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当研究室では,豪雨災害による人的被害(死者・行方不明者)の発生状況について,継続的な調査を行っている.2016年6月20~21日に熊本県付近で発生した豪雨にともなって生じた死者・行方不明者の発生状況について,主な特徴をとりまとめたので速報として報告する.本資料はあくまでも速報であり,今後大幅に変更となる可能性もある.
6月20~21日の熊本県付近での大雨について,降水量の記録を少し整理.なおここでは,過去のデータとの比較のため,すべて毎時00分観測の「1時間降水量」を基礎データとして使用している.降水量はAMeDAS観測値,分布図はMANDARAにて作成,背景図は地理院地図.
6/17~21の最大1時間降水量分布図.最大は甲佐124mm.60分降水量の150mmより小さいが最大値観測地点は変わらず.統計期間10年以上で1976年(観測所による)以降最大値更新は長崎,熊本,宮崎県内の6箇所.
6/17~21の最大3時間降水量分布図.最大は甲佐の196mm.統計期間10年以上の観測所で,1976年(観測所により異なる)以降最大値を更新したのは長崎,熊本県内の6箇所.1時間降水量とは更新箇所が少し違う.
6/21 24時の72時間降水量分布図.最大は宮崎県えびのの581mmで,今回被害が目立った益城,甲佐,宇土付近より大きな値を観測した地点が多数ある.最大値更新の地点はない.今回の短時間の豪雨に特徴があったとうかがえる.
甲佐の6/15~21の継続時間毎最大降水量と過去の記録を比較.今回は1~6時間降水量は同地点の1976年以降最大値を上回ったが,長時間の降水量はそれほど大きくない.いずれの記録もアメダス全地点最大値には及ばない.