2017年7月5日福岡県朝倉市の豪雨 降水量資料
まだ降水継続中だけど,ひとまず5日24時時点の降水量記録を少し整理.7/3~5のAMeDAS朝倉の降水量推移.20mm/h以上の強い雨が9時間継続.これだけ多いとあまり意味ないけど,前方集中型の降雨波形.1976年以降の最大72時間降水量を大幅に超過. pic.twitter.com/V4ViWKNL8b
7/5のAMeDAS朝倉の降水量と過去記録との比較.すべての降雨継続時間の降水量が1976年以降最大を大幅超過.どのような角度で見ても「最近数十年間で最大規模の大雨」と言っていい降り方.ただし,全国の最大記録には及んでいない.(図添付忘れ再掲) pic.twitter.com/POjK3csVb3
AMeDAS朝倉の東方約8km(朝倉市黒川字北小路6500,標高220m)にある福岡県所管「北小路(きたしょうじ)公民館」の7/3~5のの降水量推移.強い雨の継続時間は朝倉と同様だが,80mm以上の猛烈な雨が6時間観測.24時間は803mmに. pic.twitter.com/NymILW3En9
北小路公民館は過去の統計値が整備されてないので,AMeDASのように過去の記録と直接対比できない.ただ,AMeDAS朝倉より山間部ではあるけど,メッシュ気候値では年降水量平年値は朝倉付近1860,北小路付近2020で,それほど大きく異なる場所というわけではなさそう.
で,7/5の北小路公民館の降水量と過去記録との比較.同地点の過去記録と比較ができないのだが,12時間降水量以下ではAMeDAS全地点の1976年最大値に近く,12時間は上回っている.直接比較はできないが,これは確かに記録的な大雨だと思う.48,72時間は大きくない.抑制的に言い過ぎてあまりわかりにくいかな.全AMeDAS1300箇所の1時間~12時間降水量の最大(最悪)な値に近い値を,今回一観測所だけで記録して,12時間は更新しているわけで,めったに「これは大雨だ」と思わない私から見ても大雨だと思う.ただし,範囲はごく狭かったようだ. pic.twitter.com/doPb8L64KJ
九州北部のAMeDASの24時間降水量の1976年以降最大値.このあたりの山間部で24時間500mmくらいだとそれほど驚かないけど800mmはさすがに多い. pic.twitter.com/jiFhL0PGyI
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