は9日11時30分頃に発表する
予定です。
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記録的な大雨に関する秋田県気象情報 第2号

平成25年8月9日08時36分 秋田地方気象台発表

(見出し)
秋田県の能代山本地域と北秋鹿角地域では、これまでに経験したことのない
ような大雨となっている所があります。この地域の方は最大限に警戒してく
ださい。

(本文)
なし。
----------------------------
大雨と雷及び突風に関する岩手県気象情報 第1号

平成25年8月9日09時10分 盛岡地方気象台発表

(見出し)
岩手県では、9日昼過ぎにかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨の降る
所がある見込みです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に警
戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意が必
要です。

(本文)
【気象状況】
北日本は気圧の谷となっており、南西の風により、暖かく湿った空気が流れ
込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっています。

【雨・雷】
<地域・時期・量的予想>
岩手県では、9日昼過ぎにかけて局地的に雷を伴って1時間に50ミリの非
常に激しい雨の降る所があるでしょう。

10日09時までに予想される24時間雨量は、
 多い所で、100ミリです。

<防災事項>
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に警戒してください。
また、竜巻などの激しい突風、落雷、ひょうにも注意が必要です。発達した
積乱雲の近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど、安全確保に努
めてください。

【補足事項】
次の「大雨と雷及び突風に関する岩手県気象情報」は9日17時00分頃に
発表する予定です。
----------------------------
記録的な大雨に関するに関する岩手県気象情報 第3号

平成25年8月9日12時30分 盛岡地方気象台発表

(見出し)
盛岡地域と花北地域では、これまでに経験したことのないような大雨となっ
ている所があります。この地域の方は最大限に警戒してください。

(本文)
なし
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2013年8月8~9日の記録的短時間大雨情報

2013年8月8~9日に発表された記録的短時間大雨情報をメモしておきます.

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渡島地方記録的短時間大雨情報 第1号
平成25年8月8日23時56分 函館海洋気象台発表
 23時30分北海道で記録的短時間大雨
 八雲町南部付近で約110ミリ
----------------------------
檜山地方記録的短時間大雨情報 第1号
平成25年8月9日06時25分 函館海洋気象台発表
 6時北海道で記録的短時間大雨
 八雲町熊石付近で約110ミリ
----------------------------
渡島地方記録的短時間大雨情報 第2号
平成25年8月9日06時34分 函館海洋気象台発表
 6時北海道で記録的短時間大雨
 八雲町南部付近で約110ミリ
----------------------------
青森県記録的短時間大雨情報 第1号
平成25年8月9日07時26分 青森地方気象台発表
 7時青森県で記録的短時間大雨
 西目屋村付近で約110ミリ
 鯵ヶ沢町付近で約90ミリ
----------------------------
秋田県記録的短時間大雨情報 第1号
平成25年8月9日07時34分 秋田地方気象台発表
 7時秋田県で記録的短時間大雨
 大館市北部付近で約110ミリ
 北秋田市北部付近で約110ミリ
 藤里町付近で約110ミリ
 八峰町付近で約110ミリ
----------------------------
青森県記録的短時間大雨情報 第2号
平成25年8月9日07時57分 青森地方気象台発表
 7時30分青森県で記録的短時間大雨
 鯵ヶ沢町付近で約110ミリ
----------------------------
秋田県記録的短時間大雨情報 第2号
平成25年8月9日08時02分 秋田地方気象台発表
 7時30分秋田県で記録的短時間大雨
 大館市北部付近で120ミリ以上
----------------------------
秋田県記録的短時間大雨情報 第3号
平成25年8月9日09時04分 秋田地方気象台発表
 8時30分秋田県で記録的短時間大雨
 大館市北部付近で約110ミリ
 藤里町付近で約110ミリ
----------------------------
秋田県記録的短時間大雨情報 第4号
平成25年8月9日10時50分 秋田地方気象台発表
 10時40分秋田県で記録的短時間大雨
 鹿角で104ミリ
 10時30分秋田県で記録的短時間大雨
 鹿角市北部付近で約100ミリ
----------------------------
岩手県記録的短時間大雨情報 第1号
平成25年8月9日11時55分 盛岡地方気象台発表
 11時30分岩手県で記録的短時間大雨
 雫石町付近で約100ミリ
----------------------------

2013年8月 3日 (土)

「平成25年7月山口・島根豪雨」全体の雑感

一連のブログ,ツイート記事を書きにまとめています.

平成25年7月山口・島根豪雨災害に関するメモ
http://www.disaster-i.net/disaster/20130728/

●豪雨の割には少なかった人的被害
 今回の豪雨災害で発生した降水量記録,被害事象の面から見ると,今回新たに特別なことが起こったといった側面は認められない.おおむね毎年1回程度は発生してしまう豪雨災害事例,という印象が持たれる.
 降水量の多さの割には,人的被害が少ないという印象がもたれる.この要因は明確には特定できず,仮にかなり詳しく調べてもはっきりは出来ないと思われる.可能性としては,豪雨発生の時間帯が,日曜日の早朝~午前中であったということは挙げられそうである.多くの人が自宅にいる状況で,豪雨の中を無理に行動するという形態が生じにくく,結果的に人的被害につながりにくかった可能性がある.住家の全壊家屋数は,まだ不明瞭だが,床上浸水が全壊等に判定替えされる前の現段階,つまり明確な倒壊・流失規模(屋内にいて犠牲者が出うる規模)の被害は,20~30棟規模と思われる.この規模で,結果的に犠牲者数人というのは一般的もしくはやや少ない,という印象.
 比較的的確な行動(無理に移動しなかった,建物内で少しでも高所に移動した)が散見されたことが報じられている.これが少数事例かどうかは分からないが,こういった事例が注目され,報じられるようになっていることは,なにかが(良い方向に)変わってきている可能性を感じる.

●「昭和58年7月豪雨に匹敵する」という表現について
 今回の豪雨発生地付近での既往の大規模豪雨事例としては,昭和58年7月豪雨(浜田・三隅など)がある.今回,気象庁は,少なくとも本庁レベルでは「昭和58年7月豪雨に匹敵する」といった表現を,明文的には用いなかった.予報課長会見のやりとりのなかでは出てきたらしい.
 「過去の××に匹敵する」という表現は,豪雨,台風,津波などの情報を伝える時に用いることが,最近の気象庁では行われている.このやり方自体は,個人的には賛成である.ただし,「匹敵する」と言われた場合,どのような現象を受け手がイメージするかについては,要注意と考える.
 今回の場合,阿武町の住民の話として,「山陰豪雨(1983年)の時よりひどい」という言葉が報じられた(7/29毎日新聞).これは当たり前で,昭和58年7月豪雨の時阿武付近はそれほど大きな雨は降っていない.気象や防災の「専門家」は,空間規模を広く考えるので,「今回の豪雨域の近くでは昭和58年7月豪雨があったよな,あれくらいのことが起こりそう,起こってる」という考え方をしやすい.しかし,特定の場所に住み続けている人にとっての「昭和58年7月豪雨」の記憶は,「その地区における昭和58年7月豪雨の時の様子」であって,「一番ひどかった三隅・浜田付近の様子」を思い浮かべるとは限らない.その意味で,「匹敵豪雨」という情報は,諸刃の刃という面もありそうだ.

●「特別警報相当」という情報について
 「平成25年7月山口・島根豪雨」の一つの特徴は,2012年から始まった「記録的な大雨に関する気象情報」の2回目(3回目という話も聞くけど九州北部以外はどれ?)の適用例だったことが挙げられる.「記録的な大雨に関する気象情報」は8月30日から運用開始となる「大雨特別警報」に相当する情報.本事例は「特別警報」の周知,報道が進む中で発生した事例と位置づけられる.「大雨特別警報相当」という情報が効果を発揮したかどうかの評価は難しい.過渡期的状況下であることも考慮すると,プラス,マイナスのエピソードを記録しておくことが本事例においては重要ではなかろうか.
 本事例で「記録的な大雨に関する気象情報」が発表されたのは,7月28日11:18.津和野や徳佐ではすでに雨脚が弱まった状況下であり,これら地域では事前に危険を知らせる情報としては機能できなかったといっていい.一方,須佐では豪雨のピーク時に「記録的な大雨に関する気象情報」が発表されたことになる.事前に危険を告げるとまでは行かないが,今まさに極めて危険な状況であることを知らせる情報とはなり得たと思われる.
 特別警報は,事前に余裕を持って行動を取ってもらうためのきっかけとしての役割ばかりでなく,危険な状況下でまだ「様子を見ている」ひとに,「通常の状況ではない」ことをはっきりと告げる,「最後に背中を押す」役割も持っていると私は考えます.その機能はかろうじて果たせた可能性があるのでは.特別警報が,すでに一部で被害が発生してしまっている段階で出ることになるかもしれない,という趣旨はすでに説明されているところで,今回の「特別警報相当」が「手遅れで役に立たない情報」だったとまでは言えないと思う.こういう限界のある情報だという一つの例として認識しておくことは必要.

「特別警報相当」の現地市町での受け止め方について

7月28日の山口・島根豪雨時に発表された「特別警報相当」である「記録的な大雨に関する気象情報」が現地市町村にどう受け止められたかについては,7月30日付読売新聞に関係記事が見られた.まず関係箇所を引用します.

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[7月30日付読売新聞]
 従来の警報、注意報では、市町村による住民への周知は努力義務だったが、特別警報では義務になる。今回、多くの被災自治体は特別警報が発表される前に避難勧告を出しており、特別警報を住民に周知していなかった。
 山口市は、28日午前10時に阿東地区2588世帯6099人に避難勧告を発令し、防災無線などで周知したが、約1時間20分後に気象庁が特別警報を発表した後も特別な注意喚起はしなかった。市防災危機管理課の担当者は「避難勧告を出した後で、新たな呼びかけをする認識はなかった」と話す。
 同様に改めて注意喚起しなかった島根県益田市は「特別警報は報道で認識していたが、正式な情報提供ではなかったので、特別警報を住民に周知するという判断を勝手にするわけにもいかなかった」(危機管理対策課)と語り、突然の運用に戸惑いも見せた。
 一方、山口県萩市は避難勧告を出すとともに防災メールを通じて「非常に危険な状態。浸水や土砂災害に備え、命を守る行動をお願いします」という強い文言で市民に注意を呼びかけた。
 その後、特別警報が出されたが、市防災安全課は「甚大な被害が出る前に危険性を周知しなければ意味がなく、市の判断で強い文言で注意を促した。先手先手で対応した」とした。
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以下,あくまでも,この報道が自治体の回答をそのまま正確に伝えているという前提での論評です.

山口市は,避難勧告を出した後に「記録的な大雨に関する気象情報」をうけとり,すでに自治体として極めて強い情報である避難勧告が出ている状況下で,あらためて「特別警報相当」で注意喚起をする必要性を認めなかった,という判断と読み取れる.このような判断は,実際の運用場面では有りだと私は考えます.

萩市は「記録的な大雨に関する気象情報」を住民に伝えたのかどうか,上記記事では不明瞭ですが,アーカイブが残る萩市防災メールを見る限りでは,明示的に「記録的な大雨に関する気象情報」が出たことを伝えてはいません.しかし,山口市と同様に,「記録的な大雨に関する気象情報」以前に避難勧告を出し,その中で強い表現で危険を告げていることから,ことさらに「記録的な大雨に関する気象情報」を伝えなかったという対応も,私はやはり有りだと思います.

益田市の「特別警報は報道で認識していたが、正式な情報提供ではなかったので、特別警報を住民に周知するという判断を勝手にするわけにもいかなかった」という発言は,もし本当にこの文言通りの発言だったとしたら,大変残念な発言だと思います.「記録的な大雨に関する気象情報」は,少なくとも防災情報提供システム等で自治体には「正式に」伝達されているはずで,それが認識されなかったとすれば,残念と言うしかありません.

「特別警報相当を住民に伝えなかった」という「形式」を単純に批判することは適切だとは思えません.要は,極めて危険な状況であることを知らせることが重要なわけで,「特別警報」等の情報はあくまでもそれをサポートする一手段に過ぎません.

2013年8月 2日 (金)

2013年8月2日津和野町・山口市阿東付近豪雨災害現地踏査写真

2013年8月2日に,7月28日に豪雨に見舞われた島根県津和野町,山口県山口市阿東付近を現地踏査しました.主な写真を上げます.

津和野町鷲原(わしはら).津和野川と名賀(なよし)川の合流点.最低位の平面に建てられた製材所の建物が損壊.旧津和野町中心部付近では比較的目立った建物被害はこの程度. pic.twitter.com/ZORABwX1Oe

posted at 21:09:06

津和野町後田.太鼓谷稲成神社下の津和野川護岸の損壊. pic.twitter.com/exNGxiI4g4
posted at 21:12:37

アメダス津和野.川沿いの橋のたもとで(観測施設の流失が)怖いが,観測条件としてはまあまあ.建物というか,舗装面に囲まれすぎている気もするが. pic.twitter.com/o2uSqUsYGR
posted at 21:14:08

山口市阿東徳佐下鍋倉.山口線鍋倉-徳佐間の阿武川の橋梁流失地点.橋脚ごと倒壊しており,復旧の困難が懸念される.すぐ下流側の古そうな道路橋は健在. pic.twitter.com/iia4t4CpA7
posted at 21:17:43

山口市阿東徳佐下鍋倉では,洪水流により,りんご園関係施設や住家が損壊している. pic.twitter.com/Uflg3e3l9b
posted at 22:09:01

山口市阿東徳佐下鍋倉付近は少し変わった地形で,かなり古い時代の旧河道(微低地になっていたのでは?)を洪水流が流下したのではなかろうか. pic.twitter.com/CuFUUsyExA
posted at 22:11:24

 

2013年8月 1日 (木)

2013年8月1日山口県萩市付近豪雨災害現地踏査写真

2013年8月1日に,7月28日に豪雨に見舞われた山口県萩市付近を現地踏査しました.主な写真を上げます.

萩市須佐.須佐川下流.護岸は損壊していないが越流し,周囲の家屋は床上浸水.流失家屋は認められない. pic.twitter.com/8m1Fj4oHR3
posted at 21:50:01

萩市須佐.須佐歴史民俗資料館付近.1.9m程度の浸水. pic.twitter.com/4Kgs9HuXBl
posted at 21:51:31

萩市須佐.この付近で行方不明となった男性の車が発見されたとのこと. pic.twitter.com/EE7qJte7Oa
posted at 21:52:15

萩市須佐地区で唯一,明確に倒壊した住家.堤防の陸側から洪水流が侵入して堤防を流失させ,基礎が流された模様.当日は住人はいなかったらしい. pic.twitter.com/2YA3V8ZOHk
posted at 21:54:25

倒壊住家付近は約2m浸水 pic.twitter.com/kJGRmHr8nw
posted at 21:56:11

須佐地区の路地に入ると水害被災地の様相が濃い. pic.twitter.com/0svK4DfQst
posted at 21:57:54

須佐川河口付近の町中の浸水深はこんな感じ.1.0m強くらい pic.twitter.com/l3ATsPMCSP
posted at 22:33:50

萩市田万川の中小川地区.典型的な山地河川洪水の怖さがみられる.部分的に損壊した家屋が散見. pic.twitter.com/wwXzY9Apfp
posted at 22:35:58

萩市中小川.地震にも洪水にも弱いブロック塀. pic.twitter.com/t8yipMC7ht
posted at 22:37:21

萩市小川支所.床上1m以上浸水. pic.twitter.com/B69GuoL90a
posted at 22:38:24

嗤ったりバカにしたするつもりは毛頭ありません.主要河川の浸水想定区域外であっても,谷底平野なら山地河川洪水に見舞われる可能性があることもしらんのか,なんてのはマニアの思い上がり.現場で評価は難しいところ. pic.twitter.com/usjlQ2iQdt
posted at 22:41:17

萩市上小川.住家が倒壊し1名が死亡した現場.かなり小規模(長さ20m弱,幅10m弱)な崩壊が起き,直撃. pic.twitter.com/LDc6PZTmZl
posted at 22:42:59

萩市上三原では結構大きなため池が決壊いしていた.崩壊幅約20m,高さ約5m.あっ,後方に何かが… pic.twitter.com/3BOurcExTE
posted at 22:46:15

ため池決壊の崩土は,約100mの長さにわたり堆積.これが住家だったら騒ぎになっただろうが. pic.twitter.com/Fo7RSRkxhn
posted at 22:47:29

決壊ため池後方に見えたのはアメダス須佐(ここを見に行ってため池を見つけた).この上ない素晴らしい条件のアメダスで,雨量が多くなりすぎるとか言った懸念はなさそう. pic.twitter.com/8biEhL16kx
posted at 22:50:06

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